唐堀山 |
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所在地 | 富山市細入村、岐阜県飛弾市 | |
杉原登山口 | アプローチ | 国道41号線猪谷から国道160号線を車で10分 |
登山口標高 | 275m | |
標 高 | 1160m | |
標高差 | 単純885m | |
沿面距離 | 片道3Km | |
登山日 | 2013年5月22日 | |
天 候 | 晴 | |
同行者 | 単独 | |
参考コースタイム 岐阜県の山(山と渓谷社) |
登山口(2時間30分)唐堀山頂上(1時間50分)登山口 合計4時間20分 | |
コースタイム | 登山口(45分)第一鉄塔(30分)第四鉄塔<ワラビ採り10分>(30分)唐堀山頂上(10分)ヘリポート<休憩1時間25分> ヘリポート(10分)唐堀山頂上(1時間35分)登山口 歩行3時間40分+休憩1時間25分+山菜採り10分=5時間15分 |
どこでもいいから山に行きたかった。日常を忘れたかった。歩いている、しばらくの間だけでも... |
どこでもいいと思いながらも、小佐波御前山じゃなく、タケノコのある唐堀山に向かう。 登山口に一番近い飛越トンネル近くの枝道に車を停めさせてもらう。身支度をしながら愕然とする。 山モードから離れていた間に、いつもの登山靴やストックが車に入っていなかった。 |
履いてきた靴は「マンゾク」で買った3万円の安藤の革靴。これで登る気にはなれない。 八尾まで戻る気にもなれない。ふと、後部座席の下に、いつも積んでいるサンダルを思い出した。 これで行く。行けるところまで行く。頂上もタケノコも今日の目的じゃない。 |
飛越トンネルに入り、屋根で覆われた橋を渡り、次のトンネルの入り口にある非常口から降りる。 ここから出て、帰りに閉められていたらどうする? |
登山道はきれいに整備されていた。歩き始めて、しばらく行ったところで道が二つに分かれていた。 いままでの登山道の先には木が倒れていて「行くな」のサインのように見えた。 右の新しい道がこの先で登山道に合流しているものだと思って右の道を選ぶ。失敗だった。。 |
何か変だと思いながらもいい道なので、どんどん行く。休憩している登山者に追いついた。と、思ったら工事関係の人たちだった。 「ここは登山道ですか?」と聞いたら違うと言う。今日は厄日かと思った。 |
戻らないといけないのか? 聞いてみたら、この先でなんとか登山道に戻れるらしい。 足下がサンダルなのを見られて、あきられながらも「マムシに気をつけて行かれ」と言われた。 登山靴でも歩きたくないような道を行くと、沢で消えていた。戻ってかすかな踏み跡を見つけ、左側の尾根を目指す。 |
第2鉄塔の下あたりで登山道に出てほっとする。登山道が舗装道路のように見えた。 ここから鉄塔を4塔、通過する。鉄塔の下には、いつも大きな蜂がいるので気持ちが悪い。 |
第五鉄塔の手前でワラビを1Kgほど採った。これは道路脇において頂上を目指す。 頂上の三角点を通過してへり・ポートへ向かう。途中に雪渓が残っていた。 「これならビールを何本持ち込んでも冷やせる!」と思った。そんなことを思うのは変か? |
春先はどうしても咲き始めた花に目が行く。毎年見ていて、珍しくない花も、カメラに納めてしまう。 見飽きた花ですが見てやってください。 |
登るときから心配していたこと。サンダルで登れても、降るときに、つま先に負担がかからないか? 降り始めてすぐに、その考えが正しかった事を知らされる。つま先が痛い。 毎年親指の爪をはがしている。もうごめんだ。 ナイフでサンダルの先に穴を開けた。サンダルより足の爪の方が大事だ。 これが以外にうまくいって、爪に負担はかからなかった。 |
帰りに猪谷でコカ・コーラを買う。そのすぐ先が猪谷小学校の跡地だ。 廃墟が好きなのでのぞいてみる。建物はかわっていたが、グランドの隅に銅像が、まだ残っていた。 古い人間なら誰でも知っている「二宮金次郎」(二宮尊徳)の銅像だ。 昔は偉い人だと思っていたが、今は違う。どちらかというと苦手な、あまり好きになれそうもないタイプだ。 |
西猪谷と東猪谷を結ぶ新しい橋が出来て、その直後に小学生や先生が29名も亡くなる事故が起きた。 母の実家はその橋の先の「舟戸」にある。橋が落ちたとき、私はまだ半歳。 母は私を背負って、その隣にあった神岡鉱山のトロッコの橋(高さ57m)を渡ったことがあったらしい。 「途中で足がすくんで歩けなくなったことがあった」と言う話を何度もきかされた。 聞かされるたびに、うんざりしていたが、もう聞けないかもしれないと思うと、もう1回ぐらいは聞いてやってもいいかなと思う。 |