西穂高岳



 

所在地岐阜県高山市
西穂高岳 アプローチ飛騨市神岡町から新穂高温泉へ
登山口標高2155m
標   高2745m(ピラミッド・ピーク)
標高差単純590m 累計780m(GPSデータより)
沿面距離往復7Km(GPSデータより)
登山日2019年3月9日
天 候晴れ
同行者単独
参考コースタイム
 山と高原地図(昭文社)
西穂高口(1時間30分)西穂山荘(1時間30分)独標(1時間30分)西穂高岳(1時間)独標(1時間)西穂山荘(1時間)西穂高口
登り4時間30分+降り3時間=歩行7時間30分
参考コースタイム
 ヤマケイ登山地図(山と渓谷社)
西穂高口(1時間30分)西穂山荘(1時間15分)独標(2時間)西穂高岳(1時間30分)独標(45分)西穂山荘(1時間15分)西穂高口
登り4時間45分+降り3時間30分=歩行8時間15分
コースタイム
 
西穂高口(55分)西穂山荘(1時間5分)独標(40分)ピラミッド・ピーク<休憩5分>(20分)独標<渋滞20分>(25分)西穂山荘<休憩25分>(30分)西穂高口
登り2時間40分+降り1時間15分=歩行3時間55分
+休憩30分+独標渋滞20分=合計4時間45分



 


 


 


 ここしばらく冬季の穂高に行っていない。西穂なら行けるかもしれない。行けるところまで行ってみる。

 天気が良さそうな日を選んだ。心配なのはその日が土曜日ということ。混雑が予想される。駐車場は大丈夫か? 始発に乗れるか? 自分のペースが作れるか?


蒲田温泉からのぞむ南岳、蒲田富士、涸沢岳、ジャンダルム、西穂高岳

 新穂高ロープエイの始発が9時と遅くなっている。(以前は6時) 西穂高口駅発の終ロープウエイは16時15分。
 行動時間は6時間半を予定した。登り3時間半で降り2時間半。それに休憩を含めた予備時間が30分。途中であっても13時になったら引き返す。


新穂高ロープウエイは想定外の混雑

ざっと300人以上はいた

 スノーシェッド下の無料駐車場に車を乗り入れる。一番上の駐車場は空いていた。行ってみると雪が積もっている。白線が見えない。適当に駐めた。(失敗だった)

 ロープウエイ乗り場に行ってみると1階まで人が並んでいた。遅かったようだ。西穂が遠のく。


30分以上待たされて第1ロープウエイへ

そして第2ロープウエイへ

 前の日にコンビニで、ロープウエイ乗車券の引替証を購入しておいた。何故かというと2900円の乗車券が2300円で手に入る。600円の差は大きい。
 さらに荷物料にも挑戦した。今年からリュックが6Kgを超えると400円とられる。工夫して5.6Kgにおさえた。
 水分は全てポケットに。デジカメも、予備の電池も、GPSもポケットに入れた。
 大人げないと思われるかもしれないが、これはある種のゲームなのだ。


屋上へは寄らずに直接出口へ向かった

予定より遅れて10時10分出発

 第2ロープウエイは9時45分発になってしまった。予定より30分遅れ。持ち時間6時間半から30分を引くと残りの持ち時間は6時間。


避難小屋の積雪状況

オオシラビソの間からのぞむ西穂高岳

 屋上に寄っている時間はなく、出口に向かう。すぐ出発と思ったら登山届を書かされた。(それが普通です)
 10時10分、西穂高口駅を出発。はじめからアイゼンを履いた。アルミのアイゼンなので軽いし、雪道でもその方が歩きやすい。ほぼ全員が履いていた。


登りでは追い越せない雪道は

登山者でいっぱい

 登山道は予想通り、混んでいた。止まっている登山者は追い越せるが、歩いている登山者は追い越せない。
 「先、行きますか?」と言われても「あっ、大丈夫です」と言うしかない。車と同じで、少しぐらい追い越しても到着時間はほとんど変わらない。


西穂山荘到着

 11時5分、西穂山荘到着。山荘には寄らずにそのまま独標を目指す。ゴーロ帯(無雪季の)に出た途端、左からの強風に見舞われた。久しぶりに来たので、ここから丸山まで風が強いのを忘れていた。


