赤谷尾根〜赤谷山 |
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所在地 | 富山県立山町、黒部市 | |
登山口 | アプローチ | 馬場島から白萩川をたどる |
登山口標高 | 745m | |
標 高 | 2260m | |
標高差 | 単純1515m | |
沿面距離 | 5.8Km | |
登山日 | 2008年5月3 | |
天 候 | 快晴 | |
同行者 | 文山、長勢、岩城、岸、中嶋、 | |
コースタイム |
馬場島(33分)ブナクラ谷出合<休憩10分>(3時間45分)赤谷尾根三角点<休憩10分>(1時間24分)標高1870(33分)標高2040m<休憩15分>(53分)赤谷山 合計7時間53分<休憩45分含む> |
昨年の連休のブナクラ谷から赤谷山を経て大窓の降り、白萩川から馬場島に戻る計画は途中、アカハゲで敗退した。 未知の雪陵と雪壁、峡谷のクレパスに対する恐れが原因だった。装備の不備というより精神的なものが大きかったと思う。 |
その後、小窓雪渓の日帰りや大窓を詰めて北方稜線から剱岳本峰の縦走をやったりした。このあたりの土地勘(?)、雰囲気はつかんだ。 さらに今回はザイルを持ち込んだ。ザイルがあるというだけで安心感がちがう。 |
朝、6時に馬場島駐車場に集合する。ちょっと早く5時過ぎに着いたのに駐車場は既に車でいっぱいだった。こんな時は許してもらえるはずと、山岳警備隊の建物の前に車を停めさせてもらう。 共同装備はテント2張り、ザイル30mが2本、スコップが1本。このうちザイルを1本とスコップを分担する。 |
6時22分、馬場島を出発する。白萩川の除雪はあまり進んでいない。車が2台入っていたがたいした稼ぎにはなっていない。 赤谷尾根末端(ブナグラ谷出合)まで行ってみると雪がない。コース変更を検討する。が、長勢、岩城が藪に突っ込んでいった。 細い雪渓が見えていたので何とかなると、これに続く。 |
結局、雪渓は使わず、尾根筋を直登した。所々に赤い布が枝に縛り付けられている。それも低い位置、目線にある。ちょっと古いが踏み跡もある。 急登の藪漕ぎに重いリュックはこたえる。体重だけなら腕の力で持ち上げられるがプラス15Kgが余分だ。 おまけにパッキングの悪い(上が重い)リュックに振り回されて閉口した。 |
ようやく藪を抜けてホットしたのもつかの間、右の尾根から沢山のパーティーが上がってきた。聞けば、白萩川取水口の少し下流から踏み跡があると言う。 うっ!... まあいい。もう登ってしまった。終わったことだ。気を取り直す。 |
藪を抜けると右に小窓尾根や早月尾根、剱岳本峰が、左に東芦見尾根が姿を現す。一気にテンションが上がる。 雪渓は所々切れているが今までの藪漕ぎに比べればなんてこともない。いくつものパーティーが入り乱れて相前後する。バリエーションとは思えない、一般登山道のようだ。 |
広い尾根に出てようやく赤谷山の頂上を捕らえる。頂上手前の急登は2箇所で雪渓が切れている。ハイマツの藪こぎでないことを祈った。 広く見えた尾根も途中で2箇所、両側が切れ落ちた細尾根となっていた。踏み跡があり、何でもないようなのだが、バランスを崩したり、アイゼンをひっかけたりするだけで大きな事故に成りかねない。赤谷尾根はやはりバリエーションルートなのだ。 |
急登の手前で岩を巻く箇所がある。バランスが要求される場所で、背中のリュックの重さが体を岩から剥がそうとする。 手がかりも微妙で、足場の岩の上に泥が載っていて気持ちが悪い。それを回り込んだ後は急な雪渓を登るだけとなる。 |
14時15分、赤谷山頂上に立つ。我々を追い越していったふた組のパーティーがテントを設営中だった。
こちらもすぐにテント設営にかかる。 乾杯するのに、モタモタする理由はない。テントを張り終えてすぐに乾杯。ビールは到着と同時に冷やしておいた。美味い。 |
そのままテントの外で宴会が始まる。ビールはウエイトパフォーマンスが悪い(重量対アルコール濃度)。すぐにウイスキーに変わる。 昔、粉末のサイダーがあった。水を注ぐだけでサイダーになる、不思議な粉末だった。あの原理で粉末ビールが出来ないだろうか? そんなものが出来たら高い山でも大量のビールを持ち込めるのに。と、いつも思う。 |
頂上から15mほど降った岩の下から水の音がしていた。掘り出してみると小指の太さで水が流れ落ちている。テン場の近くに水場の完成だ。 水を作らなくていいのでガスの節約になる。よけいなお節介かもしれないが、テン場の皆にふれてまわった。 |
テントに入って夕食を作る。好日山荘で買ったカレーうどん。300円超。軽さがこの値段をつけるのだろう。ゆで麺やレトルトカレーは重い。軽さを金で買う。だね。 |
暗くなってからヘッドランプがないことに気づく。朝、暗いうちに家を出たとき、マットを用水に落とした。マットが水に落ちる音で気づいた。その時、一緒に落としたのかもしれない。テントシューズもない。 夜中に目が覚めたが時間が分からない。カシオのPROTREKもみつからないまま出てきている。時間が分からないまま明るくなるのを待った。 |