立 山



初冬の雄山神社(2010年11月7日撮影)

所在地立山町
室堂登山口 アプローチアルペンルート室堂
登山口標高2430m
標   高3003m
標高差単純573m
沿面距離片道2.4Km
登山日2010年11月7日
天 候
参加者魔女(山口、結城)
参考コースタイム
山と高原地図(昭文社)
室堂(1時間)一ノ越(1時間20分)雄山(1時間)一ノ越(45分)室堂
合計4時間5分
コースタイム 室堂(55分)一ノ越<休憩5分>(40分)雄山<休憩5分>(20分)一ノ越(40分)室堂
合計2時間45分<休憩10分含む>


 久しぶりの魔女達との山行き。山以外で会う事があるのに何故か山からは遠ざかっていた。
 3日の予定が天候の影響で7日にずれ込む。3日はバス道路の除雪が間に合わず、午前中、運休だった。
 7日は日中快晴で予定変更は正解だった。


見飽きたようなGPSのトレースですが
 
 始発のバスが9時10分なので、9時のケーブル・カーでも間に合う。だが、始発のバスが速く出るような気がして8時のケーブル・カーに乗る。
 (8時始発の後は9時までケーブル・カーがない)
 予定通り(?)始発より40分早く、8時半にバスが出た。


大観峰駅からのぞむ鳴沢岳、赤沢岳、スバリ岳、針ノ木岳
 

黒部ダムを左岸からのぞむ
 

中央に赤牛岳と左奥に小さく水晶岳
 

黒部ダム右岸から立山をのぞむ
 
 最短時間でダムまで駆け下りる(乗り継ぐ)。ダムの観光放水が終了していて、何となく物足りない。
 ダムの対岸まで往復する。ダム湖の奥に見える赤牛岳はまだ未登である。勿論読売新道も...
 「登った事がない」と言うのは、それだけで登る理由に出来そうだ。


室堂に戻り雄山に向かう 12時25分
 

踏み跡はばっちり
 
 黒部ダムを往復して一気に室堂まで駆け上がった(乗り継いで)。ホテル立山のレストランで生ビールと蕎麦をいただく。
 12時25分、雄山に向かった。残念なくらいトレースがあり、持ち込んだスノーシューは邪魔なだけだった。


11月の立山はいい感じです
 
 一ノ越までラッセルするのなら浄土山のふもとをトラバース気味に行くのがベストラインだが、トレースがあるのでそれをたどる。
 登山道は標高を下げながら行くのが不満。だがラッセルするよりはいい。13時20分、一ノ越。


雪の白と空の青
 

一ノ越山荘は冬眠中
 
 一ノ越山荘の裏にまわって風を避けようとしたがだめだった。風は北西からふいていた。
 休憩もそこそこに雄山へと向かう。途中で新潟の仲田夫妻とすれ違う。2年前に(2008年4月5日)西穂山荘でピッケルを貸りた恩人だ。初対面の人間にピッケルを貸すという心の大きなご夫妻です。


新潟の仲田さん夫妻 西穂でピッケルを借りた恩人です
 

もうすぐ頂上
 

2時5分 頂上到着
 
 14時5分、頂上到着。誰もいない。この時間に頂上にいる方がおかしいのかもしれない。
 後立山連峰から富士山、穂高の山々、黒部五郎に薬師。晴れた日に山にいられた事に感謝。


この時間だと頂上には誰もいない
 
 立山連峰と呼ぶ(書く)度に、かすかなためらいを感じる。長野県側の人々にとってと呼ばれる筋合いはないはずである。
 五龍岳のもともとの呼び名は五龍山で後立山(ごりゅうやま)と書かれた地図を見た事がある。
 加賀百万石の威光が信州諸藩の勢力を上回ったのかもしれない。


五色ヶ原と薬師岳 左奥は黒部五郎岳
 
 以前、11月に単独で雄山に登った事があった。吹雪で視界は10mもない。それでも上に向かって行けば間違いなく頂上に達する。
 問題は帰りだった。強風で足跡が残っていない。降り初めは風に飛ばされない事だけに注意を払っていた。
 三の腰あたりで足が止まった。方向が分からない。どちらの方向も正しく見える。下りていって間違いに気付いたとしてもどちらの方向に間違えたのか分からなければ修正のしようがない。黒部湖側か?浄土沢側か?


八ヶ岳と南アルプスの間にきれいに富士山が見えた
 
 雄山を馬鹿にして磁石も地図も持ってきていなかった。今いる場所さえ確信が持てない。半分パニック状態だった。
 その後の事はよく覚えていないが何とか一ノ越まで戻り、室堂に帰っている。地図と磁石の大切さを教えられた山行きだった。


日も傾いてきて
 

バスターミナルへと急ぐ
 
 15時10分、室堂に戻る。16時発の終バスまで時間がある。室堂ターミナル屋上で小さく乾杯。
 黒部ダムまでのアルペンルート観光と、雄山頂上への登山。この2つを1日でやった欲張った計画だった。


室堂平の左に奥大日岳と右に剱岳
 
 終バスが満席となり、別途したてられたハイエースで室堂を後にする。今年の立山はこれが最後かもしれないと思ったら少し寂しかった。


帰りのハイエースの車窓から撮った剱岳