百四丈滝 |
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4月18日 |
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所在地 | 石川県白山市 | |
一里野 スキー場 |
アプローチ | 鶴來町から国道157号線を南下 |
登山口標高 | 540m | |
避難小屋 | 1710m | |
標高差 | 単純1170m 累積(+)1520m 累積(−)350m | |
沿面距離 | 8.4Km(GPSデータより) | |
登山日 | 2015年4月18日 | |
天 候 | 晴れ後曇り | |
同行者 | 山岸、洋平、堂前、岩月、中嶋 | |
参考コースタイム 山と高原地図(山と渓谷社) |
一里野スキー場(推定1時間15分)ゴンドラ山頂駅(2時間30分)しかり場分岐(40分)長倉山(1時間)奥長倉山避難小屋 歩行4時間10分+推定1時間15分=5時間25分 | |
コースタイム |
一里野スキー場(1時間15分)ゴンドラ山頂駅<休憩15分>(3時間10分)しかり場分岐<休憩10分>(1時間25分)長倉山<休憩10分>(1時間20分)奥長倉山避難小屋 歩行6時間10分+休憩35分=6時間45分 |
中嶋提案の百四丈滝。ネットで見ると面白そうだ。残雪期の滝壺に出来るドームが興味深い。 |
一里野温泉スキー場の駐車場に7時半集合。手前の道の駅で荒ちゃんとニアミス。 群馬から山岸、名古屋から岩月、富山から洋平、能登から堂前、金沢から中嶋。強者が集まった。 |
林道が途中まで除雪されているらしいが先行車が数台いて、駐車できるかどうか不明。 面倒なのでスキー場のゲレンデを直登することにする。時間は大して変わらないだろう。 |
一里野スキー場から檜倉を通る加賀新道は檜倉近くまで林道があり、無雪期は車で入れるようだ。 |
左側から迫ってくる尾根との合流点がしかり場。檜新宮参道と合流して白山へと向かう加賀禅定道となる。 |
アップダウンが多いのが気になる。標高を稼いだかと思うと降りが待っている。帰りが心配だ。 左後ろに見えた山は大笠山だった。右に笈ヶ岳が連なる。 冬瓜山経由の笈ヶ岳、大笠山経由の笈ヶ岳、どちらも遠かった。 |
途中で見た不思議な光景。二人の女性が谷底を見ている。下から空身の女性が1人登ってくる。 落とし物を取りに行ったのかと思った。女性陣はトイレにいったのだろうと言う。だが、なにか変だ。 |
避難小屋に着いたのが15時35分。2階の窓からリュックを入れたのだがそのまま1階に降ろされてしまった。 この日の宿泊者は25名。避難小屋の定員は20名である。真ん中に土間のあるところだったが6名だけでゆったり出来た。 2階は8時就寝で1階は9時就寝。静かに話したのだが、うるさかったかもしれない。 |
後日談 違和感のあった光景。 男性リーダー1人と女性6人の7人パーティーのうち女性1人が滑落した場面だった。 救助を要請するか自力で戻るかの判断に3時間を要し、自力で登山口に戻ったのが真夜中の24時。 何故3時間も無駄な時間を費やしたのか? 何故不必要な荷物をデポせずに、負傷者の荷物を分担させて皆に30Kgもの荷物を持たせたのか? 二次災害がなくてよかった。 ただ、負傷者を1人で担ぎ降ろしたリーダーの体力は素晴らしい。 |
4月19日 |
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所在地 | 石川県白山市 | |
避難小屋 〜滝壺 〜登山口 |
アプローチ | 鶴來町から国道157号線を南下 |
避難小屋 | 1710m | |
最高到達点 | 2060m | |
滝 壺 | 1730m | |
登山口 | 540m | |
標高差 | 小屋〜滝壺 累積820m 累積(−)820m 小屋〜滝壺〜登山口 累積(+)1170m 累積(−)2340m | |
沿面距離 | 12.1Km(GPSデータより) | |
登山日 | 2015年4月19日 | |
天 候 | 曇り後雨 | |
同行者 | 山岸、洋平、堂前、岩月、中嶋 | |
コースタイム |
避難小屋(1時間40分)下降地点<休憩他分30分>(40分)滝壺<休憩10分>(1時間)下降地点(1時間)避難小屋<昼食50分>(1時間45分)しかり場<休憩10分>(55分)檜倉<休憩10分>(35分)山頂駅<休憩10分>(30分)登山口 歩行8時間5分+休憩他2時間=10時間5分 |
朝4時起床。小屋全体がほぼ同じ時間に動きだす。超満員だから寝ていられない。 2個持ってきたヘッドランプが両方とも不調で暗闇の中、食事をして出発準備をする。 |
5時40分、小屋を出発。気温は高く、アイゼンは要らないくらいだ。 奥長倉山を越えて、いったん降った後、急登の美女坂となる。左側が切れ落ちた細尾根が600mほど続く。 |
美女坂を登り切った後、だらだらとした斜面を900mほどたどったところから降る。 下降点が何処かは特に決まっていない。雪庇がないところを選ぶだけだ。 |
つま先が入るくらいのステップは先行者が切っていた。だが降り口は足下が見えない。 20m×8mmのザイルを出す。ピッケルで支点を作り、肩がらみで確保する。 |
滝の上部(落ち口より高い)の緩斜面に降りた後、さらに滝壺に向かって降る。 |
近づくにつれてそのスケールの大きさが伝わってくる。落差90mは日光の華厳の滝に匹敵する。 滝の裏側に回って見られる「浦見の滝」としては日本最大級であろう。 |
さらに滝壺に出来る氷のドームはこの滝だけかもしれない。そしてこの季節だけ。 どうしてこのようなドームが出来るのか分からない。 |
これは絶対に見る価値がある。少しハードな行程だがその苦労に応えてくれる価値がある。この季節限定の絶景が待っている。 |
百名山ねらいの人には興味のない所だと思うのだが、百名山を完登した中嶋の企画だった。 そのへんの微妙な空気の違い(温度差)が解らない。 |
滝壺にいるときに降ってきたしぶきが滝のものなのか雨なのか分からなかったが雨具を着る。 滝壺を離れても降っていた。雨だった。ここから340mを登り返す。 |
登り返している間にガスが出てきて視界が効かなくなる。ギリギリのタイミングで滝を見る事が出来たようだ。 登り返してから避難小屋へと降る。完全に雨の中の歩きとなった。 |
小屋で簡単なランチをとり、パッキングを終えて、11時30分、下山開始。 荷物は減っているはずなのにパッキングは登るときより増えているのはいつも通り。 ザックカバーが何処かで飛んでしまい、雨がリュックにしみこんでどんどん重くなる。 帰ってからリュックを開けてみたらシュラフまでびっしょりだった。 |
登るときには気がつかなかった登り返しが多くあり、降っているのか登っているのか分からない。 ゴンドラの山頂駅に着いて、初めて雨のかからない屋根の下で休憩を取る。後はゲレンデを降るだけ。 |
15時45分、駐車場に戻る。着ているものは雨と汗でびっしょり。 「白山里温泉」で汗を流し、それぞれに帰路についた。今回は洋平の運転なので風呂上がりにビールを飲んだ。美味しかった。次回お返しします。 |