ベトナム旅行

3月21日

 今日もハノイの魅力に引き寄せられるように街をさまよう。飽きない。
 ホテルを出てすぐにシクロの行列に出会う。シクロに乗っているのはほとんどが白人系。


シクロに乗ってるのは白人系が多い

 一応シクロには前後にナンバーがついている。公に認められた乗り物らしい。
 だが料金でもめたり、指定していないところに連れて行かれて恐喝されることもあるらしい。
 シクロの他にバイクの2人乗りもある。街のあちこちに散らばって客を勧誘している。


 ホアンキエム湖に浮かぶ玉山祠の入り口

 ベトナムは8割が仏教徒なので漢字が残っているお寺がいくつかあった。
 ホアンキエム湖に浮かぶ玉山祠も漢字だらけ。だが、誰に聞いてもこれを読める人はいなかった。


おサボり中の軍人(警官?)

 ホアンキエム湖からハノイ駅に向かう。首都がある街の駅なので見てみたい。
 ホアンキエム湖から西に向かえば線路にぶつかるはず。ピンポイントで駅の北側にある踏切にぶつかった。
 踏切から駅構内のほうへは鉄の扉で仕切られて入れないようになっていた。


ハノイ駅構内に入れないように鉄の扉がある


その扉からハノイ駅構内を覗く 操車場になっていた


オートバイで埋まったハノイ駅

 駅前広場はオートバイで埋まっていた。驚かない。ほぼ想定内。
 驚いたのは駅の売店だった。地方都市の富山駅の売店でもこの百倍はある。


唯一の駅売店

 駅の待合室は暗くて狭い。券売機はなくすべて窓口で売っていた。
 この雰囲気は50年前の日本。子供の頃の駅はこんな感じだった。


売札場に券売機はなく全部手動販売

 こちらの線路は旧市街より少しましなようだ。それもで線路の横にお店があったりする。
 生活の場になっていることに変わりはない。


線路が道路のように生活の場になっている
 

線路の横にマネキンを置いて服を売っている
 


電車より高いところに洗濯物が張り出している

 雑然とした世界にいると、自分が観光客である事を忘れ、ハノイという街に飲み込まれそうになる。
 そんなときに観光客を見つけるとほっとする。


観光客を見つけると何故かホッとする

 ハノイでは何処ででも商売をしている。自転車で、リアカーで、天秤棒で、線路で。
 家の前の道路では小さな椅子とテーブルで食堂まで営業している。


自転車で商売
 

家の前の道路で商売
 


天秤棒で商売

 線路沿いに旧市街の西側をまわり、ドンスアン市場に戻る。ここがハノイの中心地のような気がする。


ドンスアン市場横の食堂? 何が入っているか分らないが注文

 ドンスアン市場近くの露店で賑わっている店を見つけた。空いている席を見つけて注文する。
 これは何が入っているか、かなり怪しい。皆の食べ方をまねながら食べた。これも日本円で約200円。


後で調べたらガイドブックにも載っていないブン・マン・コー

 食べ終わって横を見るとおばあさんが何かを切っている。よく見ると今食べた食べ物に入っていたものだった。
 バケツから出して切って、別のバケツに入れている。洗うんだろうか? 水道はない。


店の前でブン・マン・コーの材料を切っていた

 ガイド・ブックに載っているようなレストランは観光客専用のようだ。
 ハノイの人達はこういうところで食べるのが習慣のような気がする。
 旅行にきたら観光客用のお店より、こういうところで食べた方が面白い。


こんな狭いところでも商売が成り立つ

 ハノイでは歩道がバイクの駐輪場になっていて、歩けない。車道を歩くしかない。
 歩行者と肩が触れあうような距離でバイクが走る。だいたいベトナムには交通ルールがない。
 センターラインは無視。空いているところが走れるところ。対向車が来たら、ぎりぎりでよける。
 小さな交差点は信号無視。ない方がましかもしれない。


ハノイの歩道はバイクの駐輪所になっていて歩けない

 横断歩道を歩く人はいない。道路全部が横断歩道。走るバイクの間を無人の野を行くように歩いて行く。
 多分、暗黙のルールがあるのだろう。慣れない者がまねをすると危ないと思うのだが、まねをしないと道路の横断が出来ない。


3列駐車で一番奥に停めた人はどうやって出すんだろう?

 滞在中にタクシーとバイクがぶつかったのを2回見た。1回はバイクが起き上がったのを見てタクシーは走り去った。
 もう1回はタクシーのドアがへこんだので事故扱いにしたようだ。すぐにパトカーの音がしていた。


めいっぱい商品を並べることがベトナム流の陳列方法らしい