天蓋山



天蓋山頂上よりのぞむ御嶽山(2011年11月17日撮影)

所在地飛騨市神岡町
登山口 アプローチ富山市より車で2時間 山之村
登山口標高965m
標   高1527m
標高差単純562m
沿面距離2.7Km
登山日2011年11月17日
天 候
同行者堀岡
参考コースタイム
岐阜県の山(山と峡谷社)
登山口(2時間30分)天蓋山頂上(1時間50分)登山口
合計4時間20分
コースタイム登山口(1時間35分)天蓋山頂上<休憩2時間10分>
天蓋山頂上(1時間5分)登山口
合計4時間50分<休憩2時間10分含む>



積雪期にこちらから登って迷いそうになったのが不思議だ
 
 30年ぶりに会った友人(同僚)との山行きだった。野口五郎岳を案内する計画だったが今年はもう無理。
 予定していたのに行けなかったという天蓋山を案内した。野口五郎岳に行く前に、山のこと、装備のこと、歩き方など少しずつ覚えてもらう。


車道からキャンプ場への道は丸太で閉鎖
 

そのすぐ右が登山者の駐車場になっていた
 

10台ぐらいは停められそうな駐車場
 
 いつも車を停めていたのは、山之村キャンプ場を抜けたところにあるグランドのような広場だった。
 今回はキャンプ場入り口が丸太でふさがれていて入れない。その代わり、すぐ横に駐車場が出来ていた。前からあったのに気付かなかっただけかもしれない?


バンガローや水場、トイレを左右に見ながら
 

以前の広い駐車場上にある水場から登山道へ
 

晩秋の里山の見本のような白樺林を行く
 
 標高1000mあたりは紅葉も終わり、登山道は落ち葉でいっぱい。  絨毯の上を歩くようで足にやさしい。


秋の里山に溶け込んでいく山ガール堀岡
 
 1100mあたりから登山道脇に白いものが見えてくる。よく見ると霜ではなく消え残った雪だった。
 標高を上げるにつれ雪は多くなり、やがては登山道も雪道となる。


紅葉は終わり、全ての葉は散ってしまい
 

晩秋から初冬に変わっていく
 

子供の頃いつも見ていたような(大好きな)風景
 

おめでとうと言われるほどの山ではないが...
 

田部井淳子さん直筆の標柱
 
 天蓋山は低山にもかかわらず展望がいい。広い山頂なのに360度、遮るものがない。
 視界は北の富山湾から剱岳、薬師岳、黒部五郎岳、槍ヶ岳、笠ヶ岳、乗鞍岳、御嶽山、飛騨の山々、西に白山から能登半島と一周して富山湾に戻る。


天蓋山の頂上は360度の景観が楽しめます
 

剱岳もこんな風に見える(?)
 
 里山なら食事は楽しみたい。パンと水だけで歩き続けるのはハードな山だけでいい。
 食事の準備をしているところへ、ひょいと現れたのが、富山市から来たという石崎さん。トレーニングなのか水を10リットルも担いでいた。


ガスを補填し過ぎたようだ
 

方位盤兼ベンチを借りてランチ・タイム
 

富山市の石崎さんは水を10リットル持参
 

天蓋山は二等三角点の山
 
 話を伺っていると、かなりのアクティブ・クライマーのようだ。登山は30代から初めて、気がついたら50代だったと。何も言えない。山では先輩である。
 13時25分、3人で一緒に頂上をあとにする。


このカモシカは後ろ足を負傷していたようでびっこをひいていた
 
 駐車場で石崎さんと別れて「山之村牧場」へ向かう。登山口から車で5分ほどだ。
 標高1000mの隠れ里のような盆地(山之村)に、おとぎ話のような一画がある。堀岡に見せたかった。驚いて欲しかった。
 営業していないとき、人がいないときのほうが際立ってみえる。人類が消え去った後の地球もこんな感じだろうか? だったらいい。


冬季閉場中の「山之村牧場」
 

その場内の小川に流れる一枚のもみじ