天蓋山



天蓋山より白山をのぞむ 手前は流葉スキー場(2012年3月29日撮影)

所在地飛騨市神岡町山之村
登山口 アプローチ富山市より車で2時間 山之村
登山口標高925m
標   高1527m
標高差単純602m
沿面距離片道2.7Km
登山日2012年3月29日
天 候快晴
同行者登り 単独  降り 魔女junior
参考コースタイム
岐阜県の山(山と峡谷社)
登山口(2時間30分)天蓋山頂上(1時間50分)登山口
合計4時間20分
コースタイム夕顔の駅(2時間5分)天蓋山頂上<休憩57分>
天蓋山頂上(55分)夕顔の駅
合計3時間57分<休憩57分含む>



ふたたび天蓋山に向かった 同じコースは気がすすまず森茂から
 

地図を眺めていて青の夏道よりもいいコースを見つけた
 

頂上への尾根を真っ直ぐ登った方がスッキリしている
 
 2日前に伊西トンネルから天蓋山に向かった。新雪が30cm以上積もっていた。
 伊西トンネル10時40分出発で1365mピークが12時ちょうど。もう1時間ちょっとで天蓋山頂上に立てそうだった。
 時間が足りなくて戻ったのが悔しかった。


一昨日帰るときにはほとんど、とけていたのに
 

また雪が降ったようで真っ白だ
 
 だからという訳でもないが、また天蓋山へ向かった。同じコースは登る気がしないので森茂から登る。
 地図をながめていて森茂から天蓋山に直登する尾根があることに気付く。急登もなくスッキリしている。


伊西トンネル神岡側は工事中
 

雪に埋もれた一昨日のトレース
 
 2日前、帰るときに道路の雪はとけて、なくなっていたのに、また真っ白になっていた。昨夜、降ったようだ。
 伊西トンネルを抜けて森茂へ向かう。2日前の足跡は雪に埋もれて痕跡を残すのみ。


夕顔の駅もまだ雪の中
 

天の夕顔は何をするところだろう?
 
 夕顔の駅に車を停める。軽四が2台停まっていた。天蓋山の登山者だと思う。
 キャンプ場の中をいくトレースはスノーシューとつぼ足の2人。パーティーなのか単独の2人なのかちょっと気になる。


キャンプ場のバンガロー
 

登山口も雪の中
 

標高1000mの登山口標識
 

白樺のある広い雪原を行く
 
 標高1000mの登山口から林の中に入る。広い雪原は夏道がハッキリしない。
 だが、今日は別のルートを予定しているので気にならない。小さな谷を渡って尾根に取り付く。


いつもの大好きな景色
 

ブナに混じった白樺がきれいだ
 

真っ直ぐ歩けるのは特技かもしれない
 

熊棚(くまだな)だと思う
 
 自分のトレースを振り返って、不自然なくらい真っ直ぐだと思うことがある。
 もっと自由に歩いていいのに...、性格に問題があるのかもしれない。


空の青いキャンパスにブナの灰色と黒、白い雪のモノトーンの世界が描かれる
 
 白い雪の上に灰色と黒のブナ林が広がるモノトーンの世界。背景が唯一の色、空の青というのが面白い。
 自然は時々、人間が思いつかないようなものを創り出す。


なだらかな頂上からのぞむ北アルプス
 

今日はMSRライトニング22women's
 
 頂上手前のピークを右側から巻いてコルに出る。前方に人を発見。単独の女性。ジグを切りながら登っている。
 どこから来たのか他にトレースが2本あった。だが頂上にいたのは彼女1人だけだった。
 この2人は伊西トンネルの方へ周遊しているようだ。なるほど面白そうだ。次回はそのコースをパクらせてもらおう。


剱岳
 

黒部五郎岳
 

槍ヶ岳
 

笠ヶ岳
 

乗鞍岳
 

御嶽山
 
 頂上で彼女と少し離れて(会話が出来るぐらいの距離で)昼食を取る。
 明るい、気持ちのいい女性。距離を取ったのは、ちょっと失敗。もう少し、ずうずうしくいけばよかった。

 「神岡にも山の友人がいるよ」という話で、突然、彼女は母親の名前を口にした。「○雪!」。彼女はその友人(魔女)の娘さんだった。
 一瞬、今まで何を話していたかを思い返す。余計なことは言っていなかったようだ。ホッとする。

 山之村小中学校の先生をやっていて昨夜は年度替わりの送別会。沖田さん(唐尾峠の時に世話になった)の家に泊めてもらい、今日は天蓋山に来たとのこと。


天蓋山頂上よりのぞむ北アルプス
 
 降りは彼女を尾根コースに誘う。冬季限定のいちばんいいコースを地元に人にも知ってもらいたい。
 夕顔の駅まで55分で駆け下りた。登り返しもなく、危険なところもないスッキリしたコースです。


頂上で一緒になった魔女ジュニア
 
 夕顔の駅でお土産にもらったという「寒干大根」のお裾分けをもらって別れた。
 単独の世界と人とのふれあいの両方を味わえた贅沢な山行きだった。感謝。


冬眠中の山之村牧場
 

好きなところだから頑張って欲しい