奥丸山



奥丸山よりのぞむ槍ヶ岳、大喰岳、中岳(2013年1月6日撮影)



所在地岐阜県上宝村
新穂高温泉 アプローチ神岡町から車で40分の新穂高温泉から
登山口標高1100m
標   高2440m
標高差単純1340m
沿面距離往復約22Km
登山日2013年1月5〜6日
天 候
同行者堂前、中嶋、菊、小石
参考コースタイム
 山と高原地図(旺文社)
新穂高温泉(2時間)白出沢出会(1時間30分)滝谷出会(1時間)槍平
合計4時間30分

槍平(1時間30分)奥丸山(1時間)槍平(1時間)滝谷出会(1時間)白出沢出会(1時間30分)新穂高温泉
合計6時間
コースタイム新穂高温泉(1時間30分)穂高平<休憩25分>(1時間5分)白出沢出合<休憩35分>(1時間20分)滝谷出合<休憩5分>(1時間13分)槍平
合計5時間8分+休憩1時間5分=6時間13分

槍平(1時間45分)奥丸山<休憩50分>(20分)槍平<休憩1時間50分>(55分)滝谷出合<休憩25分>(50分)白出沢出合<休憩10分>(45分)穂高平<休憩10分>(55分)新穂高温泉
合計5時間30分+休憩2時間45分=8時間15分



うまく受信できなくて穂高平までとんでもない軌跡になった
おまけに2日目は電源を入れ忘れたようだ

 昨年暮れに金沢チームと小佐波御前山に行ったとき誘われた山。
 「1月5日から6日にかけて奥丸山に行くんだけど、行かない?」 何の予定もない。ほぼ、速攻で「行く」と答えた。

1月5日



冬季の無料駐車所に車を停める
 

蒲田川右俣の登山道に入る
 
 大沢野のバローで待ち合わせて新穂高温泉へ。冬季の無料駐車所に車を停めて8時45分出発。
 8時半のロープウエイは出てしまっていたので乗り場はひっそりとしていた。その中に堀岡がいたらしい。


一般車乗り入れ禁止の柵
 

穂高平避難小屋
 
 ロープウエイの乗り場を横目に見て蒲田川右俣に入る。
 夏道のショートカット道は誰も入っていない。そのまま林道をたどり穂高平小屋に向かう。


グリーン・シーズンの穂高平には牛が放牧されている
 
 穂高平で小休止。槍平までなら急ぐ必要はない。ここでいったん全員集合。
 朝日がさす穂高平は、真っ白な雪の放牧場と逆光で黒くなった木立のコントラストがそのままで絵になっていた。


白沢谷からのぞむジャンダルム飛騨尾根
 

灌木の枝が垂れていて歩きにくい
 

左側、中崎尾根の上にクリヤの頭〜笠ヶ岳をのぞむ
 
 白出沢出合でもう1回、全員集合。林道はここまでで、ここからは登山道となる。
 次の集合場所は滝谷出合を超えて槍平小屋とする。テントを張ったり、水場を確保したりする時間も欲しい。


滝谷からのぞむ北穂ドーム(滝谷ドーム?)
 
 滝谷出合ですれ違った2人パーティーは槍へ行ってきたと言う。滝谷出合から先のトレースは薄くなり、2人のトレース以外は古いようだ。


夏道をはずしたトレースはアップダウンが酷かった
 

14時58分槍平到着
 

冬季小屋の積雪は2階入口まであった
 
 途中でスノーシューズをはく。菊と小石は坪足で行けるところまで行くと言う。
 何事も経験だ。自分の判断を信じて行動した方がいい勉強になる。


槍平から振り返ってのぞむ穂高連峰
 
 槍平小屋に着いて避難小屋をみると誰もいない。今夜は貸し切りのようだ。戸を開けて空気を入れ換える。
 外に出て眺めた穂高連峰の岩と雪。あの峰を歩いてみたい。あの壁を登ってみたい。夢で終わるか?


