烏帽子岳



2007年3月の昼闇山敗退の時に撮った烏帽子岳(2007年3月10日撮影)

所在地糸魚川市
砂場から アプローチ糸魚川市の早川を上り砂場集落へ
登山口標高360m
標   高1450m
標高差単純1090m 累積(+)m 累積(−)m
沿面距離片道5Km
登山日2008年1月12日
天 候みぞれ後雪
同行者長勢
コースタイム 砂場(50分)林道終点(1時間55分)1012mピーク<休憩25分>(1時間20分)砂場 合計4時間30分<休憩25分含む>



 

 
 昨年、放山に登ったとき、昼闇山を敗退したとき、眺めた烏帽子岳。阿弥陀山と並んで魅力的な山に見えた。
 帰ってから写真を見て「何処から登ればいいんだ?」と思った。正面壁は無理。右側の谷は雪崩の巣のようだ。
 眺めれば眺めるほどその魅力に取り付かれて行く。必ず挑戦すると誓った山だった。


除雪された道路の末端に車を停める

 

停めた横には梨がいっぱい落ちていた

 
 そんな山に長勢から誘いがかかる。体の調子がイマイチだが偵察でもいいと思い参加する事にする。
 魚津インターチェンジに6時集合。通勤割引を利用するため、有磯海SAに寄って時間調整した。
 いざ出発と思ったら岩城がまだ来ていないと言う。久しぶりに悪い癖が出たと言っている。
 こちらに向かっていればいいのだが、何回電話しても出ない。あきらめる。


ここから除雪されていない林道を行く

 

この先にも民家があったが誰も住んでいない

 
 糸魚川市内を流れるのが姫川。その次が海川。そしてその次が早川である。国道8号線を右折して早川を上る。
 途中、さらに右折して砂場集落へと登る。除雪の最終地点まで車を入れ、身支度する。標高は360m。
 出発する頃には雨からみぞれへとかわっていた。標高差1100mで沿面距離は約5Km。


この山は何処からでも登れる山ではない

 

ガスがかかった中で数少ないルートを探る

 
 林道取り着きは20cmぐらいゴボルだけだが雪質が重い。雨が降っていたからだろう。
 人の住んでいない家(冬場だけだと思うが)を横目に林道終点まで約50分。ガスがかかっているので、ここからが難しい。
 岩の出ていないところ、斜度のないところ、灌木のないところを拾いながら行く。


右側(西側)に見えた北尾根の末端部分 我々の力ではここからは登れない

 
 なかなか調子が出ない。出ないどころか林道歩きだけでバテていた。気力が萎えてくる。今日は多分届かない。
 林道終点から斜面に取り付く。ガスで視界が効かないのがつらい。登りやすいと思われるところを登っていったが行き詰まってしまった。
 いったん降って右に回り込む。一番なだらかそうな支尾根に取り付き、それをたどった。


体調もよくなく1012mピークで敗退

 

1012mピークの手前のピークを振り返る

 
 なだらかと言うのは他の尾根に比べてであり、急なところもある。雪は粉雪に変わり横から吹き付けてくる。
 1012mピークで敗退を決める。長勢はまだ余力があったので残念だっただろう。今回は足を引っ張ってしまった。
 だが寝坊をして出発前から敗退した岩城よりはましだと思うのだが...


焼山温泉に寄る

 

焼山温泉フロント

 
 風のあたらない斜面に移動して立ったまま食事をとる。この山はどこからでも降りられる訳ではなく、たどってきた道を引き返した。
 雪道の降りは夏道より楽だ。急なところは慎重に降りたが、他は滑るように駆け下りた。


焼山温泉フロント前

 

浴場へと続く廊下

 

脱衣所

 

大浴場 今回は本当にゆっくりと体を暖めた

 
 昨年に続き2度目の焼山温泉。笹倉温泉の外来湯より大きくてきれいで安い。こちらがお薦めである。
 休日は700円のところ、今はサービスで500円にしているとの事。タオルまで貸してくれた。


屋根がある露天風呂 ガスがかかっていなければ正面に烏帽子岳が見えるはず

 

朝からパン2個しか食べていない

 

温泉のラーメンコーナーでラーメンを食べた

 
 地図を見ると、アケビ平を鍋底のようにして、高松山、昼闇山、鉢山、阿弥陀岳南峰、北峰、烏帽子岳、前烏帽子岳と円を描くように山が連なっている。
 上山場所と下山場所を近くに取ることが出来る馬蹄形連山は周遊するにはもってこいだ。
 日帰りは無理そうなのでテントを担がないといけない。核心部は烏帽子岳の登りと、鉢山、昼闇山の細い稜線に張り出した雪庇だと思う。
 ザイルまで要るとなると荷物は20Kgを越えそうだ。