安峰山



残り火のようは紅葉の中を行く

所在地岐阜県飛騨市古川町
安峰山 アプローチJR古川駅裏から北東へ1200m
駐車場標高570m
標   高1059m
標高差単純490m
沿面距離往復5.2Km(GPSデータより)
登山日2019年11月16日
天 候晴れ
同行者伊藤、松本
コースタイム 駐車場(10分)登山口(1時間35分)頂上<休憩1時間>(40分)登山口(10分)駐車場
登り1時間45分+降り50分=歩行2時間35分
+休憩1時間=合計3時間35分



五万図


二万五千図


鳥瞰図


カシミールデータ


 近くにある山なのになかなか行けなかった山である。何回か候補に挙がったが実現していなかった。
 飛騨山岳会編集の「飛騨の山」では「あんぼうざん」(Anbouzan)と呼ばれ、山と渓谷社の「岐阜県の山」では「あんぽざん」(Anpozan)と呼ばれている。


登山口駐車場の入口 「安望山」?

駐車場は共同墓地の前

 当日、行き先が決まらないまま、8時、バロー大沢野店に集合。飛騨市の方が天気がいいらしいということで、安峰山が候補に挙がった。頂上に雨を避けられる東屋があるというのが最終的な決め手となった。


墓地の横から取り付く

 飛騨古川駅から北東に500mほど進み、気多若宮神社の大きな鳥居の前で左折する。すぐに右折して道なりに600mで共同墓地の駐車場に出る。
 大きな墓地で駐車場も広い。お寺の墓地じゃないからか、十字架をまとった墓も建っていた。


この柵と扉は野生動物の侵入防止のため

野生動物とは熊とか猪のことだろう

 墓地を過ぎたところに鉄の柵があった。周りは金網が巡らされている。看板に「この門扉は、野生動物の侵入を防ぐために設置されました」とあった。


林道から歩道への分岐

 林道を10分ほど歩いたところが登山口である。林道を離れ、左側の登山道に入る。入口に立派な石柱の標識と案内板があった。
 この案内板の「安峰山」の「峰」が「峯」になっている。


立派な石柱があった

この看板の「安峰山」の「峰」が「峯」に

 岩壁や雪山のような山が好きだが、秋の里山も大好きだ。いまは廃村となって久しい古里の「大津山」。家を出て50mも歩けば、周りじゅうがこんな感じだった。
 こんな風景の中を歩くと、人生の真ん中が全て消え去り、現在と子供の頃の時間が重なってくる。


安峰山五合目の「峰」が「望」になっている

晩秋の里山の雰囲気が漂っていた

奥山に 紅葉踏み分け 鳴く鹿の 声聞く時ぞ 秋は悲しき


実際の紅葉の美しさを写真に撮る技術がない

 二十五菩薩とは、「阿弥陀仏を念じて往生を願う者を浄土に迎える25体の菩薩」とのこと。
 調べてみると、聞いたことがあるのは観世音菩薩・勢至菩薩・普賢菩薩だけ。他の菩薩は聞いたことがないものばかり。仏様って、いったい何人いるのだろう?


二十五菩薩跡

中にいたこの石仏は何様?

 標高1000mあたりで登山道は二つに分かれている。右側が頂上に向かう直登の道で、左が車道に向かう水平道だ。右側から登る。


右側が直登の近道

頂上の展望台

 標高差50m、距離150mで頂上に出る。左側に展望台があり、左奥に東屋がある。右の方(東側)に100mほど行った所にも展望台があり、穂高連峰や乗鞍岳、御岳山が望めるらしい。視界が悪く、今日は残念。


西の展望台と東屋

 西の展望台と東屋の間に「二十五菩薩」の祠があり、中には25体の菩薩像(多分)が安置されていた。


二十五菩薩の祠「平成二五菩薩」

中にあったのが二十五菩薩らしい

 頂上まで車道がついていて、車を数台ほど駐められる駐車場もある。登山者達にはちょっと残念だが、古川町を見下ろす、絶好のドライブコースとなっている。


意味不明の木道(?)

展望台


これも意味不明 ちょっと不気味

 東屋の中央にある椅子をテーブル代わりにしてランチをとる。風が冷たかったので天井にあったゴザを東屋に巻いて、風よけにした。快適だった。


初めて見た多角点

東屋でランチをとる

 降りは北側にある道をたどる。分岐から左に伸びている登山道にでるかもしれない。右側に車道があるのも安心材料だ。
 標高差25m、距離150mで車道に出た。トイレがある。立派な石碑もあった。「夢ある処道拓く我がまち」(岐阜県知事 梶原拓)
 ちゃっかり自分の名前を詩に入れている。


北側の下山路と車道の合流点にあったトイレ

おなじく石碑

 左に折れて水平道をたどり、元の登山道に戻る。同じ道をたどり13時5分、駐車場に戻った。


13時5分 登山口に戻る

 古川町でお勧めの温泉は、ぬく森の湯「すぱーふる」だ。宮川沿いの杉原にある「飛騨まんが王国」の姉妹店である。入浴料は600円。
 フロント横のロビーに大きなストーブのようなものがあり、それをアンティークな椅子が囲んでいて洋風な雰囲気が漂っている。落ち着ける空間である。


ぬく森の湯「すぱーふる」に寄る

入って正面のフロア


いい雰囲気が漂っているフロント横のロビー