和佐府ゼッコ |
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所在地 | 飛騨市神岡町山ノ村 | |
和佐府ゼッコ | アプローチ | 飛騨市神岡町から山ノ村へ |
登山口標高 | 1000m | |
標 高 | 1731m | |
標高差 | 単純731m | |
沿面距離 | 往復8.5Km(GPSデータより) | |
登山日 | 2019年3月2日 | |
天 候 | 晴れ | |
同行者 | 洋平、岩月、中嶋(勢)、堀岡、松本 | |
コースタイム |
登山口(45分)渡渉地点<渡渉15分>(2時間40分)頂上<休憩1時間40分>(1時間)渡渉地点(30分)登山口 登り3時間25分+降り1時間30分=歩行4時間55分 +休憩1時間40分+渡渉時間15分=合計6時間50分 |
富山県と岐阜県との境界線上に和佐府ゼッコという名前のピークがある。名前じゃなく、地域に伝わる俗称かもしれない。三等三角点の基準点名は「和佐府」。 |
この日は簡単に天蓋山に登って1泊し、翌日に行く予定だった。天気予報で天気がいいのは今日まで。急遽、行き先を変更して「和佐府ゼッコ」に向かった。 |
出発するとき、唐尾峠への分岐に気をつけていたが、いつの間にか和佐府ゼッコへの林道を歩いていた。 歩きながら何回も地図と磁石で方向を確かめたが間違いなかった。 林道に雪が現れ始めてゴボリだす。スノー・シューズを履いた。林道を離れて沢に向かう。沢は意外に水量が多く渡渉点が見つからない。なんとか渡って尾根に取り付く。こんなところで15分も費やしてしまった。 |
後は難しいところも迷いやすいところもない。ひたすら尾根をたどって歩くだけ。 標高1500mあたりで右下を林道が走っているのに気がついた。地図で確かめると有峰への林道だった。 もう少し雪解けが進んだら、林道をたどって途中で尾根に出るルートもありそうだ。面白いルートとは思えないが... |
今年は雪が少ない。標高1000m以下の里山にはほとんど雪がない。1000mから歩き出せる里山は貴重だ。 |
少しずつ右側に白い山が見えてくる。頂上しか見えていないので笠ヶ岳か黒部五郎岳か分からない。この角度から見るのは初めてだ。同定出来ないまま頂上へと向かう。 |
黒部五郎岳が見えてきて、最初に見えた山が笠ヶ岳だったことが分かった。さらにその左に北の俣岳が見えてくる。間近にこの角度から見る西尾根は新鮮だ。 |
13時20分、頂上に出る。この季節のこの時間に樹氷が残っていた。太陽の光を浴びて光っている。青空に映えた姿は満開の桜にも勝る。 |
雪山の1人ランチもいいが、仲間とのランチもまた、楽しい。普段持ち込まないものが食べられる。 |
頂上から少し先へ(30mほど)行くと有峰湖がが見える。遠くに大日岳や剱岳も見える。 遠くから眺めると山の実際の大きさが分かる。大日岳に比べて剱岳が異様に大きく見えた。 |
名前のない山に登るというのは、日本百名山を追いかけるのとはまったく別の行為だと思う。 その山を選んだ理由に主体性があるかないかが問題。「百名山なので」という答えなら、主体的な意思は感じられない。「だから?」と言われたら何も言えないのだが.. (百名山を狙っている人にはごめんなさい) |
頂上と思われる所にピンクのテープでマーキングをした。頂上に何もないのは寂しい。 |
今日は山の麓の下之本にある「中井旅館」に泊まる予定だ。ゆっくり15時5分、頂上を後にした。 |
沢を渡渉して林道に戻った地点にテープでマーキングした。上山時に迷ったところである。(和佐府ゼッコを目指す方はこれを見印にしてください) |
中井旅館は山の中にあるとは思えない、しっかりした旅館である。部屋もきれいだし風呂も(小さいが)きれいだ。浴衣もタオルも置いてある。この先も残って欲しい旅館である。 |
「和佐府ゼッコ」の「ゼッコ」とはどういう意味なのか、旅館の女将さんに聞いてみたが知らなかった。 あちこち電話で聞いてみてくれた結果「昔、偉い坊さんが頂上に登った時、『いい眺めだ。絶好、絶好』と言った」からとの事だった。 絶好=ゼッコ。 ふ〜ん? |