仁王山



仁王山からのぞむ白木峰

所在地富山県八尾町、岐阜県宮川村
国道471号白木峰倶楽部 アプローチ八尾町より車で40分
登山口標高555m
標   高1516m
標高差単純961m
沿面距離登り4.2Km 降り3.3Km
登山日2016年2月3日
天 候晴れ後曇り
同行者単独
コースタイム 国道471号(1時間15分)尾根<休憩5分>(1時間5分)尾根合流地点<休憩5分>(1時間5分)仁王山頂上<休憩35分>(20分)尾根合流地点(30分)上部東屋(35分)国道471号
歩行4時間50分+休憩45分=5時間35分



赤が仁王山でピンクが白木峰
 


仁王山上山ルート
 


仁王山下山ルート
 


仁王山下山ルート鳥瞰図 右は白木峰
 

 相変わらず天気予報は当たらない。天気図だけ見ていた方がいいくらいだ。
 天気予報は無視する。3日前に白木峰からながめた仁王山に向かった。


3日前と同じ所に車を停め10時5分出発
 

3日前のトレース
 

 3日前と同じ9時55分出発。と思ったら、ビールを忘れていた。
 すぐ近くに大長谷温泉があるのを思い出す。冬靴のまま車を運転。
 ブレーキは踏めるがアクセルが踏めない。ブレーキが踏めれば大丈夫。200m程をそろそろと運転した。


21世紀の森から林道へ
 

林道から遊歩道へ
 

 オープン前の温泉は電気が灯いていない。戸を押したら開いた。鍵がかかっていない。
 出て来た人は3日前に来館したことを覚えていてくれた。(貸し切り状態だったからだろう)
 ビールを仕入れ、元の駐車場所まで車を戻し、10時5分スタート。3日前より10分遅い。


灌木が酷くて尾根に取り付く気がしない
 

遊歩道をたどる
 

 林道に新しいスキーの跡がある。大長谷温泉に新潟ナンバーの車が停まっていた。仁王山に向かったのはその車の持ち主だろう。
 10年ほど前に中林と仁王山経由で白木峰に登ったことがあった。そのときは林道の最初のヘアピン・カーブから尾根に取りついた。


左の(北側の)尾根に見える遊歩道と東屋
 

 今回もその予定で林道をたどる。だが、雪が足りない。無理に取り付いても藪漕ぎになるだけ。そのコースは諦める。
 下山に使う予定だった右の尾根に向かう。3日前に21世紀の森を抜けて林道に出たところからの尾根だ。


遊歩道も歩きやすい所だけではない
 

金剛堂山方向
 

 ここも積雪が少なく尾根に取り付く気になれない。しばらくながめているうちに、林道の反対側に遊歩道があるのに気づいた。そこから取り付く。
 細尾根に沿ってジグを繰り返す。標高750mあたりで左の沢に向かってトラバースとなった。


灌木帯の中を行く
 

富山市は晴らしい
 

 左側の尾根に2つの遊歩道が見えている。その上の方の遊歩道に繋がっているようだ。沢で一回道が不明瞭になる。沢を越えたすぐのところに遊歩道があった。
 ジグを切りながら尾根までつめる。東屋の150mほど上に出た。スキーヤーのトレースと合流する。


色がピンクなら満開の桜の花
 

 遊歩道は右の雪崩止めの方に向かっていく。スキーヤーはここで引き返している。
 そのまま進む。道はほとんど分からなくなってくる。直登を決めた。尾根に出てみるとスキーヤーのトレースがある。いったん戻って尾根を登ったらしい。
 登りのトレースの他に滑った跡もある。雪崩止めから直登しているあいだに、すれ違いになったらしい。


白木峰の林道 右側の鞍部が夏の登山口 そこから直登する
 

 このあたりから天気予報が当たってきて天候が悪くなってくる。気温が下がり、風も出てくる。時々ガスがかかって真っ白になる。

 以前、ゲレンデのようだった斜面も積雪が足りないのか、灌木が伸びたのかブッシュだらけになっていた。
 その上の灌木帯でスキーヤーは引き返していた。密集した灌木帯は登れても滑れないだろう。


