土倉山



 

所在地富山県中新川郡上市町
アプローチ早月川伊折手前の橋から
登山口標高394m
標高1384m
標高差単純990m
沿面距離往復10Km(GPSデータより)
登山日2018年3月11日
天 候晴れ後吹雪後曇り
同行者中嶋
コースタイム 伊折橋(50分)尾根取付(2時間40分)頂上<休憩1時間35分>(1時間20分)尾根取付(40分)伊折橋
登り3時間30分+降り2時間=歩行5時間30分
歩行5時間30分+休憩1時間35分=合計7時間5分



河原から行って林道から戻った


 

 中嶋からメールが入る。「明日、土倉山はいかがですか?」。彼女の誘いは急な事が多い。予定していた山は西新山だった。その翌日が先輩を案内しての大津山。西新山を先送り(3日後に変更)して「了解」のメールを返した。


西インターからのぞむ朝焼け

 朝、6時15分、西インターで待ち合わせる。天気はよさそうだ。予報では(下界で)気温も16度まで上がるらしい。楽勝の予感。


建設会社の駐車場を借りて駐車

ここから始める

 伊折橋に車を駐めて河原を歩く。追いついて来たスキー登山者が細蔵に向かって行く。細蔵に行くのか聞いてみると土倉だと言う。前回もそちらから行ったと言う。話が見えなかったが、よく聞いてみたら細蔵山を土倉山と勘違いしていたようだ。


早月川の河原をいく 目の前に見えるのは細蔵尾根

 前回は木の根山あたりで引き返したらしい。今回はそのリベンジとの事。結局いっしょに土倉山に向かうことになった。
 地元片貝の者だというのに細蔵山を「ほそくらやま」と言ったりする。面白い男だった。


鍋増谷の支流を渡る

ここから取り付く

 いったん河原から林道にあがり、鍋増谷の支流の橋を渡る。ネットで「渡渉が冷たかった」というのがあった。林道と橋があるのを知らなかったのだろうか。


最初の200mは急登

後方に見えるのは赤谷の頭 ふもとは伊折集落

 橋を渡って最初の斜面から取り付く。夏道があったらしいが知らずに杉林を行く。尾根に出て夏道と合流する。トラ縄がついていたから道だと分かる程度の未整備のもの。100mほど急な直登である。


大窓、小窓、三の窓、剱岳

 少しなだらかになったところから雪がついてきた。後方に大日岳が見えてくる。左側に大倉山が見えてくる。そして右側の細蔵尾根の上に剱岳が見えてくる。土倉山は剱岳の展望台のひとつである。


左側に見えてきたのは大倉山

右後方に大日岳

 気温が上がるはずなのに寒くなってくる。標高があがれば寒くなるのは当たり前だがそれ以上に寒さを感じる。一度脱いだ服を着なおす。


楢の木はカシノナガキクイムシにやられて全滅

富山平野を振り返る

 左の大倉山から土倉山に続いている稜線が東芦見尾根だ。これは猫又山まで繋がっている。その稜線に出た瞬間、目の前に広がったのが毛勝三山だった。でかい。


東芦見尾根に出ると目の前に毛勝三山が現れる

 右に折れて稜線を200mほどたどったところが土倉山頂上。11時だった。
 天気予報は完全にはずれた。稜線は節煙が舞っている。気温は多分0度前後。風が強く体感温度は氷点下である。剱岳もガスの中に消えていった。


ちょうじょうからのぞむ剱岳 この後見えなくなった

 風雪の中、頂上に登ってきた登山者がいる。見ると堀だった。単独で○○まで行ってくると言って消えていった。大猫山への途中のピークらしい。相変わらずの健脚だ。
 次に登ってきたのは板東の2人パーティー。こちらは驚いているのに堀も板東も驚いていない。冷たい奴らだと思ったら、ジムニーがあったから頂上にいるのは分かっていたとの事。なるほど。


吹雪の中、雪庇の陰にシェルターを造って

無理矢理ランチタイム

 風が強いので雪庇の裏にシェルターを作った。風は巻いていて正面からも吹きつけてくるのであまり意味はなかった。冬季用のガスを使っているのに火力が上がらない。最悪のランチだった。


大倉山周遊を諦めて来た道を戻る

林道まで降ってクーリング

 堀はまだ戻ってきていないが、12時35分、頂上を後にする。彼の事だから心配はしない。
 13時55分、林道まで降りる。伊折橋まで林道をたどった。最後は雨に降られて雨具を着た。14時35分、伊折橋に戻る。

 天気がよければ大倉山まで周遊したかった。板東の話では大倉山から夏道をたどらずにもう1本南側の尾根を降れば土倉山の登山口に戻れるとの事。
 地図を見るとルーファイが難しそうだ。やるとしたらそちらから大倉山に登って土倉山から降った方がよさそうだ。


湯神子温泉の日帰湯用玄関は横にある

風呂の前にある人形


宿泊用のフロント

この施設には不思議な雰囲気が漂っている

 上市には温泉が二つある。「アルプスの湯」と「湯神子温泉」である。「アルプスの湯」は地元の銭湯の雰囲気があって好きになれない。
 「湯神子温泉」は昔からの温泉旅館の臭いがして好きだ。女将の趣味がちょっと怪しいかもしれないが...