薬師岳 |
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所在地 | 富山市大山町 | |
折立登山口 | アプローチ | |
登山口標高 | 1355m | |
標 高 | 2926m | |
標高差 | 単純1571m 累計1660m | |
沿面距離 | 往復22Km(GPSデータより) | |
登山日 | 2017年9月25日 | |
天 候 | 晴 | |
同行者 | 単独 | |
参考コースタイム 山と高原地図(山と渓谷社) |
折立(2時間)三角点(3時間)太郎平小屋(3時間10分)薬師小屋(1時間)薬師岳(2時間20分)太郎平小屋(2時間)三角点(1時間10分)折立 登り9時間10分+降り5時間30分=歩行14時間40分 | |
コースタイム |
折立(1時間5分)三角点(1時間30分)太郎平小屋<休憩15分>(1時間15分)薬師小屋(40分)薬師岳<休憩30分>(1時間15分)太郎平小屋(1時間10分)三角点(45分)折立 登り4時間30分+降り3時間10分=歩行7時間40分 +休憩45分=合計8時間25分 |
久しぶりの単独行。登山を始めた頃に日帰りで挑んだ薬師岳に向かった。 忘れかけている山への想いを確かめてみたい。何故、山に登ってきたのかを思い出したい。 単独行が自分の原点だった。ここから初めてみる。 |
初めて買った登山靴は「ガルモントGTX」。革靴だった。購入したお店(マンゾク)の店主は「最初に雨に濡らした方がいい」と言った。そして最初に登った薬師岳は雨だった。 |
午前5時、家を出る。外はまだ暗い。大沢野手前の新婦大橋で朝焼けをのぞむ。 何故かいつも、山へ向かう車の中が一番気持ちが落ち込む。その理由は解らない。 |
余裕を持って亀谷のゲイトへ向かう。だが、ゲイトにはすでに10台以上の車が並んでいた。 通行料は今年から100円上がって1900円。4人なら1人あたり475円だが、1人だと1人あたり1900円。あたりまえか。 |
折立の駐車場に車を駐めて身支度する。タイツは窮屈なので、いつも登山口で履く。(行儀が悪くてごめんなさい。) GPS(予備も含めて2個)の電源を入れ、6時55分、折立を出発。 |
ペースを作るために、登山口から三角点までが一番大切な区間である。 狭い登山道でちょっとだけ遅いパーティーに追いついたり、ちょっとだけ早いパーティーに追いつかれたりするとペースがつかめなくなる。要注意だ。そして今回がそれだった。 |
なんとか全員振り切って8時ちょうど、三角点に出る。ちょっとオーバーペース気味か? ここで休むと、追い越した登山者達とまた、いっしょになってしまう。休まずに太囎ス小屋を目指す。 |
三角点からなだらかな登山道が続く。歩きやすくはないが、道幅は広く、すれ違いも追い越しも楽だ。 9時ちょうど、太囎ス小屋に到着。水分補給(?)に缶ビールをいただく。600円。3年前は800円だった。不評だったのだろう。適正価格(?)になっていた。 |
15分の休憩後、9時15分、太囎ス小屋出発。薬師峠までほぼ水平の木道を行く。 薬師峠のテン場は数張りのテントが張ってあるだけで静かだった。 |
薬師峠から少し右に回り込んで沢道に入る。最初は沢に水流があるが、途中から涸沢となる。 休憩後に感じる疲労感か? ビールを飲んだからか? それなりに疲れているのか? 原因は解からないが足が重い。 |
沢道を抜けて、なだらかな薬師平へ出る。夏はお花畑になる。薬師沢右俣を詰めたとき、最後にこのお花畑を横切らざるを得なかった。ごめんなさい。 |
11時、薬師岳山荘を通過。ここから小さくジグを切ったザレ場が続く。ピークに達していた疲れが少しずつ和らいできた。足が前に進む。アルコールが抜けてきたからなのか? |
11時33分、避難小屋に立ち寄る。屋根がぬけたまま、長い年月がたつ。放置状態のようだ。 隣接するケルンは1963年(昭和38年)1月におきた愛知大生の遭難事故の慰霊碑。 |
11時40分、頂上に出る。頂上にいた登山者は5名だけ。時間帯が中途半端なのかもしれない。 持ち込んだノンアルコール・ビールで乾杯。つまみのカマボコを丸かじりする。(ここでビールを飲むとやばいので太囎ス小屋で飲んできた) |
12時10分、頂上を後にする。疲れは感じず、軽快にとばす。薬師平を過ぎたところで荒ちゃんと遭遇。この人はいつも女性を連れている。羨ましい。 |
13時25分、太囎ス小屋。休憩を取らずに、そのまま小屋を横目に通過する。ここからが遠かった。歩いても歩いても三角点に到達しない。 帰り道でいつも思うのは「こんなに歩いたっけ?」だ。 |
三角点まで2回の登り返しがあり、2回目は疲れもあってか、ちょっと辛かった。14時35分、三角点。休憩を取ってもしょうがないのでそのまま通過。 |
三角点からの降りが辛かった。段差の大きいところも多く、転倒しないように慎重に降る。腰掛けられる場所を探すようになるのは疲れがピークに達している証拠。 休まずに降り、15時20分、折立の登山口に戻る。重い荷物を解いた若者が2人、自販機の前で美味しそうにコーラを飲んでいた。誇らしげな満面の笑みが爽やかだ。 |
リュックの重さは8Kgだった。もう少し軽く出来たら、もう少し早く往復出来たかもしれない。使わないストーブや予備のセーター、靴下、、カメラ、GPS、食料などを持ち込まなければいいのだが、なかなか出来ない。 時間を競うような山歩きをする歳でもない。安全を期した装備が、今の自分には似合っているようだ。 |
有峰記念館でコーラを買い、有峰ダムの展望台で飲んだ。西日にかすむ有峰ダムを眺めながら達成感をかみしめる。 少しだけ、自分の登山スタイルを取り戻したような気がした。 |