頂上で休憩
 

コストコのアルミスコップ(税込み994円)
 

 1420mピークからひと登りで頂上に出た(13時40分)。視界は少し良くなっていて白木峰が見えた。
 時間がないので簡単にテーブルと椅子を作ってランチタイム。うどんは時間がかかるのでカップ麺にした。
 14時15分、頂上を後にする。


今日はカップ麺で時間短縮(麺づくり)
 

カップ麺もネギと蒲鉾をいれればそれなりに
 

 新雪の下が、かるいクラスト状態なので滑りやすい。自分の意思で滑るのはだいじょうぶなのだが、いきなり滑ると転倒してしまう。誰もいないので恥ずかしくない。
 自分でおかしくて笑ってしまう。


1420mピークへと降る
 


スキーヤーがいたようだが時間がずれていて、会えなかった
 

 降りでは間違えやすいところが二カ所ある。どちらも左の尾根へまっすぐ降ってしまう地点。
最初の1420mピークでまっすぐに行くと杉ヶ谷に降りてしまう。最後は急な壁になっていて降りられない。
 次の間違いやすい尾根の分岐は1220m地点。ここをまっすぐに降りてしまうと21世紀の森に出る。こちらは間違えても大丈夫だ。


まっすぐ降りてしまうと灌木の尾根に突っ込む 右の尾根に向けて方向を変える
 

 降りはスキーヤーのトレースをたどる。逆にスキーヤーは私のトレースをたどって降ったようだ。


ブナの木の南側はすべすべの木肌
 

同じブナの木なのに北側はこんな状態
 

 今回はブナの木の木肌が気になった。いろいろな模様はカビ(地衣類)とのこと。
 左上の写真はまったくカビのない状態か? その裏はカビと蔓で見にくい状態になっている。同じ木なのに南向きと北向きで別物だ。


ブナの木A
 

ブナの木B
 

ブナの木C
 

ふたつあるうちの上にある東屋
 

雪でひさしが壊れている
 

 
 961mピークの東屋の屋根が壊れていた。直されるのだろうか? 朽ちていくのだろうか?
 次の東屋は壊れていなかった。ここからスキーヤーのトレースをたどる。日当たりの悪い急斜面だ。以前、降りで使ったことがあったことを思い出した。
 大きな倒木が道をふさいでいる。今は使われていない遊歩道のようだ。


少し離れて下にある東屋は無事だった
 

15時40分 車まで戻る
 

 春になって21世紀の森がオープンしたら、管理人に遊歩道のことを聞いてみよう。
 何処が歩けて、何処が廃道なのか?


仁王山の尾根は遊歩道だらけ
 

 朝のお礼を兼ねて大長谷温泉に寄る。温泉は完全貸し切り状態。管理人が1人でパソコンに向かっているだけだった。


今回も大長谷温泉で貸し切り風呂
 

大好きな露天風呂に入りたいが雪風呂状態
 

 スティーブ・ジョブズの「夢と命のメッセージ」という本の中に書かれている言葉。これはスタンフォード大学の卒業式辞で語られた伝説の演説からの抜粋。

あなた方の時間は限られている。
だから、他人の人生を生きて無駄にしてはいけない。
他者の教訓などにとらわれないでほしい。
それは他人の考え方に縛られて生きることになるからだ。
他者の意見によって自分の内なる声を
抑えつけてはいけない。
何より、自分の心と直感を信じる勇気を持ってほしい。


 彼とは比べようもないが、私が深田久弥の百名山に興味がないのはこれと似ている。
 他人がレールを敷いた山など、追いかけたくない。登りたい山は自分の感性で決める。
 もし、何かの間違いで百名山を全部登ってしまったとしても人には言わない。恥ずかしくて言えない。

 百名山を目指している人、気にしないでください。価値観の違いです。頑張ってください。


左から袖山、日尾御前山、尖った山は???