福地山



福地山頂上よりのぞむ焼岳(2008年1月14日撮影)

所在地岐阜県高山市(福地温泉)
福地温泉登山口 アプローチ栃尾温泉から国道471号線で平湯温泉手前で右へ
登山口標高950m
標   高1672m
標高差単純722m 累積(+)840m 累積(−)840m
沿面距離片道5.7Km
登山日2008年1月14日
天 候曇り後晴
同行者金谷、岸、中嶋
参考コースタイム
岐阜県の山(山と渓谷社)
登山口(1時間30分)無然平(1時間)頂上(1時間45分)登山口
合計4時間15分
コースタイム 登山口(1時間10分)無然平<休憩3分>第3展望台<休憩7分>(1時間)頂上<休憩1時間25分>(1時間)登山口
合計4時間50分<休憩1時間35分含む>



 

 
 荷物を準備しながら”明日はどこへ?”と思っているところへ「福地山へいきませんか?」と岸からメールが入った。時間は夜の8時半である。
 体調がイマイチだったので大きな山へは行けない。福地山なら手頃だ。ラッセルになっても岸がいる。
 「いいよ」と返事をする。最終的に決まったのは真夜中だった。


福地温泉のライトアップ用氷柱

 

8時35分 登山口出発

 
 朝、6時50分に笹津ダムの駐車場で岸、中嶋と待ち合わせる。さらに道の駅で金谷と待ち合わせる。
 4人で福地温泉へと向かった。八尾から笹津ダムまでは凍っている所もあったが国道41号線は乾いている。8時過ぎには福地温泉に着いた。
 登山口から40mほど南側の駐車場に車を停め身支度を終える。10名ほどの団体が先に登っていった。


篠原無然さんの石像がある無然平

 

笠ヶ岳の頂上が見えてくる

 
 8時35分、登山口出発。急登の杉林だがジグを切った登山道は歩きやすい。雪もよく踏まれていてスノーシューは要らない。
 杉林を抜け、ブナやカラマツの落陽樹林帯に入る。こちらの方が明るくて気持ちがいい。


福地山頂上からのぞむ穂高連峰(南岳、涸沢岳、西穂高岳、前穂高岳)

 
 1320mで山道と谷道に分かれ、標高1400m当たりで合流する。そのちょっとした鞍部が篠原無然(しのはら むぜん)の石像が建っている無然平だ。
 篠原無然について書き出すとこのページではスペースが足りない。平湯の分教場の教員として働きながらこのあたり一体に大きな影響を与えた飛騨の大聖人である。


獣出没注意の標識

 
 途中、京都から来たという10名ほどの団体を追い越す。穂高の展望台として福地山も全国に知られる山となったようだ。
 標高を上げるに連れ、青空が広がってきた。槍ヶ岳から西穂、前穂までいつもと違った角度で並んでいる。


篠原無然さんの石像

 

「そっくりでしょ?」と岸...

 
 10時55分、いきなり頂上に着いた。頂上は刈り開けてあって穂高がよく見える。
 ちょっと送れて京都のグループが登ってきた。写真を撮っていると思ったらそのまま降りて行ってしまった。
 今日は車座にならずに、皆、穂高の方を向いて食事をとった。ゆったりした時間を過ごし、12時20分、頂上を後にする。


13時20分 登山口に戻る

 
 雪道の降りは速い。ジグを切った道をショートカットしながら滑り降りる。13時20分、登山口に戻った。1時間で降りたことになる。


モニュメントの氷柱 ライトアップされたものを見てみたい

 

昔ばなしの里へ歩いて行く

 

落ち着いた建物

 
 温泉にいて、入らずに帰るのはもったいない。時間も十分ある。岸お薦めの温泉は時間が早くて(15時から)はいれない。
 もうひとつお薦めの「昔ばなしの里」へ行く。近いので歩いた。風情のある門をくぐり木造の平屋建へと向かう。
 温泉には見えない。玄関の引き戸を開けると正面に大きな囲炉裏があった。団子と岩魚が櫛にさされて炭火を囲んでいる。


お食事どころ「田項家」の看板も

 

囲炉裏のある落ち着いた食事場所

 
 長テーブルが並んで座布団が敷かれている。食事も出来るようだ。500円を払って温泉に入らせてもらう。
 小さな内湯と、小さな露天風呂があった。この建物のたたずまいに似合った風呂だった。難点ば掛け湯がないことだった。


ちょっとぬるめの露天風呂で記念撮影

 

内湯

 

露天風呂

 
 1人いた先客は井波から来たというご老人だった。話しを伺うと毎週のように来ているとのこと。ここのお湯が体に合っているのか医者にかかったことがないと言っていた。
 囲炉裏にたたずんでいる姿はさすがに毎週来ているだけあって廻りの風景にピッタリととけ込んでいた。


この方は旧庄川町から毎週のように来ているそうだ

 

頂上での集合写真(金谷さん提供)