霞沢岳 |
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所在地 | 長野県安曇村 | |
登山口 | アプローチ | 平湯温泉からタクシーで釜トンネルまで |
釜トンネル | 1320m | |
霞沢岳標高 | 2646m | |
標高差 | 単純1326m | |
沿面距離 | 片道5.4Km | |
登山日 | 2012年1月8日 | |
天 候 | 晴れ | |
同行者 | 長勢、岸、マイちゃん | |
参考コースタイム 富山県の山(山と渓谷社) |
釜トンネル(55分)国交省管理センター(3時間10分)霞沢岳<休憩5分>(30分)2440m<昼食休憩15分>(1時間10分)国交省管理センター<休憩10分>(40分)釜トンネル 合計6時間55分<休憩30分含む> |
2日に予定していた霞沢岳だったが、延期して8日となった。(これは大成功)平湯温泉で車中泊する。 6時頃から「平湯の森」で温泉につかり、その外来レストランで小宴会。8時半頃にもう一度温泉につかり、サンバー車内で二次会。 翌日の二日酔いは自己責任である。飲めない岸は真夜中に到着。 |
朝4時半、寒さで目が覚める。コーヒーを煎れ、朝食をとる。さらにコーヒーを煎れ、400mlのテルモスに詰める。今日の水分はこれだけ。 6時に予約してあったタクシーに乗って釜トンネルへ。通行料を入れて3500円だった。 このタクシーのトランクにテルモスを忘れ、この日の水分はゼロとなってしまった。ショックは大きかったが気を取り直す。 汗をかかず、小便をしなければいいのだ。違うか... |
砂防工事事務所への分岐を右折し、100mほど入ったところで左の尾根に取り付く。上を横切っている電線が目印になる。 そこから頂上までは尾根をたどることになる。コース的に難しいところはない。危険なところはあるかもしれないが... |
積雪が少なく、クマザサの藪こぎが続く。それほど飲んでいなかったつもりだが足が重い。体が重い。 |
1950mぐらいのちょっとした広場にテントが二張りあった。トレースはこのパーティーのものらしい。 スノーシューはおいたままアイゼンで登っている。我々もスノーシューをデポしてアイゼンをはく。スノーシューは要らなかった。 |
横からの風が強く顔が痛い。気温はマイナス10度以下で体感温度はマイナス20度以下だろう。目出し帽をかぶった。 |
樹林帯を抜けると細尾根となり前方に岩稜が見えてくる。わくわく感と緊張感。体も少し楽になってくる。 |
急峻な岩稜を越えたあとは右斜面を行く。頂上近くで上から降りてきた6人パーティーとすれ違った。 その中の1人が三井さんだった。お久しぶり。どうやら石川県のパーティーらしい。 |
広尾根に出て左にぐるっと巻いたところが頂上だった。視界は360度、遮るものがない。 南に御岳山と乗鞍岳、西に焼岳、北に穂高連峰。東は八ヶ岳や南アルプス。甲斐駒の右肩に富士山も見える。 |
いつも穂高連峰から眺めていた霞沢岳。今日は逆に穂高連峰を眺めている。次回、霞沢岳を眺めたとき、どう見えるのだろう。 風が強く、いつもの乾杯の儀式はナシ。写真を撮って早々に退散する。もったいないとは思わなかった。5分間で十分だった。 |
岩稜のピークで石川パーティーに追いついた。懸垂で降るためのセットをしているらしい。 |
申し訳なかったがその左側の斜面をトラバースでパスした。1人が降る間に4人全員が通過する。 パーティーは雪山の懸垂下降の訓練も兼ねていたのだろう。 |
アイゼンの爪をひっかけないように注意をはらいながらひたすら降る。急降なので楽ではない。 12時25分、砂防管理事務所まで降った。途中休憩10分を除くと1時間45分で降っている。ちょっと早すぎ。何事もなくてよかった。 |
パウダーラッセルだったら届かないかもしれない。届いても帰りは真っ暗かもしれない。などと思ったのが嘘のような時間だ。 |
平湯バスターミナルの温泉にゆったりと浸かって体を温める。数時間前に霞沢の頂上にいたのが信じられない。 里山では味わえないこの浮遊感が好きだ。だから無理をする。頑張る。ちょっとだけ危険も犯す。たまにはいいでしょう? |