西穂高岳



西穂高岳から槍ヶ岳、涸沢岳、奥穂高岳をのぞむ(2009年6月27日撮影)

所在地岐阜県高山市、長野県松本市
西穂高口駅 アプローチ神岡町から車で40分、ロープウエイで30分
登山口標高2156m
標   高2908m
標高差単純752m 累積(+)800m 累積(−)50m
沿面距離片道3.9Km
登山日2009年6月27日
天 候晴れ
同行者単独
参考コースタイム
 山と高原地図(旺文社)
西穂高口駅(1時間30分)西穂山荘(1時間30分)西穂独標(1時間30分)西穂高岳(1時間)西穂独標(1時間)西穂山荘(1時間)西穂高口駅
合計7時間30分
コースタイム西穂高口駅(35分)西穂山荘<休憩2分>(35分)西穂独標<休憩10分>(39分)西穂高岳<休憩21分>(30分)西穂独標(28分)西穂山荘<休憩2時間7分>(37分)西穂高口駅
合計6時間4分<休憩2時間40分含む>



珍しくもないGPSの軌跡です
 
 穂高には独特の雰囲気がある。3000mを越える山々が連なる山岳地帯にも拘わらず、都会の匂いがするからだ。
 西穂高岳の登山口「西穂高口駅」は都会がそのまま移動してきたかのような人達で賑わっている。
 それだけではなく、登山者も洗練されているような気がするのは何故だろう。自分が垢抜けていないだけかもしれないが...


新穂高温泉から眺める笠ヶ岳と穴毛谷
 

新穂高第一ロープウエイ
 

西穂高口駅屋上展望台 バックは笠ヶ岳と抜戸岳
 
 8時半始発のロープウエイに乗るつもるりで家を出る。いつも団体さんに集団で先を越されていたのでちょっと早めに着いたつもりだったが、もう何本か臨時で出ていたようだ。
 だが西穂往復ならそれほど慌てない。乗車券を買って並んでいる列の最後尾につく。


駅の出口にある三角点(三等?)
 

駅近くにあるミズバショウの庭園
 
 西穂高口駅屋上の賑わいを楽しんだ後、9時28分、出発。単独だとタイムが気になる性格の悪さは相変わらずだ。
 とは言うものの、一般的な登山道とは違う。疲れから不注意なミスは起こしたくない。ペースを考えながらゆっくり行く。


まだ静かな西穂山荘前
 

丸山からのぞむ乗鞍岳と焼岳
 
 10時3分、西穂山荘に到着。タイムは35分。知っている人がいないかと山荘の廻りを一巡りする。
 10時5分、山荘前を出発する。大きなゴーロ帯から丸山を越え、独標を目指した。


左がピラミッドピークで右が西穂独標
 
 10時40分、西穂独標。タイムは同じく35分。ここでストックをたたみ、リュックに収める。ここからは両手両足の世界だ。
 10時50分、独標出発。積雪期はちょっと怖い独標や次のピークの降りも無雪期はどうという事もない。


西穂独標からのぞむピラミッドピーク、前穂高岳、間ノ岳、天狗ノ頭、奥穂高岳
 

西穂独標(2701m)と笠ヶ岳
 

ピラミッドピークと西穂高岳
 
 西穂高岳頂上手前で名前を呼ぶ人がいる。見上げると高原だった。この人は穂高に来ると必ず会う。
 1ヶ月前の奥穂の白出沢でも会った。彼女のクローンが穂高のあちこちを歩いているに違いないと思ってしまうくらいだ。


西穂高岳頂上近くですれ違った高原
 

西穂高岳頂上 槍ヶ岳、涸沢岳、ジャンダルム
 

西穂高岳からのぞむ涸沢岳、ジャンダルム(奥穂)、前穂高岳 手前は間ノ岳
 
 11時32分、西穂高岳頂上に立つ。山荘に泊まって来た人達はもういないし、ロープウエイで、今日、来た人達はまだいない。1人で乾杯しながら景色を楽しんだ。


西穂高岳のこれは三角点か?
 

西穂高岳下の雪渓 上高地まで行けそうだ
 
 11時50分、頂上をあとにして高原を追いかける。もちろん追いつけるわけがないが西穂山荘では会えるだろう。
 12時48分西穂山荘に戻る。山荘前で高原と再会して乾杯。昨年、西穂山荘でピッケルを借りた新潟の仲田夫妻が来ていると言う。お礼を言うために山荘前で待つ。


西穂独標 バックは霞沢岳、乗鞍岳、焼岳
 
 仲田夫妻が西穂から戻ってきて再開。どこかですれ違ったはずだが分からなかった。謎の青年、名古屋の井上も合流する。山荘前、ゆったりモードで2時間を過ごす。
 高原が東京から駆けつけている森君と携帯で連絡を取り合っている。”9時頃に富山に着くので大沢野の秋吉で飲もう。明日、天気がよかったら笠ヶ岳にでも登ろう。”みたいな内容だ。誘われたが仕事なので断った。それにしても不思議な人達だ。
 その森君とは何処かの山で会っているらしいが思い出せない。ごめん。


昨年、ピッケルを貸してくれた新潟の仲田夫妻
 

謎の青年、名古屋の井上
 
 14時55分、皆でいっしょに西穂山荘をあとにする。15時32分、西穂高口駅にもどった。
 新穂高温泉に戻ってみると駅前に怪しいバスラーメンが停まっていた。いっしょに露天風呂に行く約束を破ってラーメンを選んだ。


新穂高温泉に戻ると怪しげな「車ラーメン」
 

車中の厨房
 
 名古屋でラーメン屋をやっているが、ストレスが溜まると店を家族に任せて旅に出るんだとか。ガソリン代さえ出ればいいって?
 「名古屋から持ってきた麺はこれが最後なのでもう店をたたむ」「よかったら送っていくよ」と言われた。乗ってみたかった。


車中のテーブルと椅子
 

車ラーメンの「醤油ラーメン」
 

西穂山荘近くに1輪咲いていたキヌガサソウ