少しずつ黄色くなっていって
 

オレンジ色に変わっていく
 

小屋の中でテントを張っての小宴会
 
 小屋の中でテントを張ると暖かい。床が平らなのもいい。荷物をテントの外に出せるのもいい。
 暖かいはずなのに寒かった。夏用のシュラフはやっぱり寒い。シュラフの中にいれたつもりのホッカイロは、朝起きてみたら外に出ていた。

1月6日


 寒くて眠られなかったようでも、少しは寝たようで、夢を見た。一生懸命にラッセルしている夢だった。
 5時に起床してそれぞれに朝食を作る。行動用の甘い紅茶も用意する。


朝5時起床で6時50分槍平出発
 

夏道の尾根に取り付く
 
 6時50分、槍平出発。雪質がいいので2時間前後で登れると判断する。
 正月に槍ヶ岳へ向かった登山者の古いトレースもあり、1時間45分で頂上へ。
 トレースが右にそれて行った後の急登ラッセルが今回のハイライトだった。


急登を登り終えて中崎尾根に出る
 

中崎尾根の小ピーク
 

中崎尾根に続く槍ヶ岳、大喰岳、中岳
 
 山頂に見えたのは小ピークで、その先があった。雪庇を踏み抜く危険を避けて尾根の右側を行く。
 あたりまえだが風が強く、雪煙が舞っていた。


奥丸山頂上は何もないところだった(小石撮影)
 
 登ったものだけに与えられるのがご褒美の景色。写真見ているだけでもいいでしょう?
 でも、実際に氷点下の、強風の、青空の下で眺める360度の景色は言葉では言い表せない。


穂高連峰(槍ヶ岳、大喰岳、中岳)
 

穂高連峰(北穂高岳、涸沢岳、奥穂高岳、天狗ノ頭、間ノ岳、西穂高岳)
 

奥丸山から走り降りる
 

急降を滑り降りる
 
 積雪期の降りは速い。5年前に雪崩事故が起きた谷筋は避けて尾根を駆け下りる(滑り降りる)。
 尾根がもう少し広かったら10分そこそこで降りられたと思うが、細尾根だったので20分かかる。


槍平冬季小屋
 

槍平小屋
 
 リュックのパッキングを終え、小屋を片付け、身支度を終え、10時55分、槍平を出発。
 もう帰るだけなので気が楽だ。歩くだけ。


10時55分、槍平出発
 

階段を作って降りた水場
 

一瞬、太陽も顔を出す。
 
 登りとは違って、降りでは小刻みに後続を待つ。(いっしょに降りるのがベストなのだが...)


滝谷へと左岸をトラバースしていく
 

藤木レリーフはもう少しで雪に埋まりそう
 
 13時5分、白出沢出合に到着する。朝6時に朝食を採ってから行動食のみ。皆、シャリバテ気味だった。
 ここでも行動食のみで新穂高温泉に向けて出発。暖かい温泉が待っている。


堂前
 

中嶋
 


 

小石
 
 15時5分、新穂高温泉にもどる。暖かい温泉に浸かり、汗を流し、暖まれば今回の山行きは完結だ。


新穂高温泉へたどり着く
 

全員、無事帰還
 

ロープウエイは別世界の乗物
 
 今回の中嶋のお勧めは中尾温泉にある労山系の山岳会が無料になるという温泉「望焼館」。
 かけ湯もない、小さな温泉だった。無料の温泉なので文句は言えない。


露天風呂の入口は左が女湯で右が男湯
 

更衣室の出口は左が男湯で右が女湯
 
 いったん着替えて別棟の露天風呂に行ってみた。入り口は別だったのに更衣室を出たら中は一緒。
 なんか面白い。露天風呂入り口の小さな間仕切りのある小屋(更衣室)を通り抜けると湯船はひとつ。
 知らずに入ったらびっくり(ドッキリ)するでしょうね〜


熱いお湯でした