頸城烏帽子岳



3年前に撮った烏帽子岳 正面からは無理だと思った(2007年3月10日撮影)

所在地糸魚川市
焼山温泉 アプローチ糸魚川市の早川を上り早川左岸の砂場から
登山口標高365m
標  高1450m
標高差単純1085m
沿面距離片道5Km
登山日2010年3月28日
天 候曇り後雪後雨
同行者文山、長勢、浜谷
コースタイム 砂場(2時間50分)1012mピーク<休憩10分>(2時間)烏帽子岳コル<休憩10分>(15分)烏帽子岳<休憩15分>

烏帽子岳(25分)1270m<昼食休憩55分>(25分)1012mピーク(1時間20分)砂場
合計8時間45分<休憩1時間30分含む>



右下のラインは昨年の阿弥陀山のもの
 
 再び、頸城の烏帽子岳に向かう。2年前、長勢と行って敗退した山だ。その時は吹雪いていたこともあったが、体調不良が原因だった。
 今回は文さんと、浜ちゃんが加わり、4人で前回と同じコースをたどる。


烏帽子岳と左に昼闇山 手前の尾根(北陵)をたどる
 

今日の足はスバルサンバー
 

砂場の最終除雪場所からスタート
 
 7時50分、前回と同様に砂場を出発する。1012mピークの右の稜線を目指して林道らしきところを行く。
 徐々にきつくなる斜面をラッセルして、最後は雪庇を乗り越える。


まずは前回敗退の1012mピークを目指す
 

稜線への急登を行く浜ちゃんと文さん
 

稜線の雪庇を乗り越える長勢
 
 1012mピークまでの急登が灌木交じりの急登で嫌らしい。おまけに新雪で体力を使う。腕力が頼り。
 しばらく、尾根筋を行く。左の雪庇(らしいところ)が気になるが、多分、大したことはない。


昼闇山と遠くかすかに見えるのは焼山
 
 無理をすることはない。右の広い斜面に逃げる。弱点を突くのは登山の常道だ。
 右下がりの斜面を延々と標高を稼ぎながらトラバースする。もっとも登りやすそうな稜線を突破。この時期の膝上のラッセルは想定外だった。


1012mピークからしばらくは稜線を行く
 

その後、右の斜面に逃げる
 

膝下から膝上のラッセルは予定外だった
 

行く手に烏帽子岳を捕らえる(長勢撮影)
 
 右の支稜から烏帽子の本稜に戻り、しばらく行くと烏帽子岳が見えた。わりと近い。
 手前の小ピークを越えると目の前に烏帽子岳が現れた。この瞬間、登頂を確信する。右奥に見えるのは昨年制覇した阿弥陀山北峰だ。


烏帽子岳と右奥に阿弥陀山北峰 登頂を確信する
 

やはり正面(左側)からの挑戦は難しそうだ
 
 烏帽子岳手前のコルに要らないもの(食料など)をデポして頂上を目指す。デポしたものの中にアイゼンがあった。
 核心部に向かってデポされたアイゼンって、いったい...


最後の急登を行く浜ちゃん
 

左へ張り出した雪庇が続く
 
 烏帽子の頂上は南北にちょっとした距離がある。北側から登り切ったあと、南側にある頂上までが怖い。
 薄い雪庇が張り出しているので左側には行けない。右側は灌木があるとは言え、右下がりの急斜面。落ちると下は崖。灌木の下は稜線と信じて行く。


灌木の枝を信じて頂上手前の雪庇を行くが、怖い(長勢撮影)
 

頂上から南陵を見下ろす この先に阿弥陀山が見えるはず
 
 南陵が見下ろせるところが頂上だろう。南端の灌木に赤いテープが巻いてある。
 くつろげる場所でも、雰囲気でもなく、簡単に乾杯だけして頂上をあとにする。アイゼンはデポしても酒はデポしていない...


この赤テープは頂上の印か?
 

頂上での集合写真(長勢撮影)
 
 いつかこの南陵から烏帽子岳を目指すだろうと思った。誰かが登っていたとしても、ここに自分の足跡を残してみたい。そういう想いが登山の原点(自分の中では)かもしれない。


頂上を後にする
 
 早川周辺で残すは鉢山と阿弥陀山南峰のみとなった。何故か昼闇山の東に位置する高松山には食指が湧かない。
 権現岳はおなじ早川沿いでもちょっとイメージが違う。別の機会にゆずることにしよう。


マンサクの花に積もった雪