猫又山



 

所在地富山県上市町、魚津市、黒部市
猫又山 アプローチ上市町から馬場島へ
登山口標高778m
標   高2378m
標高差単純1600m 累計1840m(GPSデータ)
沿面距離往復15.8Km(GPSデータ)
登山日2019年9月1日
天 候くもり
同行者伊藤、松本
参考コースタイム
山と高原地図(昭文社)
馬場島ゲイト(1時間)取水口(1時間50分)戸倉谷出合(1時間20分)ブナクラ峠(3時間)猫又山
猫又山(2時間10分)ブナクラ峠(1時間)戸倉谷出合(1時間30分)取水口(50分)馬場島ゲイト
登り7時間10分+降り5時間30分=歩行12時間40分
コースタイム
 
馬場島ゲイト(35分)取水口(1時間20分)戸倉谷出合<休憩15分>(1時間20分)ブナクラ峠<休憩30分>(2時間30分)猫又山<休憩1時間>
猫又山(1時間40分)ブナクラ峠<休憩10分>(55分)戸倉谷出合<休憩10分>(1時間10分)取水口(30分)馬場島ゲイト
登り5時間45分+降り4時間15分=歩行10時間
歩行10時間+休憩2時間5分=合計12時間5分



五万図


二万五千図


カシミール鳥瞰図




 洋平から山行きの誘いが入った。猫又山。最近、大きな山へは行っていない。台湾の「玉山」(標高3952m)に向けて少しはトレーニングが必要だ。快諾する。


ゲートの手前に車を駐める

関係者以外立ち入り禁止と書いてある

 4時半に大沢野のバローで待ち合わせた。今回は洋平の車で馬場島に向かう。運転しなくていいのでラッキーと思ったのがあまかった
 急発進と、シフトアップごとのエンジンブレーキで、キツツキ状態。コーヒーも安心して飲めなかった。レースをやっている人の車には乗らないほうがいい。


林道からのぞむ池の平山、マッチ箱ピーク、小窓の王

 松本と馬場島に6時集合の約束。が、お互いに少し早く到着した。ゲイトまで移動する。ゲイトの合鍵を持っていたが(違法かも)、今は何処にあるか不明。


ブナクラ谷取水口

登山道入口は崩壊状態

 5時55分、身支度を終え、ゲイトを通過する。ゲイトの前に「関係者以外立ち入り禁止」の看板がある。
 「車両通行禁止」ではなく、「立ち入り禁止」だ。登山者は関係者に入るのか?


大ブナクラ谷

岩屋

 取水口から先の林道は落石で車が入れるような状態ではなかった。登山道としてもどうかというくらいひどい。昭文社の登山地図ではブナクラ谷の登山道は点線になっている。猫又山や赤谷山はバリエーションの山になっている。


戸倉谷出合

ブナクラ峠が見えてくる

 小ブナクラ谷を超え、大ブナクラ谷を超え、高巻きに入る。足場の悪い急登を登り、アップダウンを繰り返す。途中、沢が登山道になっているところもある。戸倉谷出合で休憩を入れた。


ブナクラ峠ゴーロ帯

あと一息でブナクラ峠

 ブナクラ峠の手前が少しゴーロ帯になっている。9時25分、峠に出た。後立山連峰が目の前に広がる。
 峠には色々なご褒美があるが、1番は疲れをいやしてくれる絶景だろう。


ブナクラ峠のお地蔵様


ブナクラ峠からのぞむ後立山連峰 清水岳、白馬旭岳、白馬岳、杓子岳、白馬槍

 ここから右に進めば赤谷山。今回は左の猫又山だ。登山道は見えない。左側の草付きが登山道だったはず。踏み跡をたどる。


ここから猫又山への急登が始まる

 草付きが終わると稜線に出る。そこを右に折れて稜線をたどる。左側に赤反山が見えて、一瞬、方向感覚が変になった。晴れていても、これだから、やっぱり山は磁石がないと危ない。


草付きを行く

稜線の道もあまりよくない

 登山者が少ないのか道の状態はよくない。草が生いしげって道が見えないところや、灌木をまたいだり、くぐったりするところが、いくつも出てくる。


剱岳もガスの中に消えて行った

 時々頂上付近が見え隠れするが、見えるのが頂上だと思ったら大間違い。何回もそんなことで失敗してきた。
 我慢の歩きを続ける。灌木帯を抜けたところが猫又カール。(カールだと思う)


