池ノ平小屋



 

 

7月4日


所在地黒部市宇奈月町
阿曽原 アプローチ黒部川下ノ廊下
登山口標高850m
池ノ平小屋2040m
標高差単純1190m 累積(+)1300m 累積(−)△110m
沿面距離5.2Km(GPSデータより)
登山日2015年7月4日
天 候雨後曇り
同行者総勢15名
参考コースタイム
山と高原地図(山と渓谷社)
阿曽原(3時間10分)仙人温泉小屋(2時間)仙人池ヒュッテ(15分)仙人峠(30分)池ノ平小屋
合計5時間55分
コースタイム
 
阿曽原(1時間)阿曽原峠<休憩10分>(55分)雪渓<休憩15分>(1時間55分)仙人峠(20分)池ノ平小屋
歩行4時間10分+休憩25分=4時間35分




 

 今年もまた池ノ平小屋の小屋開けに参加することとなった。何年目になるのだろうか?
 管理人が菊池さんから御在所の藤内小屋にいた佐方さんに代わった。
 引き継ぎもあり、菊池さんも参加する。


阿曽原温泉小屋前で身支度をする
 

9時55分、水平道へと出発
 


阿曽原峠で小休止
 

旧道を通り仙人谷に降りてランチタイム
 

 特別に上部軌道の阿曽原駅から出させてもらい旧道をたどる。水平道から上は藪が濃くなっている。
 仙人谷の雪渓は前年より多い。かなり手前で雪渓に降りる。時間は12時で、ランチタイムとする。
 前年は缶ビールを持ち込んだが今年は軽量化を図ってウイスキーにした。


ランチタイムに欠かせないエッセンス
 

そこから休憩なしで小屋に向かうことにした
 

 ここで小屋の鍵を預けられる。トップで小屋にたどり着けと言うことらしい。
 休憩なしで小屋まで歩くことにする。歩き通せるペースを作りながら行く。


仙人温泉の源泉
 

仙人池小屋
 

 仙人池小屋近くで足が重くなるがペースをたもつ。仙人峠を通過して、2時29分、小屋に到着。
 外壁の防雪枠を全部外して待っていても誰も上がってこない。なにかあったのかと心配になった。


仙人峠
 

14時29分、池ノ平小屋に到着
 

 まず、中嶋が上がってきて、稲荷、和田、伊豆田が続いた。小屋の中のつっかえ棒や補助の支柱を外して屋根裏へ納める。
 初日の大事な仕事がもう一つある。管理棟と宿泊棟の間の屋根をはること。


管理棟と宿泊棟の間の屋根をはり
 

宿泊棟の掃除を終え
 

 それも無事終えて今日の仕事はあと少しで終了。ビールで乾杯が今日の最後の仕事である。
 とりあえず持ち込んだつまみが並ぶ。2015年の池ノ平小屋が動き出した。


宴会大好きな皆が集まって
 

楽しい池ノ平小屋の初日が始まった
 

 


7月5日



天気予報に反して青空も望める2日目
 

 天気予報がよくなかったのに青空も見える天候となった。今日のメイン・イベントは水源地の掘り出し。
 明日まで持ち込むつもりはない。何が何でも今日中に小屋まで水を引く。


今日のメイン・イベントは水源地の掘り当て
 

チェンソーを使って掘り進んでいく
 

 チェンソーを使うので危険だからランチタイムのビールはなしという厳しいおきて。
 缶ビールの一本ぐらいなんでもないと思う。モチベーションが下がる方が問題だ。


約4mで水源地を掘り当てる
 

 水源地を掘り当て、パイプを施設して小屋へ水を引く。小屋の水槽に水が貯まり、蛇口から水が流れる。
 女性陣が何より待っていた瞬間だろう。


水源地の取水枡は意外に簡単なものです
 

 水が出たので安心して4時頃から酒を飲みはじめ、8時頃には寝てしまった。
 真夜中に中に目が覚めてしまい、夜明けまでが長かった。


7月6日


所在地黒部市宇奈月町
阿曽原 アプローチ黒部川下ノ廊下
池ノ平小屋2040m
仙人ダム875m
標高差単純△1065m 累積(+)100m 累積(−)△1165m
沿面距離8Km(GPSデータより)
登山日2015年7月6日
天 候曇り
同行者地元、中嶋、和田
参考コースタイム
山と高原地図(山と渓谷社)
池ノ平小屋(30分)仙人峠(15分)仙人池ヒュッテ(1時間10分)仙人温泉小屋(1時間50分)水平道(50分)仙人ダム
合計5時間55分
コースタイム
 
池ノ平小屋(35分)仙人峠<休憩15分>(55分)仙人温泉小屋(25分)旧道<途中山菜採り40分 休憩10分>(35分)阿曽原峠<休憩20分>(20分)水平道(30分)仙人駅
歩行3時間10分+休憩1時間25分=4時間35分



 
 

 今日は仙人ダムで上部軌道に乗せてもらい欅平に降りる予定。
 池ノ平小屋の関係者ということで写真入りの許可証をもらっている。



15名のうち4人が帰ります
 

 7時半に小屋を出てゆっくり降る。途中、アマナ、ウド、ススタケなどを採る。
 リュックに収まる程度にしか採れない。フラストレーションがたまるがしょうがない。


アマナとカタクリの群生
 


オオバキスミレ
 

シラネアオイ
 

ミヤマカタバミ
 


ショウジョウバカマ
 

ミツバオウレン
 

エンレイソウ
 


サンカヨウ
 

カタクリ
 

キヌガサソウ
 

 仙人峠から阿曽原に降りて水平道をたどる。こちらの方が楽だ。
 上部軌道の乗車時間まで仙人ダムの上でたたずむ。けだるいような、こういう時間が大好きだ。



仙人ダムの上でたたずむ中嶋と和田
 


仙人ダム
 

 欅平で一気に観光ムードの中に放り出される。だが、こういうムードも嫌いじゃない。
 缶ビールを飲みながら眺める観光客の笑顔がいい。ここは観光地なのだ。



欅平駅にトロッコが入ってくる
 

窓のない列車に乗ったのは初めて
 


黒部川もこのあたりは水量が多い
 

 宇奈月で米澤さんに挨拶して富山へと向かった。とりあえずの責任を果たした達成感が心地よい。