栂海新道−3 |
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所在地 | 富山県入善町、新潟県青海町、長野県白馬村 | |
アプローチ | 小川温泉、蓮華温泉、白馬大池、黒岩山から | |
栂海山荘 | 1545m | |
坂田峠標高 | 615m | |
標高差 | 単純△930m 累積(+)440m 累積(−)1380m | |
沿面距離 | 8Km | |
登山日 | 2007年8月5日 | |
天 候 | 晴れ | |
同行者 | 山岸、藤原、中嶋、南川夫妻、BOW | |
参考コースタイム 山と高原地図(旺文社) |
栂海山荘(1時間30分)菊石山(2時間)白鳥山(1時間50分)坂田峠 合計5時間20分 | |
コースタイム |
栂海山荘(1時間35分)黄蓮の水場<休憩20分>(20分)菊石山(2時間25分)白鳥山<休憩5分>(3時間)坂田峠 合計8時間<休憩30分含む> |
目が覚めてみると10時だった。板の間に毛布を被って寝ている。そういえばいつ寝たのか記憶がない。 そっと起きあがってみる。2階に寝ているのは4人だけのようだ。誰が寝ているのか?他の3人はどこへ行ったのか? 背中が痛いのでマットだけふくらませて敷く。また長い夜が始まった。 |
3時頃から1階で動き出す者がいた。時々ヘッドランプの明かりが2階まで届く。夜景がきれいだという声が聞こえる。 ここから見えるのはどの町だろう。黒部市か入善か、糸魚川市のほうかもしれない。とにかく雨じゃないのがうれしい。 外が薄明るくなりだした頃に山岸が上がってくる。南川夫妻も上がってくる。2階に寝ていたのは藤原、中嶋、BOWだった。 |
朝食にエビピラフを作ったが食欲がない。ドリップコーヒーを2杯飲んだ。今日は降るだけだ。食べなくても何とかなる エビピラフは行動食用としてザックの上蓋に入れる。水分も1リットルあればいい。不要な水は窓から捨てた。 |
栂海山荘のトイレは面白い構造をしていた。トイレは自然の雑木林に突きだした空中トレイである。ドアは使用中とかかれた札がぶら下がった紐があるだけ。 紐からトイレまで5mもない。この紐をかけ忘れるとどうなるか。すぐにでも小屋を出発したい気分になることだろう。 また、空中に張り出したトイレは金属の編み目の足場板のようなものが2枚あるだけだ。それをまたぐだけの開放感がいっぱいのものだ。 下からの強い風が吹いているときはどうすればいいのだろう、と、ふと思ってしまう。開放的なことからいえば北ノ俣避難小屋の方が前方に何もないぶんだけ上だと思う。ここは男でも落ち着いて出来なかった。 |
6時5分、栂海山荘を後にする。ここでも我々が最後だった。縦走路に見える山は黄蓮山、下駒ケ岳だろうか。白鳥山はその遙か彼方だ。 今日が最終日だ。いきなりの急坂をゆっくりと降る。白鳥山の右奥に街が見えるのは青海町か?糸魚川市か? |
黄蓮山、菊石山、下駒ケ岳以外にも小さなピークが沢山あり、アップダウンを繰り返す。その黄蓮山を降ったところに水場がある。 右(東)側に2分ほど降ったところに沢があった。ガイドブックには涸れることもあるので注意とある。 |
栂海新道を北上するということは標高を下げていくと言うことだ。北上するに従って暑さが増してくる。最後は日本海にダイブするという話もうなづける。 白鳥山への登り200mは犬ヶ岳日帰りの時にもっとも辛いところである。ここを登り切ったあとは大きな登り返しはない。 |
シキ割の清水付近は沢降りとなる。沢から上がったところに水場があった。ガイドブックには水細く飲用注意とある。 今回は前日の雨のせいか細くはなかった。冷たさも十分で安心して飲めた。ここから先は地形が複雑で冬季は注意が必要な箇所だと思った。 |
最後は急な金時坂を降りきって坂田峠に降り立つ。時間は14時ちょうどだった。坂田峠にデポしてあった藤原の「三郎号」で親不知観光ホテル前に戻る。 そこで大変なことが発覚。デポしておいたパジェロのキーがない! 2週連続のチョンボ。学習能力ゼロである。駐車場に座り込んだまましばらく立てなかった。ホテルで風呂に入ってビールで乾杯計画は不発に終わる。 |
中嶋、南川はホテルで風呂に入る。残る4人は「三郎号」で8号線、148号線を乗り継いで中俣新道へ向かい山岸の車を回収する。 次に蓮華温泉にまわりBOWの車を回収する。もう締め切ったという蓮華温泉を頼み込んで入れさせてもらう。800円も払ったのに掛け湯が出ないなんて... 糸魚川に出て夕食をとり親不知観光ホテルにもどる。ここでパジェロを回収して家路についた。思い出そうとしても思い出せない遠い過去のような3日間だった。 |