ベトナム旅行

3月24日

 ベトナム最後の1日。今日は午後3時から水劇場を予約してあるだけでそれまでフリー。
 ちょっと飽きてきたが、街に出る。


相変わらずのスクランブル交叉点


これだけ見たら何がどうなっているのか解らないでしょう

 想像だがベトナムの家には窓が少ない。だから家の中は暗い。それで皆、表に出てくつろいでいるのだろう。
 食事も家の前で作って食べる。そんな気がする。


厨房もテーブルも全部屋外

 テーブルひとつと椅子が少しだけで商売が出来る。それも風呂の椅子みたいな簡単な(安い)もので。
 歩道で営業する飲食店は不通のテーブルと椅子ではスペースが足りないからかと思った。


調理場も食卓も一つのテーブルですます

 だが、毎晩ビールを飲んでいたお店は屋内にもかかわらずテーブルと椅子は小さかった。
 ほとんどのベトナムの家は間口が狭いので省スペースを図っているのかもしれない。
 その店はシュロで編んだような高級感がある物だったので違和感はなかった。


行きつけの飲み屋の椅子とテーブル

 日本では厨房が見えないのが普通だが、ベトナムではそれが外にある。
 明るいし、臭いもこもらない。衛生面で寛大なのがベトナム流だ。


なにを下処理しているのかと覗いたら


なにかの鳥だった

 ドンスアン市場ではあらゆる物を売っている。野菜や肉以外に生きている物も売っていた。


市場で見かけたスッポン
 

市場で見かけた蛙
 


市場で見かけた訳の分からない物


魚はたらいにいれただけ

 ドンスアン市場の周りは歩道に天幕を張って商品を並べて商売をしている店でいっぱい。
 発泡スチロールの上に野菜を積み上げる。たらいの中に魚を並べる。なんでもありだ。


街全体に訳の分からないパワーがある

 バイクは自分が走れる幅があれば何処にでも入ってくる。歩行者と同じ感覚。
 バイクが1人1台の国で、皆がそれをやるので誰も怒らない。びっくりするのは外国人だけ。


食堂(?)が並んでいる狭い路地も平気でバイクが通る

 日本食レストランを見つけた。「Yakiniku Restaurant Shiki(四季)」。
 表に書かれたメニューには焼き肉と寿司。日本ではあり得ない取り合わせだ。


和食のレストランを見つけるが焼き肉と寿司の表示

 最後の日なのでガイドブックに載っているレストランに入ろうとした。
 ところが何処に行っても団体の予約でいっぱい。席が空いていても個人1人の対応は出来ないようだった。


最後の日もこういところでランチをとることになった


もうだいぶん慣れたし相場も分かった ブン・チャーを注文


色々見てくると、何が入っているのかが気になる

 ブン・チャーには1グループにひとつ、香草が山盛りになったザルがついてくる。香草とブンをいっしょに食べるのが正しいやり方。
 グラスは断って(衛生面が心配なので)ビールはラッパ飲みする。


ブン・チャーの正しい食べ方

 テーブルに立てられた箸を、そのまま使っていたが、ベトナムの人はそれをティッシュ・ペーパーで拭いてから使っていた。
 箸立ての横には必ずティッシュ・ペーパーが置いてあった。最後の日にそれに気づいた。手遅れか?


亀伝説があるホアンキエム湖と湖に浮かぶ玉山祠

 2日前に予約した水劇場を観劇する。水劇場はホアンキエム湖の北端にある。
 すぐ横にあるカフェの歩道のテーブルでコーヒーを飲みながら時間をつぶした。
 ここは観光スポットになっていて観光バスが頻繁に発着している。日本の団体もやってくる。


2日前に予約した水劇場を観劇

 目の前のテーブルに日本人が座った。だが話しかけづらい。知らないふりをする。
 そのうちに、こちらのテーブルを指さして何か言っている。灰皿が欲しいのだと気づいた。

 「灰皿ですか? どうぞ使ってください」と言って差し出したら「ありがとう」と帰ってきた。
 そのすぐあとに大きな声で「日本人ですか〜」。
 そのあとに集まってきた日本人グループに「どうぞ」と言って席を譲ったら、またびっくりされた。
 ベトナム人に見えていたのだろうか?


全部の客席が予約制でほぼ満席 2日前に買ったのでいい席が取れた

 水劇場は午後3時が初演で、1日に6回の上演がある。曜日によって5回の日と7回の日がある。
 人形の大きさは人間の半分よりちょっと小さいぐらい。 半分水に浸かった人が周りで操作しているらしい。


水の上で人形が踊ったり跳ねたりする


演奏と歌を担当したメンバー達


人形を操作したメンバー達

 ベトナムは住めそうな気がする。ベトナムの人は日本人に似ている。仏教徒が8割を占める儒教の国。
 問題は言葉だ。難しい中国語の声調が4つなのにベトナム語は6つもある。


とにかく外が好きなベトナムの人達

 実は日本語にも声調らしきものがある。例えば「橋」「端」「箸」など、発音はいっしょでも語尾を上げたり下げたりで意味の違いが分かる。


格好にだまされてはいけない 携帯を使っている