芦浜池



幅300m 奥行き100mほどの海跡潮(2012年4月22日)

所在地三重県度会郡大紀町
錦港登山口 アプローチ国道42号線から県道22号線に入り錦港へ
登山口標高5m
姫越山標高503m
標高差往路560m 復路270m
沿面距離往路6.4Km 復路4.5Km
登山日2012年4月22日
天 候雨風
同行者岩月
コースタイム 錦港駐車場(1時間30分)姫越山(1時間20分)芦浜池<休憩45分>(1時間30分)錦港駐車場
合計5時間5分<休憩45分含む>



錦港から姫越山経由で芦浜池に降りて帰りは近道で帰る
 
 以前、漁港があった芦浜。ここに入るのも出るのも山を越えるか海を渡るしか方法のなかった寒村であった。
ここに中部電力が原子力発電所を作ろうとして、隣の錦漁港が賛成派と反対派で真っ二つに別れて抗争した歴史を持つ。


錦港の駐車場から登山口を目指す
 

途中には津波の警告の看板があった
 
 人のあまり来ない池なので沢山のシジミがいるとの情報が入る。それも直径5cmほどの。
 ここにテントを張ってシジミを捕り、焼いて食べれば美味しいだろうということで岩月と向かった。


津波の避難場所への道が登山口となっている
 

避難場所から錦港を見下ろす
 
 ここに小学校はあったのだろうか? なかったら子供たちは山を越えて通ったのだろうか? 船で送迎されていたのだろうか?
 謎に満ちた漁港である。浜の中央にある池も不思議だ。好奇心をそそられる。


夏には木の葉のトンネルになるのだろうか?
 

登山道の途中から錦港を見下ろす
 
 「中部電力の社有地につき許可なくして立ち入ることはご遠慮願います」の看板がある。だが、「社有地内での事故・トラブルについて当社は一切責任を負いません」とあるのは入ってもいいともとれる。


右へ行くと芦浜池で左が姫越山
 

姫塚のいわれは知らない
 

原発を作る予定で中電がこのあたりの土地を全部買い占めたが
多分、もう、作ることは出来ないだろう
 


姫越山頂上に立つ
 

頂上には二等三角点がありました
 

芦浜は晴れていたらこのように見えるはずでした
 


芦浜集落の神社だったのだろうか?
 

池の横にキャンプファイアーの跡がありました
 

両サイド(東側と西側)が岩壁なのにここだけ広い砂浜になっている
 

東側の岩壁
 
 シジミを取るにはすくなくともシャベルぐらいの道具が必要だった。シジミも取れず、雨が降っていて寒いのでテントを張る気力がなくなっていく。


海岸と池の間にある林
 

林を抜けると芦浜池
 

池の水をなめてみたが塩辛くはなかった
 

池の西側は林がなく砂浜になっている
 

高潮のときは海の水が池に流れ込むかもしれない
 
 しばらく遊んだ後、日帰りに切り替えた。最短距離の登山道を使って帰る。テントが重い。
 山と海に囲まれた隠れ里だ。夏に来れば貸し切りの海水浴場になるかもしれない。裸で泳げば気持ちがいいだろう。


帰路のきれいな檜林
 

下山口も津波の避難場所になっていた
 

避難場所からのぞむ
 

錦港も
 

雨の中
 
 登り始めたところも降りてきたところも津波の避難場所になっている。津波は富山では他人事だが太平洋側の漁港では日常の中にあった。


下山口は津波の避難場所への道でもあった