少しずつなだらかになっていって

猫又山のカール(だと思う)が見えてくる

 モレーンに入ったところから登山道が不明瞭になってくる。多分、岩の上を歩くので踏み跡がつかないのだ。
 途中に赤ペンキで矢印が1カ所と丸印が1カ所あっただけだった。


カールのモレーンで一休み

 上部でわずかに分かる程度の左への分岐があった。標識は無かったが大猫山への分岐だと思う。知らないとたどれないような細い道だった。


池の平山、剱岳、雄山、浄土山、天狗山、奥大日岳

 カールの上端に池塘があり、そこから左へ30m程たどったところが頂上である。頂上に安置されている地蔵様は風化が激しい。安置されてから、かなりの年月が経っているのだろう。ご苦労様でした→(運んだ人)


猫又山頂上

猫又山頂上のお地蔵様と釜谷山、毛勝山


遠くに見えるのは朝日岳か?

頂上で記念撮影

 風を避け、直下の池塘のある広場でランチをとった。水は2リットル持ち込んだがここまでの消費量は500ml。
 缶ビールで水分350mlを補給する。水より美味い!


池の平山、小窓、剱岳


別山、富士の折立、大汝山、雄山、剱御前山、竜王岳、浄土山


 

 仙人池方面からのぞむ剱岳を「裏剱」と呼んでいる。猫又山方面からのぞむ剱岳は何と呼んだらいいのだろう? 「横剱」か?


頂上直下の池塘と釜谷山

途中にある水たまり


視界がよければ正面に剱岳がのぞめるはず

 13時25分、頂上出発。足下が見えない草付きは降りの方が怖い。15時5分、ブナクラ峠に降り立つ。
 峠からもストックを出さずに降ることにした。最近、降りではストックをそれほど使わない。これが失敗だったかもしれない。


優しい笑顔のお地蔵様は池ノ平のお地蔵様と似ている

ゴーロ帯から左の登山道へ

 ゴーロ帯から左の登山道に入るところがちょっと分かりにくい。だが、間違えても左側に、少し藪漕ぎをすれば登山道に戻れるので、危険と言う程のところではない。


登山道が沢になっているところがある

 距離のある山でいつも不思議に思うのは、帰りの登山道の方が長く感じることだ。降りで、楽なはずなのに。
 「こんなに歩いた記憶はない。道を間違えたのでは?」と思った事は何度もあった。


シシウドの林を行く

 取水口(ブナクラ堰堤?)まで戻ってホッとする。後は林道を歩くだけだ。何も考えなくてもいい。クールダウンの時間。


取水口にもどる

6時丁度、ゲイトまで戻る

 6時ちょうど、ゲイトまで戻り、身支度を解く。で、ストックをなくしたことに気づいた。リュックへの留め方があまかったようだ。「ブナクラ峠でストックを出していれば」は「たられば」の極み。

 戻って探す気にもなれず、あきらめることにした。あきらめたので拾った方にプレゼントします。まだ新しいレキの青いストックです。使ってください。




オオハンゴンソウ

ミヤマコゴメグサ

モミジカラマツ


イワカガミ

チングルマ

チングルマ(種)


ハクサンコザクラ

ミヤマリンドウ

オヤマリンドウ


ミヤマダイモンジソウ(Thanks Taki)

イワイチョウ

カライトソウ


ヤマハハコ

コバイケイソウ

アキギリ(Thanks Taki)


ミヤマアキノキリンソウ

コキンレイカ(Thanks Taki)

ヤマアジサイ(?)


ツルニンジン(?)

トモエシオガマ(?)

マツヨイグサ


メタカラコウ

ジャコウソウ(Thanks Taki)

トリカブト


ノリウツギ(Thanks Taki)

リョウブ(Thanks Taki)

ツクバネソウ


シラネニンジン(Thanks Taki)

ヤマハハコ

ホツツジ


ミヤマキンバイ

タテヤマアザミ(Thanks Taki)

ハクサンフウロ




シラタマノキ

ゴゼンタチバナ

オオカメノキ(ムシカリ)


クロウスゴ

ゴヨウイチゴ(Thanks Taki)

ウスノキ(Thanks Taki)


アカモノ

タケシマラン

サルナシ