八尾御鷹山



栃折峠から御鷹山に向けて、ひたすら稜線をたどる(2013年3月4日撮影)

所在地富山市旧八尾町、旧山田村
栃折峠 アプローチ八尾町から百瀬へ向かう途中の栃折峠
登山口標高620m
御鷹山標高807m
標高差単純187m 周遊1113m
沿面距離周遊10.2Km
登山日2013年3月4日
天 候晴れ
同行者単独
コースタイム 栃折峠(45分)854mピーク(45分)804mピーク(1時間5分)御鷹山<昼食休憩35分>(1時間10分)804mピーク(50分)国道471号線(20分)栃折峠
合計4時間55分+休憩35分=5時間30分



右の短いのが先日の敗退コース
 

GPSデータは標高差も沿面距離も大きめに出るようだ
 
 御鷹山に登らずに次の山に向かう気がしなかった。本当の敗退になってしまう。
 距離はあっても難しいところのない尾根筋を選んだ。


栃折峠に車を停めさせてもらう
 

この壁を登るのが最初の核心部(?)
 
 栃折峠の手前に広い場所がある。除雪もされている。これは前回の敗退時に確認済み。
 3m近い壁を登るのが最初の核心部だった。


10時、出発 御鷹山は...遠い...
 
 最初のピークの右側に林道らしきものがあり、これをたどる。だが、200m程で行き止まりだった。
 尾根へ向かって直登する。854mピークまで230mの急登。


右手に見える祖父岳と剱岳
 
 右奥に見える御鷹山ははるか彼方だ。目的地が見えるのが、いつでもいいとは限らない。くじけそうになるくらい遠くに見える。


854mピークまで標高差で230mを登る
 
 807mの山(御鷹山)に登るのに854mのピークを越えていくというのがなんとなく気にいらない。
 コースとしての美しさに欠けるような気がする。


790m地点でようやく御鷹山を現実の山として感じることが出来た。
 
 軽いアップダウンを繰り返しながら803mピークに出る。
 ここから林道らしきものをたどり、御鷹山が目の前に広がる場所(790m地点)に出た。
 御鷹山が手の届く距離に見える。頂上に立てることを確信した。


視界の効かない広い樹林帯は磁石で方向を定めた
 
 視界の効かない樹林帯の降りは神経を使う。
 支尾根に迷い込まないように磁石で方向を定めながら降りた。


650mのコルから頂上への急登
 

最後の我慢の登
 
 御鷹山手前の最低コルまで降りる。登山開始場所(620m)と同じような標高(650m)だ。
 ここから頂上まで急な登りが160m続く。

 12時35分、頂上に立つ。頂上の標識はない。代わりにテープが沢山巻いてあった。


12時35分、御鷹山頂上に立つ
 

高峯
 
 予定より早く着いた。ゆっくりとランチ・タイムを取る。とてもいい気分だ。
 何故、雪山に惹かれるのか解らない。気持ちが安らぐのは低山の雪山。
 裸の木と雪に囲まれていると、心の底から優しい気持ちになれる。すべてを許せるような気がする。


百瀬川を挟んだ対岸に見える牛岳スキー場の最上部
 
 13時10分、頂上を後にする。いったん650mコルまで降り、803mピークまで戻る。
 そこから左(東側)に降る林道を発見。栃折集落に向かっているのは間違いない。それをたどる。


林道をみつけ、それをたどる
 
 あらたにラッセルしなければならないが、アップダウンがないのがいい。
 地図に載っていない林道は気になる。最後まで行ってみないと気が済まない性格だ。


803mピークから地図に載っていない林道を見つけ、それをたどる
 
 林道の土手をみると積雪は2mぐらいありそうだ。ストックを貼り付けて写真を撮ってみた。


雪の壁の途中にストックを貼り付けてみた
 

谷に行く手を阻まれたが
 
 なだらかな広い場所に出て林道を見失う。こちらだと信じる方向(南南西)に向かって歩く。
 小さいが深い谷に行く手を阻まれた。そのまま谷に沿って降ると国道だった。


近くに国道が走っていた
 

栃折峠に向けて国道を行く
 
 国道に降りたって冒険は終了。峠に向かって国道を歩く。いい感じだ。
 時々感じる、この浮遊感が大好きだ。


15時30分、栃折峠にもどる
 
 室牧ダムの水面が広がっている。春がさらに近づいているようだ。
 急がないと山が逃げる。


室牧ダムはさらに雪解けが進んでいた