天蓋山縦走



天蓋山への稜線に発達した雪庇

所在地飛騨市神岡町山之村
登山口
下山口
アプローチ富山市より車で2時間 山之村
登山口標高1120m
下山口標高925m
天蓋山標高1527m
標高差登り510m △115m 降り△600m
沿面距離登り3.5Km 降り2.8Km
登山日2015年3月29日
天 候曇り
同行者山岸、洋平、岩月、中島、堀岡
コースタイム伊西トンネル(1時間20分)1355mピーク<休憩5分>(55分)天蓋山頂上<休憩1時間20分>(1時間20分)夕顔の駅
歩行3時間35分+休憩1時間25分=5時間



 
 


 
 

 伊西トンネルから取り付いて稜線に出る。その稜線を天蓋山までたどり、夕顔の駅まで最短の尾根を使って降る。冬季天蓋山のベストコースだと思う。

3月28日



伊西トンネルへ向かう途中の県道からのぞむ乗鞍岳
 


御嶽山にはまだ噴煙が立ち上っていた
 

 過疎化が進んで小中学生を合わせても1桁しかいない山之村集落。
 旅館の看板を上げたままになっている民家が残っている。通るたびに気になっていた「中井旅館」。
 調べてみたらまだ営業しているとのこと。秘境探検と同じくらい好奇心をかき立てられた。


過疎化の進んだ山之村に謎のように残る「中井旅館」
 

 名古屋から来る岩月や群馬から来る山岸のためにも1泊してからの登山の方がいい。
 洋平の知人が中井旅館の親戚ということで、予約は洋平にお願いした。


床の間がある食堂
 

部屋もきれいです
 

 表から見ると普通の民家だったが中に入ってびっくりした。立派な旅館だった。
 部屋もきれいだし浴衣も丹前も用意されていた。何故、こんな山奥に普通に旅館が残っているのだろう?
 旅館の人達の、旅館はぜったいつぶさないという熱い想いが伝わってくる。


食べきれない夕食
 

貸し切りなのは当然か?
 

 

3月29日



洗面所のある1階廊下
 

味噌汁のない朝食メニュー(出すのを忘れたらしい)
 

 いつも通りに二日酔いで、朝食はあまり食べられなかった。
 味噌汁を出し忘れたと言って恐縮していた女将さん。気にしないでいいですよ。


伊西トンネル出口(入口?)に車をデポ
 

雪上に登って身支度をする
 

 チェックアウト後、夕顔の駅まで車4台で行き、2台をデポして伊西トンネルへ向かう。
 近いような気がしていたが意外と遠い。


稜線上は灌木もなく快適な登山道(?)
 

 伊西トンネル北側の出口から左側の沢を詰める。酒残(さけのこ)で足が重い。懲りない性格。
 稜線に出ると正面に山並みが広がる。乗鞍や御岳も見えるはずだが遠望は効かなかった。

 稜線からはアップダウンが続く。急登はない。1355mピークからのルートがやや難しい。
 複雑な丘陵が続くので地図で方向を定めながら行った方がいい。


10時10分頂上
 

風が強いので暗部に降りてランチ
 

 10時10分、頂上に到着。風が強く、しばらく展望を楽しんだ後、暗部に降りてランチタイム。
 夕顔の駅への最短の尾根道(冬季専用)をトレースなしで降るのは初めてだ。
 GPSと地図を見ながら慎重に降った。


最短の尾根を降る
 

登山口に到着
 

 尾根を降りきり、最後の小川を渡ればもう危険なところはない。
 グランドの横を通り、キャンプ場を抜ければ夕顔の駅である。


冬季閉鎖中のキャンプ場
 

 車にたどり着いた時に雨が降ってきた。天気予報通りだ。コース取りも時間配分も完璧。
 2台に6人が乗り、伊西トンネルへ向かった。


夕顔の駅も冬季休館中
 

デポしておいた車で伊西トンネルへ
 

 神岡の街に温泉がないのが残念。ちょっと北にある割石温泉か南の方の流葉温泉になる。
 今回は流葉温泉で汗を流し、それぞれ帰途についた。次回は百四丈滝で会いましょう。


伊西トンネルで4台が合流して山行完結