杖 石



杖石から懸垂下降で岩の状態を調べる(2011年11月27日撮影)

所在地岐阜県高山市上宝
杖石 アプローチ国道471号線神岡〜栃尾の中間点あたり
標   高580m
標高差45m
登山日2011年11月27日
天 候曇り
同行者文山、中嶋、岩城、坂東、長勢、浜谷


 ようやく杖石に取り付く事が出来た。1人では不安で仲間が必要だった。かといってこんな所に呼び出すのも気が引けた。
 声をかけたら気持ちよく参加してくれた。ありがとう。


降りる度に落石が発生して
 

下にはいられなかった
 
 頂上近くの松の木(直径20cmぐらい)に支点を取ってザイルを垂らす。8.6mm×50mを2本。
 未知の壁を降りるのは怖い。だが、言い出しっぺなのでトップで懸垂下降に入る。
 4mほど降りたところでいきなり「ラクー!」の声。ザイルが触れて落ちたようだ。人間の頭ぐらいの石が二つに割れて、スローモーションのように落ちてきた。
 落石の方向を見定めて、体を少しねじっただけでやり過ごす。ヘルメットを被っていなかった事に気付くが手遅れ。


ザイルの余り具合から標高差は40〜45m
 
 3分の1ぐらい降りたところで1本のザイルが絡まっているのが見えた。もう1本は3mほど横にある木にひっかかっている。
 絡まっているザイルはたぐり寄せて解いた。木の枝にひっかかっているザイルは横に振って木に近づき、はずした。
 横に振っているとき、ザイルに揺すられて落石が起きるのが怖かった。ノーヘルでやられたら笑われるだけだ。


車のそばで昼食を取れるのがいい オートキャンプのようだ
 
 誰かが降りる度に落石が起きる。真下にはいられない。気がついてみるといつの間にか全員ヘルメットをかぶっていた。
 ルートを作るためにハーケンを打つ場所を探す。だが適当なクラックが見つからない。小さなクラックを見つけて打ち込んでみるが先端が曲がったりして、うまく入らない。
 ボルトを打つしかないのか? 昼食をとりながら対策を考えることにした。車の横での昼食はオートキャンプをしているような気分だった。


浜ちゃんの最高到達点
 
 下から確保するトップロープでは折り返したザイルの長さが90mもあり、ザイルの伸びだけで4mほどにもなる。難しい。
 トップからの確保も下が見えなくて辛い。ハーケンかボルトで確保支点を作って登るのがベストだ。
 ワンピッチは長いので出来れば途中で確保場所を作り、2ピッチにしたい。途中に2箇所のバンドがあるので3ピッチでもいい。
 落石の心配がなくなれば3パーティーが同時に取り付ける。まもなく雪が降る。コース作りは来年か?