西穂独標



新穂高温泉への途中で西穂高岳を撮る(2010年3月30日運転しながら撮影)

所在地岐阜県高山市(旧上宝村)、長野県松本市
西穂高口駅 アプローチ神岡町から車で40分、ロープウエイで30分
登山口標高2156m
標   高2701m
標高差単純545m 累積(+)635m 累積(−)108m
沿面距離片道3.5Km
登山日2010年3月30日
天 候晴れ
同行者単独
参考コースタイム
 山と高原地図(旺文社)
西穂高口駅(1時間30分)西穂山荘(1時間30分)西穂独標
西穂独標(1時間)西穂山荘(1時間)西穂高口駅
合計5時間
コースタイム西穂高口駅(47分)西穂山荘<休憩5分>(53分)西穂独標<休憩20分>
西穂独標(20分)西穂山荘<昼食休憩25分>(30分)西穂高口駅
合計3時間20分<休憩50分含む>



西穂高口駅〜西穂山荘〜西穂独標
 
 朝遅く目が覚めてみると予想外の好天気。最近天気予報に騙されることが多くなった。悪天が好天に変わるのだからいいようなものだが、騙されたという気分はぬぐえない。


41号線も471号線もところどころ凍結していた
 

待っていろ杖石よ...
 
 気を取り直して山行きの準備をし、家を出たのは9時50分だった。行き先は穂高。景色を眺めるだけでもいい。
 国道41号線も471号線も日陰は積もった雪が凍結していた。慎重に車を走らせる。


471号線からのぞむ焼岳
 

471号線からのぞむ西穂高岳
 

涸沢岳、ジャンダルム、西穂高岳(中央)
 
 ロープウエイ乗り場の上にある駐車場は冬季無料だが、登山者は遠慮するようにと書いてある。
 今日は時間がないので停めさせてもらう。ごめん。


鍋平駅でロープウエイの乗りかえ
 

鍋平駅構内
 
 新穂高駅11時30分のロープウエイに乗り、鍋平駅11時45分のロープウエイに乗る。
 身支度を終えて西穂高口駅を出たのは12時15分だった。気分は何の疑いもなく西穂独標。時間的な根拠もなく...


ロープウエイの車中から西穂高岳をのぞむ
 

西穂高口駅の郵便ポスト
 

西穂高口駅レストラン
 
 以前、冬季限定で小さなお椀に盛られた無料の「播隆汁」があった。西穂高口駅での楽しみのひとつだった。なくなってしまって残念。


屋上展望台と笠ヶ岳、抜戸岳
 
 青空が広がり景色は最高。来てよかった。笠ヶ岳から抜戸岳、遠くに槍も見える。ここからだと西穂が主峰だ。
 4月にしては雪の量が多いようだ。それも新雪で。2月から3月のような気分で西穂山荘を目指す。


12時15分西穂高口駅出発 ちょっと遅いか?
 

13時2分 西穂山荘到着
 
 13時2分、西穂山荘に到着。山荘前にいた10名ぐらいの登山者に途中で拾ったシグマの大きなレンズキャップを見せる。
 運良く落とし主は見つかった。


今年は雪が多い 暖冬と積雪量は別物?
 

13時7分、独標へと向かう
 
 誰か知ったものがいないかと山荘の中を覗くが誰もいなかった。独標を目指す。
 いつものことだが丸山あたりから無風状態から強風へと変わる。シャツ1枚では流石に寒い。フリースのセーターを着る。


おなじみ丸山手前のゴーロ帯
 

独標手前で引き返して来たという登山者2人
 
 それでも寒い。左からの強風に左の耳が痛い。降りてきた登山者にアイゼン無しで行けるか聞くと無理だと言う。
 アイゼンをはくついでに防寒具(雨具)を着る。風防をたてて頭を覆う。耳と頬の痛みは薄らいだ。


あんなに晴れていたのにガスがかかってくる
 

あきらめずに行く
 
 丸山を過ぎて広い斜面の登りにかかった頃からガスがかかりはじめる。今日は景色を見に来たのに...
 それでも独標までは行って来なければ気がすまない。


独標手前でガスがひいてピラミッドピークが見えてくる
 
 独標手前の広い雪面を登り終える頃からガスがひきはじめた。ピラミッドピークが見えてくる。
 山ではよくある事。などと想いながら独標を目指す。また、ガスがかからないうちに...


独標の登りは強風でトレース無し
 

独標手前の小ピークを振り返る 遠くは乗鞍岳
 
 強風のためか、このあたりからトレースが見えなくなる。夏道は覚えているし、夏道より安全なコースも分かっている。不安はない。
 その油断からか、安易に独標の雪面をそのまま登り、右への雪庇を踏み抜きそうになる。慌てて左に逃げた。
 独標の登りに雪庇があるとは思わなかった...


独標登りのクサリは雪の中
 

14時ちょうど 西穂独標
 
 14時ちょうど、独標に立つ。誰もいない独標は何度も経験している。理由は簡単。いつも時間が遅いからだ。
 西穂高岳も1人が多い。理由は同じだ。ほとんどの人は西穂山荘からなので日帰りで、下から行くと誰もいない山頂になっている。


西穂へ行くには時間が足りない 14時20分独標を後にする
 
 見慣れた風景。ピラミッドピークと西穂を見て、ちょっと悔しい気持ちで引き返す。今日は時間が足りない。
 ここはいつでも来る事が出来る。朝、普通に起きる事が出来れば(?)西穂は日帰りの山だ。


14時40分西穂山荘まで戻る
 

今日は西穂ラーメン醤油味 15時5分出発
 
 独標から西穂山荘まで20分で駆け下り、山荘でラーメンを注文する。今回は西穂ラーメンとんこつじゃなく、西穂ラーメンしょうゆを選ぶ。


西穂山荘の昼食メニュー
 
 ラーメンネタで申し訳ないが一言。トンコツはスープの種類で醤油味はタレの種類だと思う。「とんこつ」と「しょうゆ」というメニューは変だ。
 トンコツスープで塩、醤油、味噌などがあり、鶏ガラスープで塩、醤油、味噌などがあるはず。
 トンコツや鶏ガラの他に魚貝系スープもあり、それにも塩、醤油、味噌などがあると思う。


15時35分西穂高口駅にもどる
 

屋上展望台の雪ダルマと西穂高岳
 
 時間の計算はしていない。(勘で)間に合うと思っている。14時5分、西穂山荘出発。
 15時35分、西穂高口駅到着。最終ロープウエイより1本(30分)早い15時45分のロープウイに乗った。


15時45分のロープウエイで降る
 

登山者は利用できない冬期無料の駐車場
 
 関東圏、関西圏の人達には申し訳ないくらい穂高は近い。10時頃に家を出ても西穂独標は日帰り出来る。
 槍ヶ岳、南岳、涸沢岳、奥穂高岳、前穂高岳、西穂高岳、すべてが日帰りの山となっている。
 北穂高岳。今年はこの山の日帰りに挑戦してみよう。


帰りに撮った錫杖岳とその前衛峰
前衛峰は文さんから誘いが入るだろう