フィリピン5日目(2016年3月24日) |
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よく見たらホテル名の下に「Apartment-Hotel」と書いてあった。いつもよりグレードを上げて1泊2400円にしたのにたいしたことはなかった。一番不便だったのは冷蔵庫がないことだった。 |
アパートメントホテルは基本的に部屋の掃除はない。その分、盗難の心配などもない。アメニティーの補充もなかった。3日目にタオルとシャンプーを要求した。 一人でも持てる量なのに二人の女性がドアの外に立っていた。治安の悪さがそういう習慣を作ったのか? |
今日は鉄道の旅を楽しもうと高架鉄道のQuirino Ave駅に向かった。高架鉄道は片側3車線の道路の上を走っている。駅も道路の上。 階段を上ろうとしたら止められた。最初は意味が解らなかった。看板をよく見たら列車は運休と書いてある。理由は「Holy week」とのこと。 |
キリスト教徒ではないのでよく解らないが、そういうしきたりなのだろう。気を取り直してブランチ。 フィリピンまで来てマクドナルドはないと思ったが他に食べるところが見つからない。 フィリピンでは皆、食べ終えた器類、ゴミはテーブルに置いたままで帰っていく。返却棚にトレイを持って行ったら、ウエイターが走ってきて「サンキュー」と言って受け取ってくれた。 「Not at all. I'm a Japanese.」 |
高架鉄道がだめでもフィリピン国有鉄道がある。Pedro Gil PNR駅に向かった。国有鉄道は保線状態が悪く、脱線事故は日常茶飯事とのこと。 確かに線路は空き地の中を走っているようで、枕木も見えない。直線区間なのに傾いているのが目で見ても分かる。生活空間と線路の境もない。列車にぶつかっても自己責任のようだ。 |
フィリピン国有鉄道の駅には駅員がいた。ここも運休だと言う。こちらの看板には「Easter Sunday」と書いてある。キリストの復活祭のことだ。Holy week(受難週)とは違うのか? |
卵が目立つのはイースター・エッグを作るためなのかもしれない。仏教国の人間にはキリスト教の習慣は解らない。 |
ベトナムのハノイは行列が出来るくらいにガソリンスタンドが少なかった。フィリピンも少ないように感じる。軽油が60円。ガソリンのシルバーとゴールドの違いはレギュラーとハイオクの違いか? 95円前後で価格差はほとんどない。 |
セブン・イレブンはアメリカ発祥のコンビニだった。1991年に日本のイトーヨーカ堂が買収して、日本の資本となっている。フィリピンにセブン・イレブンが目立ったが店舗展開したのはアメリカではないかと思う。ちなみにミニストップはイオンの子会社だ。 |
フィリピンを歩いていると、この国の人の方が普通で、日本人は働き過ぎなのでは?と思えてくる。それほどのんびりしている国である。 中にはもっとまじめに働きなさいと言いたくなる人もいるが、それは日本でも同じだ。 |
1898年まで300年間にわたってフィリピンを植民地としていたスペインは米西戦争でアメリカに負け、2000万ドルでフィリピンをアメリカに売った。 以後フィリピンはアメリカの指導のもとに半世紀以上を経た。アメリカによる植民地化に対抗して何人もの大統領が選ばれたが、いずれも権力を手に入れた後の汚職で去っていった。 1986年にマルコス大統領が国外追放された後に、アキノ、ラモス、エストラーダが大統領として選ばれたが長続きはしなかった。2001年に大統領となったアロヨが10年間をつとめ、現在はアキノ3世が大統領としてフィリピンを治めている。国民の意思が統一されて、一つの国として発展していくのはこれからだろう。 |
ホテルに戻ってみると屋台の店主が復活していた。金の入った鞄を肩から提げて料理を作っている。雰囲気は裸の大将「山下清」である。 葬儀のお悔やみを言おうと思ったが、葬儀(葬式)の意味の英単語(funeral)が出てこなかった。知っていれば「I'm sorry your funeral」ぐらいは言えたのに。 |
ニノイ・アキノ国際空港0時発の飛行機に乗るために前日午後8時にチェック・アウトする。泊まらないのだが、荷物を預ける場所、シャワーを浴びる場所、着替える場所として一泊分延長してホテルを予約しておいた。 |
ベルギーのテロで空港は大混雑していた。空港へ入る車(タクシーも)がすべてトランクまで調べられている。そのため空港への道路が大渋滞。空港でのセキュリティー・チェックも厳しかった。 |
ニノイ・アキノ国際空港は大きいのだがインチョンやチャンギに比べると小さく感じてしまう。特にチャンギ国際空港は端から端まであるいたら1時間近くかかった。 |