西笠山 |
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所在地 | 富山市大山町 | |
登山口 | アプローチ | 有峰林道小口川線をたどり祐延ダムへ |
登山口標高 | 1400m | |
標 高 | 1697m | |
標高差 | 単純297m 累積(+)550m 累積(−)550m | |
沿面距離 | 片道2.4Km | |
登山日 | 2009年10月13日 | |
天 候 | 晴れ後曇り | |
同行者 | 岩城、新井、石黒 | |
コースタイム |
祐延ダム(1時間13分)東笠山<休憩10分>(1時間20分)西笠山<休憩20分> 西笠山(1時間10分)東笠山<休憩1時間15分>(1時間3分)祐延ダム 合計6時間21分<休憩1時間45分含む> |
西笠山は7月に企画した山行きだった。その日は雨模様で沢筋を歩くこのコースを断念。避難小屋のある白木峰に変更したのだった。 リベンジを誓った西笠山。仕事の都合で中林は不参加となるが、代わりに岩城が加わる。前回と同じ、アルペン村に集合。 |
有峰林道小口川線を登り、祐延ダムの小さな広場に車を停める。ダムを渡って小口川左岸の水平道を行く。 この道は小口川にある2つの発電所のサージタンクの点検道のようだ。 |
ダムから300m程の最初の沢に入る。東笠山に登山道はなく、無雪期はこの沢をたどることになる。 途中に散見された人工物はダム建設当時の飲料水確保のためのものか? |
沢歩きは難しいものではなく、靴を濡らすこともない。ちょっと険しいところ(一箇所)にはトラ縄も張ってあった。 |
振り返ると薬師岳の上に笠雲が... 午後から雨の天気予報通り、天候は悪くなりそうだ。 東笠山で晴れていれば、それだけで「めっけもの」という、あまり期待していない山行きだ。 |
沢の登りはコース取りが難しい。いくつかの分岐を本流と思われるところを選び、登る。 ここは間違えても大きなロスにはならない。稜線に出てからの藪こぎが長くなるだけだ。 |
沢がきれてから藪こぎとなるが、かすかに踏み跡があり、それをたどる。と、いきなり草原に出た。 広い草原と言うほどではないが、気分的には大草原である。狭い沢と藪こぎを終えた後の意外な展開がそう思わせるのだろう。 |
夏はお花畑になるらしい。富山県山名録によると「ニッコウキスゲ、コバイケイソウ、ワタスゲ、モウセンゴケ、イワイチョウ、タテヤマリンドウ、チングルマなどが咲き、弥陀ヶ原高原のようだ」とある。 特異なのはヒメシャクナゲの群生とあるので、その頃に訪れたい山だ。 |
なだらかな山頂にしては展望がよく、毛勝三山から剱岳、雄山、薬師岳、北ノ俣岳、黒部五郎岳、笠ヶ岳が望める。南側遠くには乗鞍岳から御岳まで確認できた。 |
ピークハンターではない、と言いながらも、ここまで来たら西笠山にも足を延ばしてみたい。 尾根通しを行くと藪漕ぎになるので、いったん熊野川支流の沢を降る。西笠山から流れてきている沢の出合から今度はそれをたどる。この沢は右へ右へと行けば間違いない。 |
稜線に出てからは藪こぎとなる。背丈ほどの竹藪に混じってハンノキや八甲田五葉が行く手をさえぎる。 竹藪だけのところを拾いながら行く。それでも時々木にスネをぶつけて痛い思いをした。 |
頂上近くに小さな広場があり、そこからまた藪を漕いで30m程、西に向かったところに三角点があった。 GPSがなければ見つけるのは難しい。三角点の北側すぐ横にも小さな広場があり、赤布と板がぶら下がっていた。 |
青空は消え、空は真っ白になっている。長居は無用と、立ったまま乾杯だけしてすぐに引き返す。 藪を漕いで、沢を降り、沢を登る。11時35分、東笠山に戻った。 近くにあってよく似た形をした山なのに西笠山と東笠山の植生は全然違う。東笠山の植生が異常なのかもしれない。 白木峰や金剛堂山とも似ているが、さらに端正(?)な気がする。 |
東笠山で昼食を取っている間に晴れ間が広がった。午後から雨の予報が晴れに変わる。山は来てみなければ分からない。 沢を降って祐延の点検道に戻ればダムまですぐだ。 |
車に戻ってから雨が降り出した。制限速度20Kmのところを40Kmで降る。レーダー探知機はいないはず。 吉峰ハイツで汗を流して家へと向かう。西笠山はもういいとして、東笠山へはまた来たい(季節を変えて)と思いながら... |