雄 山



 

所在地富山県中新川郡立山町
室堂登山口 アプローチアルペンルート
登山口標高2430m
標   高3003m
標高差単純573m
沿面距離2.5Km(GPSデータより)
登山日2018年11月29日
天 候
同行者単独
参考コースタイム
山と高原地図(山と渓谷社)
室堂(1時間)一ノ越(1時間)雄山(40分)一ノ越(50分)室堂
歩行3時間30分
コースタイム
 
室堂(53分)一ノ越<休憩10分>(50分)雄山<休憩14分>(21分)一ノ越(27分)室堂
登り1時間43分+降り48分=歩行2時間31分
+休憩24分=合計2時間55分



 


 11月29日、今シーズン最後の休日に雄山に登った。アルペンルートが職場なので、黒部ダムまで無料で行けるのになかなか行けない。
 いつでも行けると思っているからかもしれない。
 


滝見台からのぞむ天狗山

 朝、目が覚めたときは雨。ちょっと諦めムードになる。もたもたしながら、それでもとライブカメラを覗いたら青空が広がっていた。
 慌てて準備をするも、始発のバス(8時40分)には間に合わなかった。9時40分のバスに乗る。
 (ケーブルカーの工事で立山駅から室堂駅へは直行バスが運行中)


室堂ターミナルからのぞむ別山と真砂岳

室堂平からのぞむ雄山

 9時45分、室堂駅に到着。屋上で身支度を終え、9時55分、出発。持ってきたスノーシューズは出番がなさそうだ。つぼ足でトレースをたどる。


10時55分室堂ターミナル出発


振り返ってのぞむ大日岳と室堂山荘

 持ち込んだ食料はパンと蜂蜜で甘味をつけた紅茶。それにコンビニで買ってきた缶ビールだけ。


祓堂

一ノ越を見上げる

 一ノ越の手前に数人の登山者が見える。始発のバスで来た人達だろう。誰かが上にいるというのは安心感もあるが、ちょっと面白みに欠けるような気もする。
 単独で頂上に立つのが最高なのだが、立山はみんなの山なのでしょうがない。


冬季休眠中の一ノ越山荘

雄山方向を見上げる

 一ノ越に着いた途端、強風に見舞われる。小屋の石垣に逃げ込んで頂上方向を見る。雪煙が舞っている。
 アイゼンが要るかどうか微妙だ。だが行き詰まって強風の中で履くのは嫌なので履いていくことにした。
 アイゼンを履くときに毛糸の手袋に替えたら暖かかった。深く考えずにそのまま出発した。それが失敗だった。


龍王岳と一ノ越山荘


途中にある祠

ここに不明の石仏がある

 強風に体が飛ばされそうになる。頬が痛い。風を避けて顔を横に向けると前が見えない。毛糸の手袋は風が吹き抜けて手が痛い。気持ちを真剣モードに切り替える。
 


この方が歩きやすいかも...

 リュックを降ろして手袋を換えている余裕はない。頂上まで我慢することにした。風邪を避けてトレースのない右側(東側)から登る。


三ノ越の祠

三ノ越からのぞむ頂上の社務所

 三ノ越の下で二人とすれ違う。さらに頂上近くで二人とすれ違う。風が強く、話をしている余裕はなかった。
 12時48分、頂上に出る。社務所の軒下に潜り込むと二人いた。到着と同時に降っていった。


頂上の雄山神社と社務所

 手が痛い。ズボンのベルトをゆるめ、股間に手を入れて温める。ひたすら痛さを我慢する。次に腹から手を入れて脇の下で暖める。痛みが消えるまで10分ほどかかった。


今年は雪が少ない

 13時2分、頂上のライブカメラに写るのも、缶ビールを飲むのもやめて、頂上を後にした。
 こういう状況ではアイゼンが意外に役に立つ事が分かった。アイゼンの爪が雪の下に隠れた岩にかかって滑らずに降れる。
 21分で一ノ越まで降り、さらに27分で室堂ターミナルまで戻った。降りのコース・タイムは48分。


室堂ターミナルまで戻って雄山を振り返る

 今年の立山はこれでお終い。これから楽しい雪山が始まる。特に夏道のない里山が面白い。
 しばらくは地図を眺めながら計画を温めよう。