夫婦山



 

所在地富山市八尾町
小井波登山口 アプローチ八尾町から久婦須川に沿って南下し、桐谷に入り、村の入口近くで右折。久婦須川を渡り、小井波峠を超え、下ったところが小井波集落
登山口標高460m
標   高784.1m
標高差単純325m
沿面距離3.1Km
登山日2016年1月10日
天 候曇り後雪後雨
同行者単独
コースタイム 小井波(35分)松瀬峠(20分)男峰<休憩40分>(10分)松瀬峠(20分)小井波

歩行1時間25分+休憩40分=2時間5分



 
 

 落ち着けない天候というのがある。天気予報が雨なのに晴れている時などだ。
 山に行こうか? やめようか? 悩んだ末、出かけて雨に降られたりする。今回もそのパターンだった。


11時35分、出発
 

豚舎を回り込んで登山口へ
 

 天気予報がよくなかったので夜更かししてしまった。寝たのは午前2時頃。
 伊集院静の「追いかけるな」という本が面白かったこともある。つい最後まで読んでしまった。
 「しがらみは追いかけるな」という意味らしい。わざわざ「夢は追いかけろ」とことわってあった。


伐採された杉が沢山積まれていた
 

林道から登山道に入る
 

 で、目が覚めたら8時。予想に反して晴れている。損をしたと感じるのはこんな時だ。
 窓の外を見るたびに天候が変わっていて、踏ん切りがつかない。
 山の神が「コストコ」に行くと言っている。山に向かう決心がついた。10時半、家を出る。


「左松瀬道」は解るが「右山道」は何?
 

 小井波の豚舎の入り口に車を停める。豚舎の端まで歩いて雪の多さが気になった。
 いったん戻ってスノー・シューズをリュックにくくりつける。あらためて11時35分出発。

 途中に石の標識があるのに初めて気づいた。「左松瀬道」、「右山道」とある。松瀬道は解るが山道とは何だ? どちらも山道だ。


いい感じです
 

松瀬峠の下に、こんな沢山の岩がありましたっけ?
 

 下着も中間着も吸汗速乾に替えなかった。夫婦山が低山で簡単だからといって馬鹿にした訳ではない。面倒くさかっただけ。(←やっぱり馬鹿にしている)
 だから汗をかかないように慎重に登った。


松瀬峠の最後は急登
 


松瀬峠から右に行くと女峰
 

松瀬峠から左に行くと男峰(主峰)
 

 松瀬峠を越えてから空が暗くなってくる。雪も降り出してくる。富山平野だけが明るい。八尾は晴れ?
 家にいたらヤキモキしていたことだろう。行動せずに後悔するより、行動して後悔した方がいい。
 来てよかったのだとなぐさめる。


富山平野は晴れているらしい
 

 12時30分、頂上に立つ。最後は膝ラッセル。雪質がよかったのでスノー・シューズは履かなかった。


12時30分、頂上
 

登ってきた膝ラッセルの跡
 

 誰も来ないと思っていた頂上に松瀬側から若者が一人登ってきた。
 こんな日に一人で登ってくるとは将来性(?)がありそうだ。立山に来たときは面倒をみてやろう。


味噌煮込みうどん
 

煮込みうどんにはネギと卵が似合う
 

 洋平が「松瀬側から祖父岳への登山道が出来た」と言っていた。祖父岳の左側(南側)に縦に白く見えるのがそれか?
 10年ほど前に会社の仲間と西松瀬からこのコースを往復したことがある。
 登山道がない方が面白いと思うのだが...


左に見える縦のラインは新しく出来た祖父岳の登山道か?
 

 松瀬峠で若者と分かれて小井波にもどる。途中から雪が雨に変わった。
 頂上から30分で駈け降り、13時40分、車に戻る。軽い達成感があった。
 山には距離でも標高差でも景色でもない何かがある。夫婦山はそんな何かを感じさせる山のひとつである。