小佐波御前山 |
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標 高 | 754m 登山口(174m) | |
所在地 | 富山市(旧大沢野町) | |
猿倉スキー場 | アプローチ | 富山市内から41号線を南下して猿倉スキー場駐車場へ |
所要時間 | 富山市内から30分 | |
単純標高差 | 580m | |
標高差 | 累積登り630m 降り△50m 往復10Km | |
登山日 | 2008年2月16日 | |
天 候 | 曇り後晴れ後雪 | |
同行者 | 単独 | |
コースタイム | 猿倉スキー場駐車場(35分)猿倉山(1時間10分)御前山(2時間10分)小佐波御前山<休憩55分>(45分)御前山(1時間5分)猿倉スキー場駐車場 合計6時間40分<休憩55分含む> |
2日間雪が降り続いている。行き先を急登の多い白木峰から小佐波御前山に変更する。この深雪では、白木峰は多分、届かない。 |
ゆっくり8時半頃に家を出ても猿倉スキー所へは9時前に着く。身支度を終え(登山靴を履いてスパッツをつけるだけ)、ゲレンデに出てスノーシューをはく。 9時15分、ゲレンデの左側を歩かせてもらう。ゲレンデにいるスキーヤーは5〜6人ぐらいだろうか。 |
ゲレンデのトップからラッセルとなる。遅い時間にもかかわらず、本日はまだ誰も登っていないようだ。 昔はトレースがあると「ラッキー」と思ったものだが、今はトレースがあるとがっかりする。山に対する考え方が変わったようだ。 |
頂上に立つことだけが目的の山登りは途中はどうでもいい。どのようにして登っても頂上は頂上だ。 だが今は、どのようにして登ったかが大事だと思うようになった。雪山なら自らラッセルして頂上を極める。 夏山でも登山道をたどるのではなく、沢を詰め、岩を越えて頂上に立つのが楽しい。 |
積もった雪の重さで垂れた枝が行く手をさえぎる。ストックで雪を落とし、身を低くしてくぐり抜ける。 御前山近くで登山道から離れ、シェルターの方へ直登する。11時ちょうど、広い御前山の雪原に出る。 |
シェルターには寄らずにそのまま小佐波御前を目指す。このころから青空が広がりだして頂上がよく見える。 膝近くのラッセルが続いていたのでやけに頂上が遠く見え、気が重くなる。が、こんな所で終わりには出来ない。 |
ちょっと降って林道に戻るとすぐに分岐となる。ここからは大きく右に曲がっていくという先入観があり、真っ直ぐに行きかけたのを戻って右に入る。これが間違いだった。。 少しずつ降っていくのを変だと思いながらも、そのうち登るだろうと先へと進んでしまう。広い左側と違い、右側は最悪、崖になっているはずだから大きく間違える事はないだろうという安易な気持ちもあった。 |
林道がとぎれてしまい、間違いに気づく。戻る気にもなれないので、直登することにした。背丈4〜5mの密集した杉林は木々の間を抜けるだけでも大変なのにそのわずかな隙間に雪が高く積もり、行く手を遮る。 杉林を抜けてから斜面が徐々になだらかになって来る。しばらく行った所に反射板が立っていた。方向は間違っていなかったようだ。ホッとする。 |
後から来る人達が間違ったトレースをたどり、あの杉林を見て、がっかりするのではないかと、ちょっと気になった。 反射板から樹林帯に入る。気がついてみると、ラッセルすることだけに集中していた。ラッセラーズ・ハイというものもあるのかもしれない。 |
小ピークに出ると再び頂上が見える。ちょっと遠そうに見えるが、手前の急登を登り切ったところが頂上のはずだ。 今日はまだ休憩を取っていない。時間も12時半を過ぎている。それでも一気に行くことにする。 |
13時10分、小佐波御前山の頂上にたつ。4時間、休まずラッセルを続けた。深いところは股まであったのにまだまだ行けそうだ。 単独のときは誰に気兼ねをすることもなく自分のペースを保てるからかもしれない。 |
頂上に着いた頃から青空が消え、風が強くなってくる。石川製麺の茹で麺をマルシンで買ったレトルトの「牛カレーうどん」で煮込む。 日本海方向(北方向)から吹き上げてくる風に雪が交じってくる。うどんもなかなか煮え上がらない。じっと寒さをこらえる。 |
14時5分、小佐波御前山を後にする。今日は頂上を独り占めした贅沢よりも寂しさの方が勝った。いきがっていても基本的には寂しがり屋なのだ。 反射板からは正しい林道を歩く。よけいなラッセルだが、あの狭い杉林には入りたくない。杉林を抜けてからの登り返しもいやだ。 |
14時50分、御前山に戻る。御前山から下は舗装道路のように踏み込まれていた。ここまではそれなりに登山者が来ていたようだ。 15時55分、スキー場に戻る。時間はかかったが1人でラッセルしたのだ。気分は悪くない。 |