国見岳



バックは御山、浄土山、龍王岳、鬼ヶ岳(2012年4月10日撮影)

所在地富山県立山町
弥陀ヶ原 アプローチアルペンルート内弥陀ヶ原駅
登山口標高1930m
標   高2620m
標高差単純690m
沿面距離登り6.1Km 降り4.8Km
登山日2012年4月10日
天 候
同行者長勢
コースタイム 弥陀ヶ原(1時間10分)天狗平(38分)室堂<休憩15分>(55分)国見岳(8分)2635m地点<休憩27分>(20分)天狗平(1時間12分)弥陀ヶ原
合計5時間5分<休憩42分含む>



 
 

弥陀ヶ原から雄山に向かったが時間切れで国見岳に変更
 
 いつの頃からか「アルペンルートが開通して最初に雄山の頂上に立つのはその関係者であるべきだ」という意味不明の考えを持つようになった。
 そして「アルペンルート閉鎖の最後に雄山の頂上に立つのも関係者じゃなきゃいけない」となる。何の根拠もない。


今シーズン最初の高原バス
 

弥陀ヶ原に到着
 
 4月10日、アルペンルートのオープン日が公休日となった。関係者の1人としては行くしかない。
 これに長瀬が参加してくる。歩くペースを乱されそうな予感がした。


弥陀ヶ原ホテルの前はまだ除雪中
 
 8時のケーブルに乗って臨時のバスを期待したのに出なかった。8時40分のケーブルのお客さんと一緒に9時の高原バスになる。
 お客さんは少なく、報道関係者や会社関係者がほとんど。


立山荘の横から出発予定
 

立山荘の入口もまだこんな状態
 
 報道関係者が沢山いるのでうかつに出発できない。勝手に山を歩けないし、予定していた車道歩きはもっと危険。
 天狗平行きの車が出た後で車道を歩いた。スタート出来たのは10時だった。


雪原からのぞむ大日岳と弥陀ヶ原ホテル
 

美松までは車道を歩かせてもらう 積雪は6m以上ありそう
 
 美松から道路を離れて雪原に出る。雪の廊下から唯一雪原に出られる場所だ。
 天狗平へのショートカット。足首から脛のラッセルとかすかなモナカ雪状態が体力をうばう。


美松から天狗平へ向けて雪原に出る
 

開業準備中の天狗平山荘
 

剱岳が頭を出してくるが、らしくない
 
 天狗平から室堂へは雪上車の跡があった。これを利用させてもらう。
 山小屋の雪上車が資材運搬で行ったり来たりしている。その中に山岳警備隊の雪上車がいた。
 追い抜きざまにかなりの形相でにらまれる。止まって叱られるかと思った。そのまま過ぎ去ったのでほっとする。


天狗平から室堂へは雪上車の跡を行く
 

山岳警備隊の雪上車が行く ちょっと睨まれた
 

雪の大谷の除雪現場
 

ブルトーザーでこのように雪を押し出していく
 

室堂ターミナル駐車場の除雪風景
 

ターミナル屋上にいる観光客
 
 駐車場をはさんだ室堂ターミナルの対岸で休憩を入れる。時間は12時に近い。
 3時間半で雄山を往復して弥陀ヶ原まで戻るのは賭のようなものだ。国見岳に行き先をかえる。


国見岳に向かう
 

稜線からのぞむ立山カルデラと桑崎山
 

国見岳への稜線 アイゼンとピッケルに替える長勢
 
 室堂山方向から徐々に右にコースを変え、国見岳とのコルに向かう。
 二重の雪庇になっている不思議な谷間を抜けて壁のような稜線に出る。
 長勢はいったん登りかけて引き返し、アイゼンとピッケルに替えた。


ミスチョイスだったようだ
 
 堅かったのは最初の数メートルだけでその後は膝までの深雪だった。スノーシューで乗り越える。
 アイゼンに替えた長勢は深雪に苦労したようで、ぼやいていた。


国見岳からのぞむ天狗山と大日岳 右下に見えるのは天狗平山荘と高原道路
 
 国見岳の頂上は何もない、感動もない、ただのピークだった。そのまま通り過ぎる。
 少し北側に降った平らなところでランチタイムとする。


道路拡幅中の重機
 

美松の下で見た雷鳥の雌
 
 昼食後、天狗平に向けて駆け下りる。天狗平山荘を過ぎたところで、突然右足内ももがつる。
 なかなか治らない。時間にして5分ぐらいだろうか?治って歩き出すとすぐに左足がつる。
 これもなかなか治らなかった。(翌日、両内股の筋肉痛が酷かった)


美松をショートカットしたら降りるところがなく、飛び降りる
 
 美松に向かうのがおっくうになって碁石谷に向かってショートカットする。
 車道にたどり着いて見おろすと3mほどの高さがある。雪の壁に張り付いている新雪をクッションにしてダイブした。


弥陀ヶ原ホテル前のロータリー車
 

雪上車
 

弥陀ヶ原ホテルの資材搬入路を除雪するロータリー車
 
 15時に弥陀ヶ原に戻る。15時45分の終バスまで時間があったので弥陀ヶ原ホテルのラウンジでくつろいだ。


弥陀ヶ原駅で終バス(15時45分)を待つ
 
 弥陀ヶ原から雄山往復を安易に考えていたが、正味、5時間半しか時間がない。簡単なコースではない。
 来年、ペース配分を慎重に計画して、もういちど挑戦してみよう。


16時40分のケーブルカーに乗る