編笠山〜西岳



 

所在地長野県諏訪郡富士見町
登山口 アプローチ富士見町高原スキー場
登山口標高1350m
標   高編笠山2523m 青年小屋2380m 小ピーク2530m
標高差4日累積(+)1174m 累積(−)130m
5日累積(+)240m 累積(−)1040m
沿面距離4日5Km  5日7.2Km
登山日2014年1月4〜5日
天 候4日曇り  5日晴
同行者山岸、中嶋、菊、小石
参考コースタイム
 山と高原地図(旺文社)
登山口(4時間15分)編笠山(20分)青年小屋
登り合計4時間35分

青年小屋(25分)権現岳小ピーク(15分)青年小屋(1時間)西岳(2時間30分)登山口
降り合計4時間10分
コースタイム 登山口<途中休憩20分>(3時間50分)編笠山<休憩10分>(15分)青年小屋
登り合計4時間5分+休憩30分=4時間35分

青年小屋(45分)小ピーク<休憩20分>(10分)青年小屋<休憩15分>(1時間)西岳<休憩15分>(1時間40分)登山口
降り合計3時間35分+休憩50分=4時間25分


 谷川岳西黒尾根を計画していたが、参加予定の山岸が「かなり危ない」と言う。
 両側が切れ落ちた胸ラッセルの急登だそうだ。地元の彼の言葉を信じる。計画を八ヶ岳に変更。

1月4日



 
 

 小淵沢IC近くの「道の駅 こぶちざわ」で前泊する。ここには24時までやっている温泉がある。
 スバル・サンバーにテーブルを持ち込んで車中宴会。4人までなら、居酒屋の小上がりで飲んでいる感覚だ。


富士見高原ゴルフ場の駐車場
 

駐車所出発
 

 翌朝8時、山岸と合流する。登山口は富士見高原ゴルフ場の駐車場。すでに3台が停まっていた。
 そのうちの1台は支度中。8時15分、登山道に入る。


西岳登山道と分かれて編笠山へ
 

樹林帯も上部になると背が低くなる
 

 林道から登山道に入り、途中何回か林道を横切る。西岳への登山道と分かれて右に入った。
 左の小さな尾根に大きな岩が連なっている。山全体が岩で出来ているのだろう。


こんな大きさの岩が連なっている
 


樹林帯を抜けると麓の景色が広がってくる
 

 背の高いシラビソの林が、標高2300mあたりから背の低いものに変わってくる。
 雪が降った後は枝に積もった雪が垂れてきて、歩きにくいところだ。


12時25分 編笠山頂上
 

青年小屋に向かって降る
 

 2400mあたりからゴーロ帯となる。樹林帯を抜けているので左からの風が強い。
 それでも、多分、今日はましな方だろう。昨年は酷かった。


青年小屋の前から編笠山を振り返る
 

ゴーロ帯を降りている中嶋達
 

 時間は十分あるので、ゆっくりしたいのだが寒い。リュックも下ろさず、青年小屋に向かった。


青年小屋
 

青年小屋の冬季小屋
 

 青年小屋の冬季小屋に入ってヘッドランプで中を確かめた。部屋は空っぽで布団がない。
 布団を(昨年はあった)あてにしていたので夏用のシュラフしか持ってきていない。マットもない。
 このまま日帰りに変更したかった。最悪、寝ずに起きていれば、何とかなる。のだが...


暗い冬季小屋での食事
 

注いだ瞬間にシャーベット状になったワイン
 

 しばらく、窓を開けたままだったが寒いので締め切ってヘッド・ランプに切り替える。
 まったく時間の感覚がなくなる。昼過ぎから飲んでいるので、なおさらだ。
 気温は腕時計でマイナス12度。午後6時、就寝。とはいかず寒くて眠られなかった。長い夜だった。

1月5日



電池が切れて西岳から下はトレース取れず
 

 5時40分、我慢できずにストーブに火をつける。皆も目が覚めていたが我慢していたようだ。
 7時35分、青年小屋出発。コースがまだ未定なので荷物はデポせずに担いで登る。


朝日の中で雲海に浮かぶ富士山
 


右奥が権現岳
 

 樹林帯を抜けた小ピークで小休止。南アルプスから中央アルプス、御岳、乗鞍、穂高、北アルプスの大パノラマが素晴らしい。


南アルプス(北岳、甲斐駒ヶ岳、仙丈ヶ岳)
 
 


中央アルプス(空木岳〜木曽駒ヶ岳)
 
 


御嶽山
 
 


乗鞍岳
 
 


穂高(西穂高岳、奥穂高岳、北穂高岳、大キレット、南岳〜槍ヶ岳)
 
 


後立山(燕岳〜竜王岳、雄山〜剱岳、)と手前に美ヶ原
 
 


後立山(鹿島槍ヶ岳、五竜岳〜白馬岳)
 

 小ピークからは見えない次のピークのトラバースが危険ということで西岳経由で下山することにした。
 ここまで来て残念だが装備がない。あらためて計画を練り直すことにする。


小ピークで記念撮影
 

降りでのぞむ編笠山と青年小屋
 

 青年小屋まで戻り、西岳へと向かう。軽いアップダウンの水平道をたどり、少し登ると西岳だ。

 ここも素晴らしい展望台で赤岳が見える。赤岳の右に見えるピークは峻険で、ここのトラバースが権現岳への核心部だった。
 撤退して正解だったようだ。


10時5分 西岳頂上
 

赤岳の右に見えるピークのトラバースが核心部
 

 南アルプスは北側から眺めているので南側のほうは見えない。際だって見えるのは北岳、甲斐駒ヶ岳、仙丈ヶ岳の3山。


北岳
 

甲斐駒ヶ岳
 

仙丈ヶ岳
 

 西岳から麓までの登山道は、ほぼ一直線だ。GPSの電池が切れていて、トレースが取れなかったのが残念。
 編笠山から見た西岳の稜線はきれいに富士山のような稜線を描いていた。


編笠山の右奥彼方に富士山をのぞむ
 

 降りで、18名の団体さんを含めて何組かのパーティーとすれ違った。
 日帰りなら編笠山より西岳の方がいいかもしれない。


西岳からの降り
 

不動清水
 

 12時、登山口到着。近くの「鹿の湯」で温泉に浸かる。1200円で840円相当のランチ付きを勧められる。


鹿の湯
 

風呂場前の待合室
 

 車までカメラを取りに戻ったのにランチの写真を取り忘れる。代わりにメニューを撮影。


「鹿の湯」のランチ
 

 山岸は群馬へ向かい、小石は乗鞍のアイス・フォールへと向かう。
 中嶋、菊の3人で富山へと戻る。まだ日も高く、温泉でさっぱりした後なので、登山の帰りというより、ドライブを楽しんでいるような気分だった。


高速道路の車中からのぞむ八ヶ岳