称名滝 |
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所在地 | 富山県立山町 | |
称名滝滝壺 | アプローチ | 称名滝駐車場から1300m |
登山口標高 | 1100m | |
標 高 | 1220m | |
標高差 | 単純120m | |
沿面距離 | 訳1Km | |
登山日 | 2013年10月29日 | |
天 候 | 晴 | |
同行者 | 石黒 | |
コースタイム |
駐車場(15分)取り付き(55分)水平道(?)(45分)滝壺<休憩20分>(10分)懸垂下降開始(1時間)称名滝展望台<休憩20分>(15分)駐車場 歩行3時間20分+休憩40分=4時間 |
1年前、取水口から取り付こうとしたがギャラリーが多く断念した。 石黒が行ったことがあるというので、連れて行ってもらう事にしたのだが、突然の降雪で延期となった。 年をあらため、今回が3回目の挑戦である。 |
8時に称名滝の駐車場で待ち合わせる。一番上の駐車場が半分ほど埋まっていた。 50mザイルとハーネス、簡単なガチャ類を持ち込む。ザイルがあると安心して攻めることが出来る。 |
トイレ裏の沢から入る。水量が多く、岩も滑って歩きにくい。 先週、10数人のヘルメットをかぶった者達が入山したと聞いていたがここへ来たようだ。 大日岳にヘルメットは要らない。踏み跡も新しい。 |
しばらく沢を行くが踏み跡を見失う。途中で右の藪に入ったようだ。 戻る気にもなれなくて沢を行く。岩が滑りやすく意外に徒渉が難しい。 |
沢から離れて右の藪に入る。草も枯れて木の葉も落ち、比較的藪こぎのしやすい季節である。 途中、ヤマブドウを見つけて採る。 |
藪の中に人工物を見つける。コンクリート製の側溝のようなものにアンカーボルトが出ていた。 昭和10年代の物にしてはボルトのピッチがしっかり残っている。不思議だ。 |
少しずつ岩含みの急な斜面となっていくが灌木が少なくなり、歩きやすくなる。 ちょっとした広場のようなところで右に進路を変える。知らないと行けないコースだ。 踏み跡も現れる。ここからが核心部。 |
難しいところと危険なところは違う。ここは難しくないが危険なところである。 足の幅ぐらいしかない踏み跡はぬかるんでいて、滑りやすい。滑ったら120mの滑落。 手でつかめるものは細い灌木か草付きしかなく、落ちたときに身の安全を確保できるものではない。 |
最後の急な沢状のところは草しかなさそうでザイルを出してトラバースした。 ザイルなしで通れたかもしれないが安全を期す。 |
滝が近づいてくるとトラバースしていた踏み跡は徐々に幅のある道に変わってきた。 間違いなく人工的に削った跡だ。少し安心して歩けるようになった。 |
突然、滝の轟音とともに目の前に滝が現れた。やった!届いた! 滝壺の横には想像もしなかった、しっかりした水路があった。どの展望台からも見えない水路。 |
ザイルを出しても届かない、危険なところだと思っていたのに滝壺のすぐ横まで行く事が出来た。 目の前の滝壺へ3段目の滝からの水が落ち込み、4段目の滝へと流れていく。すごい水流。 |
水路の外側の岩、2mほどにボルダリングで登る。3段目の滝の全景が見えた。4段目の滝もよく見える。 展望台にいる人たちが見える。向こうからも見えているはずだが、気づいてくれるかどうか。 |
20分ほどで引き返す。このコースは帰りの半分も大変なのだ。 景色を楽しんでいても、常に頭の中にそれがあって、全開で喜ぶ事が出来ない。 スリリングなところはいつもそうだ。ちょっと残念である。 |
来るときにザイルを出した沢状のところの手前の大木に残置ザイルがあった。懸垂下降の場所だ。 急な沢は草付きで、支点が取れそうな灌木のあるところでピッチを切る。 3回の懸垂下降となったが、右の尾根に振れば2回ですんだかもしれない。 |
最後は急な竹藪をこいで展望台の橋に降りた。熊と間違えられたようで「ごめんなさい」。 「道に迷ったんですか?」には答える言葉が見つからなかった。 |
下から見てみようということになって展望台に行く。水量は迫力があるし、ハンノキ滝にも水流がある。 3段目の滝壺の横に人がいたとは誰も思わないだろう。いい気持ちだ。 |
このコースはルーファイが難しく、危険なところが多いので安易に行かないようにしてください。 経験者と行った方がいいと思います。今回は石黒さん、ありがとうございました。 |