大品山



大品山からの帰路、瀬戸蔵山から鍬崎山をのぞむ(2008年1月2日撮影)

所在地富山市旧大山町
ゴンドラ登山口 アプローチ富山市より車で50分
登山口標高1188m(ゴンドラ山頂駅)
標   高1404m
標高差単純216m 累積310m △94m
沿面距離片道2.4Km
登山日2008年1月2日
天 候雪後曇り時々晴
同行者舟杉、荒井、鍛野、岸、中嶋
参考コースタイム
とやま山歩き(シーエーピー)
山頂駅(40分)瀬戸蔵山(40分)大品山(1時間10分)山頂駅
合計2時間30分
参考コースタイム
富山県の山(山と渓谷社)
山頂駅(40分)瀬戸蔵山(40分)大品山(35分)瀬戸蔵山(30分)山頂駅
合計2時間25分
コースタイム山頂駅(1時間20分)瀬戸蔵山(2時間)大品山<休憩2時間5分>(55分)瀬戸蔵山(40分)山頂駅
合計7時間<休憩2時間5分含む>


地図からは分からないが、瀬戸蔵山から少し先で右に折れるところが要注意

 
 恒例の元旦「夫婦山」から「鍬崎山」に切り替えた。飽きてきたのと物足りなさもあったからだ。
 鍬崎山なら行ってみようという仲間が加わってパーティー山行きとなる。元旦は天候が悪く2日に延期となった。行き先も鍬崎山から大品山にグレード・ダウンする。
 風邪をひいて体調が悪かったせいもある。中止とも言えず、皆で行ってきてとも言えなかった。


8時半 山頂駅出発

 

トレースなし いきなりのラッセル

 
 8時にゴンドラ山麓駅に集合する。皆が集まるのを待っている時、会社の宮島に1日延期の連絡をしていなかったことを思い出した。
 携帯に電話するも出ない。元旦の7時にゴンドラで待っていて誰も来なかったことに腹を立てているのか?
 (後日談、連絡がなかったので行かなかったとの事。よかった。)


山頂駅を振り返る 富山平野が明るくなってくる

 

瀬戸蔵山までは比較的なだらか

 

樹氷で枝が真っ白

 
 8時30分、ゴンドラ山頂駅でスノーシュー(鍛野1人がかんじき)を装着し、出発する。いきなりの深雪ラッセル。大品山に変更してよかったと思った。
 ゴンドラ終点のピークからなだらかに降ってからの登り、積雪が深くなるほど降りと登りのアルバイトの差が大きくなる。
 積雪が大きいほど降りは楽になり、登りは苦しくなる。


瀬戸蔵山手前のブナ林は何度見ても飽きない

 
 この最初のピークを降った後は瀬戸蔵山までダラダラとした登りとなる。このあたりのブナ林は眺めているだけでうれしくなってくる。
 樹齢の揃った1種類だけの林には、そういう力があるのかもしれない。(杉林だけは別だが...)


瀬戸蔵山から来拝山、富山平野を見下ろす

 
 9時50分、瀬戸蔵山の反射板の前に立つ。反射板も途中経過の山なら許せる。いい目印にもなる。
 ここから眺める富山平野が面白い。標高が低いからかもしれないが手前の山が平野の一部を遮っていて他の山からのながめと雰囲気が違う。


瀬戸蔵山の反射板

 

大品山を目指す

 
 瀬戸蔵山からしばらくは標高差のない尾根を行く。左側は真川に切れ落ちていて大きな杉の木、灌木帯はすべて右側からまく。
 この尾根は何処かで右に降る箇所があるとの意識が先行してその手前で右に行ってしまった。
 急降になって間違いに気づき戻る。きゅっと降りて平になった所がそのそのポイントだった。


ビッグモンスターの間をぬいながら行く

 
 そこを降ってからがこのコースの核心部でアップダウンの繰り返しとなる。降りは滑るように駆け下りられるが、登りになると状況は一変する。
 膝ぐらいのラッセルが腿から股下、場所によっては腰までのラッセルとなる。
 岸を筆頭に今日のメンバーは皆強い。ラッセルを交代しながら11時50分、大品山の頂上に立った。


檄ラッセルの後、頂上で乾杯

 

テーブルは嫌いだと言いながら作ってしまう

 
 大品山の広い雪原で輪になっての昼食でもよかったのだが、雪が降っている。林間に入ってターフを張った。
 ターフを張ってしまうと、何となくテーブルまで作ってしまう。好山病友の会の影響かもしれない。


ブナ林の間に真っ直ぐに伸びるトレースを降る

 
 13時55分、頂上を後にする。堂々と続いているトレースが誇らしい。だがスノーシューは硬い斜面の降りに弱い。トレースに頼らず新雪に飛び込んだ方が楽だ。
 途中、単独の登山者とすれ違った。かんじきをリュックに縛り付け、つぼ足で歩いている。6人のトレースがしっかりしていたのだろう。


大辻山、七姫山、臼越山、前大日、早乙女岳と続き奥には大明神と釜谷山

 
 降るにつれ日が差してきた。登るとき威圧的だったモンスターもきれいに見える。振り返ると鍬崎山がその頂上を見せ始めていた。
 真川対岸の大辻山、七姫山、臼越山、前大日から早乙女、大日岳と新雪に包まれた山並みを見せている。


モンスターも日が差すときれいだ

 

このトレースはしばらくは残りそうだ

 
 このまま降るのがもったいなくて瀬戸蔵山でしばらくたたずんだ。富山平野から東部の山々、鍬崎山までのながめを目に焼き付ける。
 何となく感じるこの不完全燃焼気味の気持ちは何だろう? 鍬崎山に行けなかった事だろうか。


鍬崎山を振り返る中嶋

 
 1月中にもう一度鍬崎山に挑戦してみよう。単独の場合、雪質が問題だ。チャンスはないかもしれない。