立山縦走(逆走) |
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所在地 | 中新川郡立山町 | |
室堂登山口 | アプローチ | アルペンルート室堂 |
登山口標高 | 2450m | |
標 高 | 3015m | |
標高差 | 単純565m 累積(+)1050m 累積(−)1050m | |
沿面距離 | 周遊11.5Km | |
登山日 | 2008年7月5日 | |
天 候 | 晴れ | |
同行者 | 長勢 | |
参考コースタイム 山と高原地図(旺文社) |
室堂(50分)浄土沢(1時間50分)別山乗越(30分)剱御前(45分)別山乗越(45分)別山(1時間)真砂岳(40分)富士の折立(15分)大汝山(20分)雄山(40分)一ノ越(45分)室堂
合計8時間20分 | |
コースタイム |
室堂(30分)浄土沢<途中休憩10分>(56分)別山乗越<休憩15分>(21分)剱御前<休憩15分>(19分)別山乗越<休憩6分>(28分)別山<昼食休憩50分>(46分)真砂岳(32分)富士の折立<休憩5分>(10分)大汝避難小屋<休憩12分>(18分)雄山<休憩9分>(18分)一ノ越<休憩6分>(26分)室堂
合計7時間22分<休憩2時間8分含む> |
立山を職場とし、遊び場としていたのに剱御前には縁がなかった。登山道の要となっている別山乗越の近くにあるのに縦走路からずれている。 以前は剱御前からクロユリのコルを経て剱岳へと向かう登山道があった。通る人が少なく、整備されないまま廃道となったのか。 |
山行計画の中休みのような7月5日、剱御前に立ってみようと出かける。だが、会社のイベント「立山登拝」とぶつかってしまった。 休日出勤で本社の同僚が応援に来ている中、1人だけ遊びの格好。一番まずい日を選んだようだ。長勢が参加していてドタキャンは出来ない。 |
8時12分、室堂ターミナル屋上を出発。みくりが池を回り込んで地獄谷への階段を降りる。地獄谷から水平道をたどり雷鳥沢キャンプ場に出て、浄土沢を渡る。 そこから別山乗越まで登山道を歩かず雪渓を登った。キックステップの分だけ疲れる。上部で登山道に戻る。 |
剱御前登山道の状況を剱御前小屋で確かめる。剱御前までは行く事が出来るがその先は崩壊していて行けないとのこと。 手元にある2000年発行の地図にも危険と書いてあった。それから8年も経っていればなおさらだ。とりあえず剱御前を目指した。 |
剱御前までは所々ハイマツが被さっているところはあったが、しっかりした登山道となっている。ダラダラと20分ほどで剱御前の頂上に立つ。 そこは目の前に剱岳が迫る、絶好の展望台だった。別山も素晴らしい展望台だが、角度が違い、距離も違う。少し見上げる感じもいい。 頂上は広場になっていて休憩にも適している。訪れる登山者も少ない、絶好の隠れ家だ。教えたい。秘密にしておきたい。で、結果はこの通りである。 |
剱沢に新しい建物が建設中だった。2機のヘリコプターが資材を運んでいたのはこれだったのだ。剱沢小屋の建て替えなのだろうか。 別山側の石積みがジャンプ台のようになっているのは雪崩対策だと思う。雪崩を屋根の上をかすめて剱沢へ飛ばしてしまうつもりなのだろう。 |
別山乗越に戻り、剱御前小屋で紺のTシャツを買った。背中に剱岳と書いてある。胸に書いてあるturugigozengoyaは要らなかったが言えなかった。 別山乗越をあとにして別山に向かう。雄山神社を建て替えたとき、大汝山に仮の神社を建てた。その神社が今は別山に建っている。 |
別山は長い尾根を持っていて馬の背のように中がたるんでいる。標高はほとんど変わらないが奥の方が本峰らしい。奥に向かう 途中、2箇所に池があった。雪渓が全部溶けてしまわないと分からないが多分、奥の方が硯ヶ池だと思う。 |
昼食休憩後、別山を降り、真砂岳へと向かう。真砂岳への登りが意外に長い。「低くなだらかな真砂岳」という高原バスの案内は間違いだ。 真砂岳も頂上がふたつあり、奥にある頂上から内蔵助山荘へ降りる登山道がある。手前の頂上は室堂からみえる頂上である。 さらに頂上を西側から巻く登山道もあって都合3本の登山道が走っている。ガスがかかっていると気持ちが悪い。 |
真砂岳を降ると真砂岳の西尾根を降る大走り登山道への分岐がある。雄山方向から来ると4箇所に分岐があることになる。なだらかな山ほど迷いやすい。 富士の折立に向かって最後の急登を登る。今までは雄山から真砂岳、別山、別山乗越と廻っていた。逆コースは今回が初めてだ。 |
山の仲間、会社の友人、私も含めてほとんどの人が雄山側から縦走する。今まで反対側から縦走する発想などなかった。 歩いていても常に、逆走しているという意識があった。何故だろう? 逆走してみて分かったのは、まったく別の山に来ているような錯覚に陥ったという事だ。新鮮な驚きだった。 |
雄山を降り、一ノ越を後にする。途中、追いついた集団はイベントの集団だった。応援に出ている仲間が沢山いる。平身低頭の体で追い越す。別の汗をかいた。 15時34分、室堂ターミナルに戻る。剱御前の別天地に立てたこと。逆走の新鮮さを味わった事。安易なコースだったが面白かった。 |