前穂高岳(奥又白池経由) |
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所在地 | 長野県安曇村 | |
上高地小梨平 | アプローチ | 国道471号線平湯温泉からバスで上高地へ |
登山口標高 | 1510m | |
標 高 | 3090m | |
標高差 | 単純1580m | |
沿面距離 | 周遊20Km | |
登山日 | 2010年10月2日 | |
天 候 | 快晴 | |
同行者 | 中嶋大介、勢津子 | |
コースタイム |
小梨平(1時間40分)新村橋(55分)中鼻新道分岐<休憩10分>(1時間40分)奥又白池<休憩15分>(1時間55分)明神岳最低コル(25分)前穂高岳<休憩40分>(1時間35分)岳沢ヒュッテ<休憩25分>(1時間25分)小梨平 合計11時間5分<休憩1時間30分含む> |
今回は中嶋夫妻との上高地。奥さんの勢津子さんと旦那さんの大介さん。 勢津子さんから奥又白池から前穂の誘いが入る。大介さんはトレーニング不足を理由に別行動との事だった。 |
立山駅での仕事を終え、笹津第二ダムへ向かう。ここで中嶋夫妻と合流し、平湯温泉へと向かう。 平湯温泉から上高地へのバスは17時30分発が最終。あかんだな駐車場からのシャトルバスは17時20分が最終だ。 なんとか間に合い、あかんだなのバス停へ向かう。と、バス停手前でタクシーの運転手から声がかかる。○○○円で上高地まで行くよ。 バスよりちょっと高い。無視していくと、一気に値段が下がった。○○○円にするよ。バスより安い。すかさずUターンした3人は息が合っていた(^_^;) |
上高地に入り、小梨平でテントを張る。季節外れなのかテントは全部で5張りぐらいだったと思う。 恐れていた事だが、テン場のテーブルから始まった宴会はテント内へとなだれ込み二日酔い必至となる。 二日酔い登山には慣れているとは言え、今回の登山はちょっと未知の部分が多い。一抹の不安。 |
中嶋夫妻のテントの目覚音で午前3時に目がさめる。ふらふらして辛いが頑張って用意する。 カップラーメンを作って食べる。食欲はないが食べないと体力がもたない。無理矢理胃に流し込む。4時15分小梨平出発。 |
真っ暗な中、梓川左岸をヘッデンの明かりで進む。同じ道でも明るいときとは別の雰囲気がある。 明神館を横目に徳沢へと向かう。徳沢へたどりつく頃、夜が明け始めた。ここも張ってあるテントは少ない。 |
徳沢からしばらく行ったところが新村橋の分岐だ。これを渡り、梓川の右岸を行く。奥又白谷からは涸沢へのパノラマ新道をたどる。 パノラマ新道から左の中畠新道に入り、ここからはバリエーション・ルートとなる。だが、踏み跡はしっかりしていて普通の登山道と変わらない。 |
左側に見えている沢が「松高ルンゼ」と呼ばれているコースだ。難しくはなさそうだが、中畠新道の方が楽そうだ。 最後は松高ルンゼと合流する。正面に見える壁に向かって登り、壁の手前で左に折れてトラバース気味に行く。 突然、奥又白池が現れる。目の前2mほどの距離だ。サプライズのご褒美だった。 |
池は聞いていたほどは汚れてなく、水深2m以上まで澄んで見えていた。風がないせいかもしれない。 ここでテントを張ったら飲まなくてはいけない水。すぐ近くに小さな沢があるが涸れている事が多いようだ。 |
いったん沸騰させれば問題ないと思うがなんとなくその気になれない。なれの問題か? テントが1張りあった。既に出かけた後らしい。まだ寝ているとは思えない。 |
池を左側からぐるっと回って尾根に取り付く。踏み跡はしっかりしていて登山道と言ってもいいくらいだ。 左側に小さなカール(多分)を見ながら行く。右側には前穂の北尾根。 |
途中に石碑があった。人の名前が書いてあるので慰霊碑だと思う。遺族の(関係者の)気持ちは解らないでもないが... 山では出来るだけ人工物を見たくない。もし、山で死んでもそんなものを建てて欲しいとは思わない。 墓も要らない。骨は何処かに捨ててくれればいい。迷惑な話かもしれない...ですね。 |
尾根の末端から左にトラバース気味に沢に入る。いきなり二つに分かれているが左側の沢を選ぶ。 ここから先には2万5千図でも分からない支沢が幾つも出てくる。 |
ガラ場と所々の岩場をたどる。難しくはなく下にいる中嶋への落石だけに注意をはらって行く。 沢の分岐がいくつか出てくるが全て左側の沢を選ぶ。これからA沢をたどろうとする人には、大事なポイントだと思う。 実際に沢の分岐に直面すると本流と支流との判断が難しい。どちらも狭いからだと思う。 |
いきなり前穂と明神岳のコルに出る。目の前に奥穂から西穂への稜線が広がる。 左側に明神岳のピークが二つ見え、奥に焼岳、乗鞍岳と続く。背後には梓川と小さく奥又白池。今日、ふたつめのご褒美だ。 |
前穂〜明神岳の稜線には踏み跡があり、注意深く行けば迷う事はない。稜線の西側(左側)がルートとなっていた。 最後の5mほどで紀美子平からの登山道と合流していて、頂上にいる登山者にはどちらから来たのか分からないのがちょっと不満。 相変わらず俗人の2人である。 |
11時15分、前穂頂上。予定より早く着いたので頂上でくつろぐ。何をするでもなく過ごす時間がいい。 中嶋は無線で大介さんを呼び出して帰りの時間の打ち合わせをしていた。失効してしまった無線局(ハム)を再取得しよう。と、ふと思った。 |
11時55分、頂上出発。紀美子平までが意外に長く感じられた。紀美子平は休まずスルー。 新しくなった岳沢小屋を目指す。急ぐ理由はビール。頂上で出来なかった乾杯だ。 |
岳沢小屋はホームページでは一泊二食で9000円となっているがフロント(?)に置いてあったタリフには2万円超の部屋もあった。本館の個室である。 9000円は別棟の大部屋らしい。素泊まりは6000円。 |
15時20分、小梨平のテン場に戻る。大介さんがテントを撤収しているところだった。ありがとうございます。 16時30分のバスで上高地を出発。お互いが持っている大きなリュックの他の大きなバッグが可笑しい。 宴会道具がいっぱい詰まっているからだとは誰も思わないだろう。 |