輝山(てらしやま)



輝山から望む焼岳 左奥に見えるのは前穂(2010年3月14日撮影)

所在地岐阜県高山市
飛騨温泉郷福地温泉 アプローチ471号線平湯温泉手前で福地温泉に入る
登山口標高950m
標   高2063m
標高差単純1113m 累積(+)1150m 累積(−)37m
沿面距離片道4.3Km
登山日2010年3月14日
天 候晴れ
同行者岩城、浜谷
コースタイム 登山口(1時間10分)1307m(1時間22分)1651m<休憩30分>(1時間3分)1866m(45分)輝山頂上<休憩1時間> 登り5時間<休憩1時間30分含む>

輝山頂上(25分)1858m(2時間)1307m(35分)登山口 降り3時間
合計9時間<休憩1時間30分含む>



いきなりコースを間違えていったん戻る
 

2007年2月17日 平湯温泉から輝山を往復する
 
 岩城からスキー登山の誘いが入った。行き先はまだ決めていないようなので輝山を提案する。
 輝山は4年前、登った事がある。その時は平湯温泉から直登した。頂上で福地温泉から登ってきたスキーヤーと出会った。
 一番、距離と標高差があるコースだが、次はここだと決めていた。


福地温泉の駐車場 他の車は福地山登山?
 

源泉施設 意外と乱雑、素朴
 
 朝7時、笹津第二ダムで待ち合わせ、1台に乗り合わせて国道41号線を南下する。
 福地温泉の公共(共同?)駐車所に車を停めて8時45分、出発。だが、直接尾根を目指したのが安易に過ぎた
 尾根の手前に川が流れていた。流れの音から徒渉は無理だと判断。駐車場まで戻り、9時、仕切り直し。


登山口から雪はたっぷりあった
 

途中でナカジメ?
 
 予定の尾根には向かわず、右の斜面を選ぶ。尾根に出るまで杉の植林帯が続く。雪質はザラメから湿雪へと変わっていく。
 1651mピークで休憩。バテを感じて、半ば頂上を諦めかける。「ビール飲もう!」と浜ちゃん持参の缶ビールを強奪。


実はこのあたりでもうかなりバテていた(岩城撮影)
 
 30歩、歩いては息を整える状態。2人に先に行ってもらう。「14時までに頂上にたどり着かなかった降りてきていいよ」とタイムリミットを設定して、マイペースで行く事にする。


雪質はザラメから湿雪、新雪へ
 

何なんでしょうかこのワイヤー
 
 前日、東京の友人を上高地に案内して、そのまま富山で飲んだ。家に帰って服も着替えず布団の上で寝てしまった。朝、寒さで目が覚めて、慌てて山行きの準備をして集合時間に間に合わせた。
 その二日酔いの影響か? 半月ぶりの山行きだからか? 山スキーに慣れていないからか?


1651mピークの奥に笠ヶ岳、抜戸岳、右奥に小さく槍ヶ岳
 
 今日は、もう、ここでいいや。と思いながらも足が止まらない。腕時計の高度計が少しずつ頂上に近くなってくる。
 残り100mを切ってしまうと、もう行くしかない。14時に間に合うかどうかだけが心配だった。


輝山頂上の標識(岩城撮影)
 

今日の準主役(岩城撮影)
 
 2人が頂上を後にしようとしているところへ、なんとかたどり着く。ギリギリ14時に間に合った。
 もし、自分が遭難するような事があったとしたら、体力や技術の問題じゃなく、この諦めの悪い性格が原因となるに違いない。と思った。


頂上での集合写真(岩城撮影)
 
 頂上で昼食宴会。途中で飲んだ缶ビールが悔やまれた。頂上にたどり着くことが分かっていたら温存したのに...
 15時、頂上を出発。脚力を使い切ってしまったのか緩斜面でもターンが出来ない。
 ターンどころか斜滑降でさえ止まれず尻餅をついてしまう。それにスキーがやたらとはずれてしまう。


大喰岳、槍ヶ岳、中岳、南岳、涸沢岳、奥穂高岳、前穂高岳、焼岳
 
 快適なはずの山スキーの降りなのに辛いだけ。登山口まで3時間もかかってしまった。
 次回への反省点。「降りの脚力は残しておく」、「リュックは出来るだけ軽くする」。重い荷物はテクニックだけではカバー出来ないようだ。


西穂から見る角度とちょっと違った笠ヶ岳と抜戸岳
 
 18時、登山口に戻る。ヘッデンを使わずにすんだ。体力もなんとかターン出来るまで回復していた。不思議だ。
 帰りに寄った平湯温泉の「平湯の森」で魔女(失礼)に遭遇。最初に輝山に登ったのは彼女とだった。今回が2回目。(心の中で)少し笑った。