小窓〜池ノ平 |
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所在地 | 富山県立山町 | |
馬場島 | アプローチ | 上市町より車で40分 |
登山口標高 | 975m | |
標 高 | 1590m | |
片道標高差 | 単純615m 累積(+)685m 累積(−)70m | |
沿面距離 | 片道3Km | |
登山日 | 2008年10月14日 | |
天 候 | 晴れ | |
同行者 | 長勢、BOW | |
コースタイム |
白萩川取水口(2時間45分)西仙人谷出合(45分)撤退箇所<停滞30分>(4時間45分)白萩川取水口 合計8時間45分<休憩他1時間含む> |
白萩川を詰めて小窓から鉱山道を通り、池ノ平小屋に入る。翌日は池ノ平山へ登り大窓に降りて白萩川取水口まで戻る。 面白いコースだと思った。積雪期の小窓は往復したことがあるが、無雪期は初めて。心配なのは雪渓のクレパスだ。 |
白萩川取水口まで車を入れ、6時15分、出発。タカノスワリは高巻きで迂回する。体を作るため、ゆっくり登る。 この登りで、その日の体調が、だいたい分かる。今日は悪くないようだ。 |
大窓が見えるようになると雷岩は近い。雷岩の上の石は人力では上げられない大きなものだ。増水したときに載ったとも思えない。 雷岩より高く積もった雪渓の上に載った石が、たまたま雷鳥岩の上だったのだろう。雪融けによって石はそのまま雷岩の上に残った。でしょ? |
広い河原はどこを歩いてもいい。岩の上を飛んでいくか、低いところを縫っていくかは好みの問題だ。 個人の歩くスタイルの違いもあるので、どちらが早いとか疲れないとかは言えない。 |
大きく切れた雪渓の残骸を見て嫌な予感がした。狭い西仙人谷で雪渓が切れていたら...クレパスがあったら...多分、乗り越えられない。 |
もしも雪渓が立ちはだかったら...両側の岩壁は高さ100m以上有り、高巻きは絶対無理。雪渓を登る装備も技術もない。そしてシュルンドに入る勇気もない。 |
9時15分、西仙人谷出合。高さ10mほどの滝が白萩川に落ちている。左岸はオーバーハングしていて登れそうもない。 右岸の危ういスラブを登る。角度はないが乗った石、掴んだ石がボコボコ崩れて信用できるホールドがない。慎重に登る。 |
登り切ったところで小休止を入れ、腹ごしらえをする。川幅は一気に狭くなる。谷は深く、切り立った両側の岩壁は気持ちまでも圧迫する。 これが西仙人谷だ。池ノ谷を凌ぐ迫力がある。(池ノ谷の下流ゴルジュは別) |
登り初めてすぐ、正面に雪渓が見えた。近づくに連れ、その大きさが分かってくる。高さは10mぐらいありそうだ。スッパリ垂直に切れている。 実は、雪渓がなくてもその手前の滝で行く手を阻まれたのだった。両側からも直登も出来なかった。 |
高巻きも直登も出来なければ戻るしかない。出合の滝の手前で左岸の20mほどの土壁を登り、白萩川へと降った。 時間は11時半。大窓を詰めて池ノ平山経由で小屋まで行く時間はない。多分、ない。途中でヘッデンを出すようなことはしたくない。そんな場所(山)じゃない。 |
もう大窓越えは無理だと諦めがつくまで、もたもたと時間を使った。11時50分、撤退を決意。早く降りて小屋に電話を入れないと心配する。 降りなのに足は重く、気分も重い。リュックに詰まった、3人の小屋へのお土産はさらに重かった。 |
馬場島はひっそりとしてシーズンの終りを告げていた。小屋へのお土産を半分自棄気味にそれぞれ分け合って食べる。 BOWの誕生祝いのロールケーキにもナイフを入れた。まな板が馬場島の駐車場のコンクリートの上というのが今日を象徴している。 |