流葉山



 

所在地飛騨市神岡町
アプローチ流葉スキー場
登山口標高860m
標高1422m
標高差単純562m
沿面距離5.7Km(GPSデータより)
登山日2018年4月3日
天 候晴れ
同行者単独
コースタイム 登山口(1時間30分)頂上<休憩1時間10分>(35分)登山口
登り1時間30分+降り35分=歩行2時間5分
歩行2時間5分+休憩1時間10分=合計3時間15分



 

 宮川沿いから(国道360号線から)ソンボ山を狙ってみた。猪谷から国道41号線を離れて360号線に入る。宮川町にある「飛騨みやがわ考古民俗館」の横から土集落へ入る予定だった。
 だが、通行禁止の立て札が...。近くで工事をしていた人に聞いてみると整備されていないので入れないと言う。ここもあっさり諦める。


ひだ流葉オートキャンプ場の一番上に車を駐める

昔はゲレンデだったところ

 引き返す気もしなかったので、そのまま360号線を南下して古川町に出た。近くにあって登れそうな山は流葉山。それしか思い浮かばなかった。


ビッグ・バーンへの通路

落石

 古川町から数河峠を越えて流葉へ。そして「ひだ流葉オートキャンプ場」の一番上まで車を入れた。ここからゲレンデをたどる。


落とし物? 忘れ物? 置き去り?

右のコースを選ぶ

 途中でゲレンデが右と左の二つに別れている。昔、滑ったのは左のコースだったような気がしたが頂上に近い右側を選んだ。
 ゲレンデには手袋(コストコで売っていた)が落ちているかと思えば、スノーボードまで落ちていた。


クワッド・リフト終点

搬器がまだ外されていない

 流葉は大学卒業後に帰郷してからよく通ったスキー場だった。極楽坂スキー場に比べてスキー場の人たちの言葉使いが柔らかかったからだ。
 神岡出身だったからそう感じたのかもしれない。だが、飛騨の人たちと立山山麓の人たちの雰囲気は真逆なくらい違っていた。


クワッド・リフトから流葉の集落を見下ろす

 クワッドリフト終点からの林道コースはべったりと雪がついていた。このコースは何度も歩いている。リフト沿いを歩こうかと思ったがやめた。なんとなく気が乗らない。そんなときはやめた方がいい。経験的にそう思う。


シリウスゲレンデへ向かう

まだまだスキーが出来そうだ

 いつも鳴らしている熊よけ用のMP3プレーヤーを忘れた。静かだ。
 熊が出ない事を祈りながら歩いた。


ペア・リフト終点

 と、広いゲレンデを横切る動物がいた。熊ではない。小さい。とりあえず安心する。オオカミはいないはず。犬ではない。尻尾が大きい。キツネだろうか?
 カメラを出して何枚も撮ったが、望遠でひっぱったので画面に入ったのは2枚だけだった。それも胴体の半分だけ。


うまく撮れなかったが

キツネでしょうか?


誰もいないゲレンデと食堂


山頂へ向かうペア・リフト

最後の登り

 雪があり、搬器も残っているのに誰もいないゲレンデには不思議なムードがただよっている。
 廃村で故郷を失った者がこういう風景に出会うと何故か、記憶の中にある何か大事なのものを思い出せそうな気持ちになる。
 あれはいつだったのか?そばにいたのは誰だったのか?泣いていたのか、笑っていたのか?


初めて見た山頂の標識(?)

山頂の木(?)

 頂上でゆっくりランチタイムをとる。どうして今ここにいるのか? 何故ここに登ってきたのか? 変な事を考えてしまった。答えは、多分、ない。


流葉神社と流葉山頂レストラン


ビッグ・バーンからクワッドリフトをのぞむ

 降りは別のゲレンデ(ビーナスコース)をたどる。登りと同じ道で降るのが面白くないのはどの山でもいっしょだ。
 昭和40年代にこのコースがあったかどうかは記憶にない。いつも第三ゲレンデ(当時の呼び名)を滑り降りていた。


雪がなくなってくる

昔の第三ゲレンデ

 来年は流葉スキー場で滑ろう。昔を思い出せるとは思わないが、新しい流葉スキー場の楽しさを感じられるかもしれない。


昨秋の忘れ物ひとつ