剱岳源次郎尾根 |
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所在地 | 黒部市、上市町 | |
室堂〜剱岳 〜馬場島 |
室堂標高 | 2430m | 剱岳標高 | 2999m | 馬場島標高 | 750m |
標高差 | 累積(+)1440m 累積(−)3120m | |
沿面距離 | 15Km | |
登山日 | 2009年8月30日 | |
天 候 | 曇り後雨 | |
同行者 | 長勢,岩城,岸 | |
コースタイム |
室堂(25分)浄土沢(1時間2分)別山乗越<休憩7分>(1時間)源次郎尾根取付<休憩10分>(3時間30分)剱岳本峰 剱岳本峰<休憩27分>(1時間10分)早月小屋<休憩18分>(1時間55分)馬場島 合計10時間5分<休憩1時間2分含む> |
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久しぶりに日曜日が休日となり、仲間と山に行くことになった。剱岳源次郎尾根の日帰りだ。 ルートはシンプルで室堂から入って剱沢を降り、源次郎尾根に取り付いて早月尾根を降るというもの。 コース自体がハードであることに加え、登山口と下山口が遠いのも問題。車のデポと回収の時間が余分だ。 |
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立山駅から6時始発のケーブルに乗る。バスを乗り継いで室堂についたのは7時過ぎ。 あわてることもなく、ゆっくりと準備して7時30分、室堂を出発する。ガスがかかっていて視界はよくない。 |
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雷鳥沢をゆっくり登り、別山乗越到着は8時57分。小休止を入れて缶ビールで水分補給する。いつものパターンだ。 剱岳はガスに隠れて見えない。ちょっと残念である。気を取り直して剱沢を降る。野営管理所で飲み水を補給してさらに剱沢を降る。 |
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平蔵谷の末端が源次郎尾根の取り付きだ。草付きの中に踏み跡が見える。小休止を取って10時15分、源次郎尾根に取り付く。 |
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最初の草付きを抜けたところに小さなチョックストーン(?)がある。高さ2mもないのだが意外に手強い。 その後はアオモリトドマツのジャングルジムとなる。以前よりは登りやすくなっているような気がする。誰か整備したのだろうか? |
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右下に見えるルンゼコースも紹介されているが、最後のチョックストーンが難しいという情報も流れている。 そちらは避けてひたすら尾根を登る。難しいところはないが、落ちたら命の保証はないようなところが続く。 |
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尾根の登りは難しくない。何処から行っても行き着くところは一緒だ。登りやすいところを選ぶだけ。 踏み跡もいくつかあり、好みと気まぐれで選んでいるようだ。 |
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平らな尾根に出たところで小休止を入れる。ガスが引いてみるとT峰はすぐそこだった。ちょっと休憩場所を間違えたようだ。 右側に八ッ峰の下半(X〜T峰)が見えてくる。仕事の都合で(連休が取れない)行けなかったのが残念だ。 |
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T峰からU峰を望む。3年前、初めて源次郎尾根をやったとき。このU峰を何処から登ればいいのかと不安になったのを覚えている。 岩とハイマツの間を登るのがU峰のルートだ。足場には岩を選び、手がかりはハイマツと岩の両方を使う。 見た目より意外に簡単。多分U級程度。 |
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さらにガスが引いて八ッ峰の上半([〜Y峰)が見えて来る。手前の熊ノ岩も今日は上から目線(ちょっと意味は違うが...)。 八ッ峰Y峰の側面には岩場のルートが沢山ある。中にはV級程度で登れるのもあるようだ。そのうち... |
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U峰からT峰を振り返る。これも急降に見えるが実際は登山道のような道がついている。 U峰の降りは懸垂下降となる。距離は30m弱。このためだけにハーネスとザイルを持ち込んでいる。もったいないような気がする。 |
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支点には沢山の残置スリングがあり、使わせてもらう。念のため、複数のスリングにザイルを通した。 30m×2のザイルで下までめいっぱいという感じだが、下から3m程のところに棚があり、そこからはクライムダウンできる。 途中にも支点があるので30m×1でもピッチを切れば降りられると思う。だが、混んでいるときは叱られそうだ。 |
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U峰の懸垂後はしっかりとした踏み跡をたどる。途中、浮き石の多い急斜面となるので落石には注意。 最後はガラ場のようなところを登り、13時45分、剱岳本峰に出る。 |
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剱岳の頂上にギャラリーはいなかった。代わりにNHKの取材班がいた。柴崎芳太郎さんが設置した三角点を追っているらしい。 話し込んでしまい、30分近い休憩をとる。14時12分、下山開始。 |
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1時間10分で早月小屋まで降りて小休止。1時間55分で馬場島まで降りる。時間は17時35分。モモの筋肉と膝が限界に近かった。 途中から降り出した雨で濡れたシャツを着替え、出発点の立山駅へと向かう。いつものハードな山行きの後の達成感、安堵感が入り交じったフワフワとした浮遊感を楽しみながら... |