雪が少ないといっても、やっぱり3月だ

山荘は(寄らずに)通過する

 ウインドブレーカーを着て、ゴーグルをかける。ヘルメットをかぶったが耳が冷たく、毛糸の帽子に替えた。ヘルメットはリュックに戻す。


西穂山荘から先は登山者が少ない


スノーシューズは持ち込まなかった

独標が見えてくる


振り返ってのぞむ乗鞍岳と焼岳

 冬季の高山(2500m超)は下界より10mから15mほど風が強いのがあたりまえ。このあたりはいつも左側(北西方向)から強風が吹き付けてくる。


独標への登り

独標から振り返る

 12時10分、独標の上に出る。独標の上は何故かいつも風がない。地形の関係だと思うが不思議だ。
 ここも休んでいる暇はなく、大福餅をひとつほおばり、紅茶を飲んだだけで先を急ぐ。これが今日の朝食。


不思議なくらい独標だけは風がない

ピラミッドピークへ向かう

 独標の降りと次のピークの降りが怖かった。雪が柔らかくアイゼンがほとんど効かない。ピッケルも岩に引っかけるぐらいしか出来ない。
 おまけに雪の下に隠れている岩に、アイゼンが不必要にひっかかる。


霞沢岳、乗鞍岳、焼岳 手前に西穂独標

 12時50分、ピラミッドピーク。タイムリミットの13時まで10分しかない。西穂は諦めた。
 ピラミッドピークでいっしょになった人と写真を取り合った。たまにはアップしなければ。(ナリテ山でも自撮りでアップしましたが...)


耳が冷たかったのでヘルメットはかぶらず毛糸の帽子のまま

 いつもの景色も新雪と快晴でグレードは最高ランク。どこをどう写真に撮ればいいのか?
 デジカメのモニターは周りが明るすぎて見えないし...適当に撮って後で編集。(いつも通り)


笠ヶ岳、抜戸岳

西穂高岳、ジャンダルム(奥穂高岳)


前穂高岳、明神岳

霞沢岳、乗鞍岳、焼岳

 12時55分、ピラミッドピークを後にする。タイムリミットより5分早い。最終のロープウエイまで3時間20分。
 西穂山荘でランチを取る時間は十分ある。事故のないように慎重に降ればいいだけだ。


新雪が深くアイゼンが効かない

アイゼンは岩にかけた方がいい


独標の人だかり

独標への登り返し

 13時15分、独標に戻る。ここで想定外の事件(?)が起こる。上山者が登り切ったので降りようと思ったが、おもいとどまって、一応周りに声をかけた。「誰か降りるの待っていた人いますか?」と。

 ここで先に降りていった6人パーティーがひどかった。10m降りるのに10分ぐらいかかっている。リーダーは先頭じゃなく最後尾にいる。たまに、こちらを振り向いても、後続の登山者に「すみません」の一言もない。


西穂独標に戻る

この先行者が降りるのに20分もかかった

 結局、ここで20分のタイムロス。独標下から西穂山荘まで25分で駆け下りた。山荘に入り、西穂ラーメンを注文する。が「ラーメンは2時までです」の返事。
 時計を見たら2時2分。アイゼンを外している間に2時を過ぎてしまったようだ。


独標下から西穂山荘まで25分で走り降りる

ラーメンを注文したら2時でオーダーストップとの事

 あるのは「牛すじ煮込」と「豚汁」だけ。豚汁を注文した。器は大きいが中身は少ない。
 今日のエネルギー補給は大福餅一個と豚汁だけ。燃費がいい(?)体質のようだ。


時計をみたら2時2分だった

今日のランチは豚汁【500円】だけ


山荘前のテン場は土曜日なのに以外と少ない

西穂山荘を後にする

 14時25分、山荘を後にした。急降は滑りながら走り降りる。登山者がいるところは新雪に飛び込む。14時55分、西穂高口駅に戻った。


西穂高口駅近くの播隆上人像

屋上に寄ってみる

 運転時間外なのにロープウエイが動いている。乗り場に行ってみると観光客でいっぱいだった。
 すぐに最後尾につく。早く帰ってビールを飲みたい。


観光客でいっぱいの第2ロープウエイ乗り場

第2ロープウエイからのぞむクリヤノ頭と雷鳥岩


第1ロープウエイも行列

新穂高温泉に戻る

 バス停前の新穂高センター内に「奥飛騨温泉郷観光案内所」がある。営業していたので寄ってみた。「立山総合案内センター」より大きくてきれいだ。


帰りに奥飛騨温泉郷観光案内所に寄った

 駐車場に戻ってびっくり。朝は雪が積もっていて白線が見えなかったのでいい加減に車を駐めた。帰ってみたらとんでもない格好で駐めていた。ごめんなさい。



新穂高温泉近くの駐車場はいっぱいだった

朝は積雪があって白線が見えなかったのでこんな駐め方に