大熊山 |
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所在地 | 富山県上市町 | |
小又川登山口 | アプローチ | 馬場島手前3Km |
登山口標高 | 650m | |
標 高 | 1628.5m | |
標高差 | 単純978m | |
沿面距離 | 片道6.3Km | |
登山日 | 2008年5月10日 | |
天 候 | 曇り | |
同行者 | BOW | |
コースタイム |
登山口(45分)コット谷出合(2時間)大熊コル<休憩10分>(45分)大熊山<休憩1時間30分>(30分)大熊コル(50分)コット谷出合(55分)登山口 合計7時間25分<休憩1時間40分含む> |
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気持ちは剱岳方面に引かれたままだ。県の条例にひっかからない山域で行ったことのない山を探す。 カスミ谷から天狗の踊場?いや、ここは立山川からの降りに取っておこう。コット谷から早乙女、大日もやったことがある。 反対側の大熊山はまだ未踏だ。天候もよくないようなのでトレーニング山行きとする。 |
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コット谷に行ったことがないというBOWが参加。ゆっくり下道を走り、小又川出合に着いたのは9時だった。 FMとやまで「竹内祥子のおしゃべりクラシックス」を聞く。時々聞いていた番組だったが、竹内さんと酒を飲む機会があってから、(時間が許せば)必ず聞くようになった。 |
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コット谷の林道を走り、小又川に出る。大きな堰堤の高巻きがいやだ。歩く気がしない。いったん戻って、上流へと続いている林道をたどる。 だが、すぐに通行止めになっていた。そこから歩くことにする。放送を聞き終えて、9時25分、スタート。 |
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歩き始めてすぐの、最初の沢を直登する。標高を稼がない林道のショートカットだ。体が温まる前、いきなりだったので、ちょっと違和感があった。 小又川に出たあと、左岸を行く。行き過ぎてしまったようで徒渉点が見つからない。堰堤をいくつか越えて最後は岩から岩へジャンプした。 |
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河原の残雪を拾いながら行く。時々思いもかけないところで雪を踏み抜く。嫌になって河原から離れて歩いた。 標高1100mあたりから快適な雪上歩きとなる。ガスでコット谷の全容が見えないのが残念だ。 |
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大熊のコル近くでふっとガスが切れて視界が効いた。瞬間だったが初めてのBOWにコット谷を見せてあげられてよかった。 12時20分、大熊のコルに到着する。早乙女への稜線には雪がついているのに大熊へは雪がない。空身で笹藪をしばらく行って引き返した。今日は藪山をやる気分じゃない。 |
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早乙女への稜線を少し登って振り返ってみると右側の雪渓をたどれば上部に抜けられそうに見えた。稜線には雪がありそうだ。コルから少し戻って急な雪渓を詰める。 稜線まで出ると雪がべったりと付いていた。そこから大熊山まで小さなアップダウンを繰り返す。 |
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この稜線でもガスが切れて視界が効く瞬間があった。行く手に毛勝三山、その右に赤谷山、大窓、小窓尾根と続く。剱岳頂上付近はガスに包まれていた。 右後方には早乙女岳と大日岳が大きくそびえている。その高さと距離を見て、今日は行かなくてよかったと、密かに思った。 |
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小さな鞍部に足跡を発見。指が5本ある。熊だ。横幅10cmぐらいある。大人なのか子供なのか、知識がないので分からない。 行ったり来たりしているようだ。思わずあたりを見回す。耳を澄ますが熊がいるような音は聞こえない。大きな声を上げながら大熊山を目指した。 |
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歩き出してから気がついてみると熊の足跡をトレースしている。何かの本に「熊の足跡を見たらすぐに引き返すこと」と書かれていたのを思い出す。 たまたま出がけに熊スプレーを試してみていた。射程距離は2mしかない。それも風上からの条件付きだ。 猟師でもないのに熊の足跡を追っている。長勢もこの山で熊に噛まれている。視界も悪く、気分は限りなくブルー。 |
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13時15分、大熊山頂上。だと思ったが視界が悪く、自信がもてない。リュックを下ろして少し先まで行ってみた。 標高は若干下がるような感じで細長い尾根が(頂上が)続いている。頂上に間違いないようだ。近くで三角点も発見。 |
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昼食は「ゴーゴーカレー」のルーを使ったカレーうどんとモツと薩摩揚げの醤油あえ。食べている間に熊のことは忘れてしまった。 14時45分、頂上を後にする。こんな山でもうっかり足跡を見落とすと変な方向に降りていきそうになる。見落とさないよう足跡をたどった。 |
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小又川出合近くからは安全を期して林道を歩いた。朝の徒渉点より下流まで降りてしまったが、こちらの方が安全に渡れた。 林道を降りながら天ぷらの材料を探す。フキノトウ、コゴミ、アザミ、ヤマブキショウマ(トリアシショウマ?)、ヨモギ、カタクリ(これは失敗だった)。 |
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17時、登山口に戻る。髪に着いた霧雨が水滴になってしたたり落ちてくる。雨が近いようだ。 車に戻った瞬間というのはいつもいい。リュックを下ろし、靴ひもを解く。達成感と安堵感。たまに、もう歩かなくてもいいという開放感。 |
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