道宗道-T(八乙女山) |
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所在地 | 南砺市 | |
井波町瑞泉寺 | アプローチ | 南砺市井波町の瑞泉寺 |
登山口標高 | 125m | |
標 高 | 758m | |
標高差 | 単純633m | |
沿面距離 | 登り3.2Km 降り5.4Km | |
登山日 | 2011年9月1日 | |
天 候 | 晴れ | |
同行者 | 単独 | |
コースタイム |
瑞泉寺(35分)林道分岐(1時間20分)八乙女山<休憩50分>(1時間30分)瑞泉寺 合計4時間15分<休憩50分含む> |
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「道宗道」とは? 私もつい最近まで知らなかった。七尾の堀岡からのメールで知ったのが今年の7月頃。 尾根筋の登山道なのに清水がある伝説の古道との事だった。旧福光町の「かきやま本店」で「道宗道」の本を見つけた。 「かきやま本店」は試食のかきやまと無料のコーヒーがあるので通りかかったときはいつも寄る(^_^) |
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道宗は五箇山赤尾生まれで、蓮如上人(浄土真宗本願寺第8代)の教えを受け、信仰生活を送った修行僧である。 月に1度、西赤尾の行徳寺から井波の瑞泉寺までお参りするために通い続けた。その道を誰言うともなく「道宗道」と呼んだとの事。 |
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本によると道宗道は岩瀬家がある五箇山の行徳寺が出発点で井波の瑞泉寺が終点となっている。 だが帰りは瑞泉寺が出発点となる。どちらからでもいいと思い、今回は瑞泉寺から歩き始めた。 道宗は片道30Kmを1日で歩いたらしいが、そんな真似は出来ない。だいたい道もまだよく分かっていない。 |
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瑞泉寺から歩き始めるが道がよく分からず左へ大回りしてしまう。共同墓地の中を通ったまではよかったが、おおきな廟の前で道を失う。 すぐ横にあったお寺さん(大谷支院)の住居に廻って道を聞いてみた。廟の横から土壁を登るとの事。分かりにくいはずだ。 |
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土壁を登ると舗装された林道だった。林道を700mほどたどったところが山道の始まりのはず。 ところが道らしいものは見つからなかった。あるのは深い草藪だけ。このまま帰る気にもなれず少し先まで歩いてみる。 すると林道のカーブを廻ったところに道宗道の入口があった。予定していたところより80mほど先だった。行ってみてよかった。 |
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途中の開けたところに小さな祠のようなものがあった。後で調べると不吹堂(ふかんどう)と呼ばれる瑞泉寺の経堂であり、自然災害から守ってもらうためのお祈りを捧げた場所のようである。 山麓にはいくつもあり、その中の1つらしい。最近は使われていないようで、中は仏具が散乱していた。 |
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送電線の鉄塔の下を横切ってから、道が不明瞭となる。鉄塔までは北電の点検道として整備されていたらしい。 踏み跡らしいものをたどるが横に行くだけだ。谷にぶつかってからはまったく道らしいものがなくなってしまった。鉄塔まで戻る。 草むらの中に道標を見つけた。道とは思えない所を行く。背丈ほどの草藪だ。草を払うストックにツルが絡まり、足に絡みつく。 |
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左腕が突然の痛みに襲われる。アブは沢山飛んでいるがその痛みではない。しばらくすると腕がプチプチと赤く腫れてきた。触っただけで火傷のようにいたい。毒のある毛虫に触れたのかもしれない。 |
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土壁の急登が続き、滑りやすい。トラ縄が張ってあったが上の方で切れかかっていた。使わなくてよかった。 この急登を終えると徐々になだらかになり杉林へと入っていく。左下へ向かう分岐道のようなものがあった。 地図に載っているもうひとつの道だと思うがこちらも使われていないようだ。 |
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ヤブが終わると今度はアブだ。yabuとabuのW-abu攻撃。アブに刺されないように足を速める。 林道に出てもすぐに次の山道が待っていた。またアブの道に入る。 |
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2回目の林道横断は少しずれていた。30mほど左へ登った所に八乙女山登山口の標識と道宗道の標識が立っていた。 途中で非舗装の林道にぶつかる。これも頂上に向かっているようだが道宗道をたどる。 |
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八乙女山の頂上に出る。三等三角点と頂上の標識が3つもあった。地図で見るとさらに150mほど南に行ったところが本当の頂上のようだ。 |
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頂上でもアブに悩まされる。目の前のアブは追い払えても背中をティーシャツの上から刺される。 視界も効かず早々に頂上を後にする。急降も藪もアブも嫌で林道から帰った。途中で遊歩道も使い、閑乗寺スキー場も縦断する。 |
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瑞泉寺に戻ってから坂の街を歩いてみた。リュックを背負った登山者は街の風情には似合わず、浮いていた。だろうと思う。ごめんなさい。 |
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