大滝山



大滝山頂上の反射板(2008年3月8日撮影)

所在地富山県南砺市上平村
猪谷登山口 アプローチ上平村村上家の前から庄川を渡り猪谷へ
登山口標高285m
標   高1498m
標高差単純1213m
沿面距離4.3Km
登山日2008年3月8日
天 候曇り後晴れ
同行者関本夫妻、ken、BOW、岸、石黒、橋本、長勢、岩城、佐川、
田子、秋元、中林、宮島
コースタイム登山口(3時間45分)大滝山<休憩3時間>(3時間5分)登山口
合計9時間50分(休憩3時間含む)



3年前の尾根はもうひとつ東にある ここには冗長な1Kmの平らな尾根がある

 
 3年前(2005年3月)、コースを間違えてのぼり返した大滝山。間違えた先にあった山はマルツンボリ山。当然、大滝山には届かなかった。
 何度かリベンジの計画を立てたがチャンスがなく、ようやく今回の挑戦となった。リベンジメンバーはTOYOと中林、それに最終到達点にいた関本さん夫妻だ。


とりあえず猪谷に車6台で集合

 

車を別の場所に移動してここから取り付く

 
 5人でスタートした計画だったが参加者が増えて16人になった。駐車スペースがないことや、燃料代が高くなっていることから、なるべく乗り合わせて集合することにする。
 西の金沢から東の魚津、南の大沢野まで幅が広い。早く帰りたいという者もいて結局、車は6台になった。


体も温まって重ね着調整と水分補給 

 

林道を横切ったあとの急登

 
 車は人形山林道入口の近くの広場に停める。安易に神社の裏から取り付こうとしたのだが、これは間違いだった。
 小さな川があり、この右岸を行くと3年前の尾根に行ってしまう。その尾根は670mあたりを標高を稼ぐことなく1Kmほど歩かないといけない。2度と行きたくない尾根だ。


気持ちのいい尾根を行く 対岸に高坪山とその奥に高落場山

 
 30mほど右へ(西へ)移動して7時50分、尾根に取り付く。取り付きの杉の樹林帯は枝打ちされていて歩きやすい。
 小休止を入ながら、長くなりかけた列をひとかたまりにまとめる。そんなことが出来るのも最初だけだった。


下を向いた反射板は威圧感充分

 
 標高765mで林道を横切る。このあたりからパーティーがばらけてくる。(この後、頂上までいっしょになる事はなかった)
 雪質は湿雪から徐々に粉雪へと変わっていく。振り返えると、対岸には独立峰のように三角形を形どった大坪山がそびえていた。


4年前金剛堂山でお会いした金沢の渡辺さんと

 

テーブルを作りながら皆を待つ

 
 今回の山行きで、岸とスノーシューを交換した。MSRライトニングを買いたいと言うので、試し履きをすることになったのだ。
 交換したアトラスは長さが25インチも有り、時々かかとをひっかける。重さもMSRライトニングより400gほど重い。
 雪面のグリップ力は今回の尾根ではそれほどのハンディーにはならなかったが、MSRより落ちるようだ。


好山病流テーブルはここまで掘り下げるらしい

 
 MSRのフレームは波形がついた金属板だが、アトラスのフレームは丸いパイプだ。足の裏側部分に波形の入った金属板が縦に入っていて、横には効きそうだが縦には弱そうだ。


下山準備にかかる

 
 今回は先行する単独のスキーヤーがいて、そのトレースに助けられる。スキーの跡でも何もないよりは楽だ。
 3年前に登ろうとした左側(東側)からの尾根に合流する。ようやく大滝山の頂上がみえるようになった


集合写真 バックは人形山とカラモン峰

 
 頂上が近いように見えたのは反射板が大きかったからだった。なかなか頂上が近づかないのに反射板だけが大きくなってくる。
 頂上手前で先行するスキーヤーを捕らえる。いきなり「池原さんですか?」と聞かれた。4年前に金剛堂山でお会いした金沢の渡辺さんだった。


急な細尾根を降る 

 

定番のシリセードー

 
 反射板の横に15名用の特大のテーブルを作る。宴会は人数が増えると料理も増える。15名がそれぞれ15名分ずつ持ち込むと(15×15=225)で225名分の料理になってしまう。
 そんなことにはならないが、普通は、だいたい、余ってしまう。1人が1種類だけ持ち込んだとしても15種類になる。それでも多い。


大滝山が遠くなる 左に見えるのが登りに使った尾根

 
 14時半、後片付けを終え、頂上を後にした。帰りはちょっと遠回りだが、もうひとつ西の尾根から降る事にする。
 途中快適そうだが最後の降りが急なのがちょっと気になる。最悪、林道もあるから何とかなるだろう。


登りの尾根と遠くに大滝山 お気に入りの山となった だから反射板は許す

 
 ここも支尾根が沢山あるので地図を見ながら慎重に降った。左に間違うと、うまく降りられたとしてもかなり遠くになる。
 右に間違うと谷に降りてしまい、沢降りになってしまう。危険が伴うので避けたい。


上からは見えない大きな雪庇

 

何故かこのあたりは粉雪だった

 

実の付いていない、いい子の杉林だと思ったのに上を見ると...

 
 最後の急降は雪が腐っていて一苦労する。あちこちでシリセードーが始まる。スノーシューやかんじきが重い雪に埋まって動けなくなるものも出る。
 そんな事(もの)を見ているだけで楽しくなる。子供の頃、訳もなくじゃれあっているだけで楽しかった。あれと似たような感覚だ。


急降を降る、滑る、転ぶ

 

ここを降りきって登山口にもどる

 
 17時35分、町道に戻る。そこから登山口は近いのだが、途中除雪されていないところがあり、スノーシューを再度履かされた。
 楽しみにしていた温泉も時間が遅く、諦める。高速に乗りながら、最後の〆の言葉もなくさっさと帰ってしまったのがちょっと気になったが、これが池原流ということでお許し下さい。