剱岳南壁 |
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所在地 | 黒部市、上市町 | |
室堂〜剱岳 | 室堂標高 | 2430m | 剱岳標高 | 2999m |
剱沢テン場標高 | 2520m | 延面距離 | 初日4.2km 2日目13.5km |
本峰南壁A1登高差 | 200m | |
登高日 | 2011年9月25日 | |
天 候 | 晴れ | |
同行者 | 中嶋、岸、浜谷 | |
コースタイム |
24日 室堂(35分)雷鳥平(1時間25分)別山乗越<休憩5分>(25分)剱沢テン場 合計2時間30分<休憩5分含む> 25日 剱沢テン場(30分)剣山荘<休憩5分>(25分)前剱(45分)南壁取付<登攀準備他45分>(2時間15分)剱岳本峰<休憩20分>(1時間30分)剣山荘<休憩20分>(30分)テン場<テント撤収30分>(40分)別山乗越(55分)雷鳥沢テン場<休憩10分>(45分)室堂 合計11時間10分<休憩2時間10分含む> |
昨年の8月23日に南壁のA2を登攀した。気になるのはその右にあるA1だ。こちらの方が距離が長い。 こちらを攻略しない限り、剱の南壁をやったとは言えない。距離の短いA3はやらなくてもいいだろう。 |
9月24日 |
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早番で13時に仕事を終え、13時50分のケーブルに乗る。その間、着替えたり登攀用具を選んだりパッキングしたりで忙しい。 ザイル・パートナーは昨年と同じ、中嶋。金沢からの参加。 |
美女平14時ちょうどのバスに乗り、室堂着14時50分。玉殿の湧水をペットボトルに詰めて15時出発。 中嶋にザイルを持ってもらう代わりに彼女のガチャ類を持つ。テントも持っているので16Kgは越えている。 |
T−シャツ1枚で登ったが剱御前小屋でビールを飲んでから急に寒くなる。風も強かった。我慢して剱沢テン場まで降りる。 このときに冷やした体が災いしたかもしれない。寒くて朝まで眠れなかった。 |
9月25日 |
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眠れぬまま4時頃から起き出す。外も騒がしくなっている。食欲がないのは飲み過ぎのせいではなく寝不足のせいだ。 コーヒーを煎れてパンだけで朝食を済ませる。5時、テン場を出発。 |
ヘッデンの調子が悪く、すぐに切れてしまう。バッテリーの残量が少ないらしい。光量を絞って行く。 |
剣山荘前の池は凍ってストックで付いても割れないくらいカチカチだった。寒かったはずだ。 後で聞いたら、この日はマイナス6度まで下がったらしい。寒かったはずだ。 |
頂上での乾杯用に剣山荘で缶ビールを1本仕入れる。一服剱を越え、前剱へと向かう。 前剱の登りは浮き石の多い急登。このあたりから追いついた先行者や追いかけてくる若者が入り交じりなんとなく隊列がまとまらない。 |
前剱から平蔵のコルまでの二つのピークの降りがクサリ場となっていて要注意。今回は一部が凍っていた。 7時に平蔵のコルで待ち合わせていた文山、岸、浜谷が、遅れているようでまだ来ていなかった。 |
平蔵谷を降ってA2取り付きのテラスで身支度をしているところへ岸と浜谷が降りてきた。文山は遅れていて参加できないとのこと。 2人を残してA1の取り付きへと向かう。よくわからないまま古いハーケンを見つけた所を取り付きと決めた。 |
残置ハーケンはどれも錆びていてぐらついていたのもあった。持ち込んだカム4個を有効に使う。 いたるところ浮き石だらけだった。掴んだ石がぐらついたり踏み込んだ岩が動いたりしてひやっとする。 自分もそうだが下でフォローしている中嶋がもっと危険。 |
6ピッチでザイルを解き、残りの150mほどはコンテで頂上を目指す。 頂上では先に登り終えた岸と浜谷が待っていた。ささやかに缶ビールで乾杯。大好きな達成感と開放感を満喫する |
テントを撤収してザックを担いでみると重い。剱御前への登りと降り、地獄谷の登りを思うとうんざりだった。(帰ってから計ってみると18Kg) 地獄谷の登りで2回、息を整えた。室堂ターミナル16時10分着。15分発の臨時バスに乗る。 剱岳は面白いのだがアプローチが長すぎる。連泊していくつかコースをやらないと割に合わないと思う。 |