流葉山



何処から取り付いたらいいんだ? (2008年3月30日撮影)

所在地飛騨市神岡町
流葉スキー場 アプローチ国道41号線
登山口標高760m
標   高1422.7m
標高差単純662m 累積720m
沿面距離10.4Km
登山日2008年3月30日
天 候晴のち雪のち雨
同行者単独
コースタイム 流葉スキー場<途中登山者と10分>(1時間35分)流葉山山頂<休憩35分>(1時間35分)数河峠(40分)流葉スキー場
合計4時間35分<休憩45分含む>



 

 
 朝8時、ドタキャンをくらう。雑用から解放されたのはいいが時間が中途半端だ。だが天気は悪くない。
 トレーニングでもいいからと、地図を見ながら近くの山を探す。未踏の山は少ない。登った事のある山ばかりが目につく。ふと、流葉山を思いついた。


宍戸さんの店「イエティー」で取り付きを聞く

 

藪漕ぎになるかと思ったぜ

 
 遅い朝食をとり、着替え、パッキングを終えると9時半だった。途中、コンビニに寄ったりしながら神岡へと車を走らせる。
 神岡についてから深雪に携帯で取り付きを聞く。「どこからでも登れるよ」といいかげんな返事。流葉のイエティーにまだ宍戸さんがいるはずだから寄ってみれば、ということでイエティーの近くに車を停めた。


雪がなくなったゲレンデは寂しい

 

教えてもらった雪のあるコースを行く

 
 どこからでも登れるような積雪ではなかった。クワッドリフトの下には少し雪が残っている。所々藪を漕ぎながら行けばなんとかなりそうだが...
 電話を入れておいてくれたようで宍戸さんが待っていてくれた。「冬場ならリフト沿いから登るのが一番近いんだけど今なら右側の谷沿いに登ればいい」と教えてくれる。


途中1180m地点にあるリフト終点

 

北の方角にアンテナが何本もあった

 
 10時55分、ゲレンデを斜めに横切りながら右側の谷に向かう。この谷沿いのゲレンデは雪がまだ沢山残っていた。
 登り初めてすぐに上から降りてきた登山者とすれ違う。頂上の様子を聞いたのがきっかけでしばらく話し込んだ。
 この方は小杉山岳会会長の青江さんで、折立から鷲羽岳を日帰りしたり、高瀬ダムから赤牛岳を日帰りしたりと超健脚な方だった。


面白いリフトの形

 

頂上は近い

 
 途中、沢を直登したくなるのを我慢してゲレンデ上を歩く。沢を左岸から横切り右岸の尾根に出る。その尾根に出たところがリフトの終点だ。
 そこで尾根を横切りもう一本左の尾根へと向かう。その尾根でさらに右に回り込むと斜度はゆるくなり国設ゲレンデへと出る。


国設ゲレンデにあるレストラン

 

頂上からレストランを見下ろす

 
 国設ゲレンデにはスノーモービルが数台とその倍ぐらいの人達がいた。小さな子供も何人かいる。地元っぽいので、左に見える尾根をたどると数河峠に降りられるかどうか聞いてみた。
 降りられるし、林道もあり、そこから来たと言う。お礼を言って頂上を目指した。12時40分、頂上。頂上は何もないただの広場だった。


な〜んにもない頂上

 
 気温が低く風も吹いているのですぐに引き返す。山の反対側に延びている国設ゲレンデのリフト終点まで移動して昼食休憩を入れる。
 めいっぱいふかしたスノーモービルのエンジン音がうるさい。うるさいだけでなくはき出される排気ガスの匂いもたまらない。
 最近見つけた乾杯ビール用の手軽なおつまみは蒲鉾の丸かじり。かんたんだし、そこそこお腹の足しにもなる。


須河峠から来たスノーモバイラー

 

気分を変えて数河峠へ降りる 途中の東屋

 
 13時30分、下山開始。スノー・モービルの跡に誘われていきなり降りの方向を間違えた。ふと気づくと左側に尾根があって、降るにつれて高くなっていく。
 左側にはスキー場が見えるはずだ。スノーモービルの跡を離れて尾根へと方向を変える。慌てて印刷した地図だったので数河方面は入っていない。
 尾根へ登り返してゲレンデが見えたときはホットした。ここから先は支尾根に迷い込まないように慎重に降った。


車が入らない登山道の東屋にゴミ箱を設ける発想が解らない

 
 この尾根には登山道か遊歩道があるようだ。雑木のないブナだけの林、見事なブナ林が切り分けられていて道が通っていることが分かる。
 標識も現れ、東屋まであった。その東屋の中にゴミ箱がおいてある。持ち込んだゴミは持ち替えるのがマナー。ゴミはここに置いていって下さいという発想が解らない。
  考えたのは(山を知らない)行政の方々なのだろう。


尾根に続く登山道(だと思う)がきれいだ

 

新緑の頃に訪れてみたい

 

流葉山周辺には遊歩道が整備されているようだ

 
 慎重に降りたつもりが、また尾根を間違えて林道にでてしまった。しばらく林道を歩き、また尾根に戻る。
 この尾根の最後はえぐられていたので右に逃げてゲレンデに出た。雨が強くなってきたのでゲレンデを走り降り、麓の小屋に飛び込む。
 小屋の中にはスノーモービルが沢山格納されていた。個人のものなのかスキー場のものなのか?


尾根の最後は崖になっていた

 

スキー場の小屋の中にスノーモービルが沢山

 
 数河峠からは雨具を着て、国道41号線を歩く。片手にストック、もう一方の手にスノー・シュー。国道を歩く怪しい男。まっ、しょうがない。
 途中、ヘアピンカーブはショット・カットする。イバラの木に衣服が引っかかり、ガリガリ音をたてていた。
 15時30分、流葉スキー場に戻る。イエティーはすでに鍵がかけられ、来年のスキーシーズンまでの永い眠りについていた。


降りてきた数河高原スキー場を振り返る