雨乞岩 |
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最高地点標高 | 559m(御前山) | |
所在地 | 富山市(旧大沢野町) | |
猿倉駐車場 | アプローチ | 富山市内から41号線を南下して猿倉駐車場へ |
登山口標高 | 270m | |
標 高 | 420m | |
標 高 差 | 単純150m 累積700m(GPSデータより) | |
沿面距離 | 往復6.8Km(GPSデータより) | |
登山日 | 2020年1月17日 | |
天 候 | 曇り | |
同行者 | 単独 | |
コースタイム |
駐車場(40分)御前山<休憩5分>(30分)雨乞岩<休憩5分>(30分)鉄塔(15分)御前山<休憩1時間>(10分)分岐(10分)御前山(20分)駐車場 上り40分+探検1時間35分+降り20分 歩行2時間35分+休憩1時間10分=3時間45分 |
小佐波御前山は何度も登っているのに雨乞岩を知らなかった。御前山から芦生集落に向かって150m程降ったところにある。そんなところに道があるとも思ってもいなかった。 |
毎年6月の第2日曜日に雨乞いの祈祷が行われているとのことなので、忘れ去られているわけではなさそうだ。 |
たかが御前山と高をくくって歩き出したら、猿倉山で息があがった。どんな山でも、ちゃんとペースをつくって歩かないとだめだ。 |
なんとかペースを作りなおして40分で御前山に出る。雨乞岩へ降るコースはみっつある。まずは御前山頂上からの道を選んだ。 |
広場の西側に立っている鉄塔のすぐ左側に降り口が見つかった。枯れ草に覆われて危うそうな入口だったが、すぐにしっかりした階段の道になった。 |
150m(距離)ぐらい降ると左からの登山道と合流する。沢から下ってくる道のようだ。後から確かめることにして先に進む。 |
そこから沢に向かって10mほど降る。急降でザイルが張ってあった。古そうなので使わなかった。 |
降り立った沢の対岸に登山道のようなものが見えた。鉄塔へ続いている道らしい。(これも後から検証) 沢に沿って30mほど降って行くと道は沢に落ち込んでいる。沢をさらに30mほど降ると滝に出る。。 |
2mほどの滝だが道がない。礫岩に足場を見つけながら降る。ここから沢に沿って降っていくトラバース道になる。道はしっかりしていた。 |
130mほどで軽い上りになる。登り切ると小さな沢への降りとなる。5mほど降って10mほど登ると神通川が見下ろせる峠だった。 |
峠というのは大げさだが、右側に地図にも載っている小さなピークがあるからだ。ここからしばらくは、しっかりした道だったが、途中からぬかるんではっきりしない道となった。滑り落ちると危ないところだ。 |
滑らないように注意しながら降っていく。と目の前に礫岩の山が現れた。この礫岩の下に岩屋(雨乞岩)があるらしい。 |
岩に沿って道のような道でないような所を20mほど降ると水平道に出る。それを右側に進むと現れた雨乞岩。 |
洞窟は横に長く、幅は7〜8mほどありそうだ。高さは1.5mほどで、奥行きは2〜3m。そこにあったのは祠と石柱と小さなプラスチックのバケツ。 |
祠は築40〜60年? もっと古いかもしれない。宮大工が造った物には見えない。地元集落の大工さんが造ったもののようだ。 |
祠の戸を開けてみると中にいたのは不動明王だった。これもプロの作ではなさそうだ。 右腕はぐにゃりと曲がり、足は短い。全体的にバランスが悪く、子供の粘土細工のようだ。 |
供えられている菊の花がリアルなので触ってみた。生花だった。それも今朝にでも活けられたような新鮮な物。 こんなところへ花を持ってくる人がどんな人なのか想像出来ない。岩屋の謎より、もっと謎だ。 |
この洞窟に落ちるしずくは 晴れた日が続いても涸れないという。それが雨乞岩の謂われなのかもしれない。 小さなバケツは、そのしずくを受けるためのものらしい。転がっていたので、しずくの下に置き直した。次に花を供えに来た人が使ってくれたらうれしい。 |
しばらく、うろうろしていたが、一人で長居をしたいと思うような場所ではない。5分ほどで洞窟を後にした。 何故、下からの道を作らなかったのか? 上まで上がって降りたのは何故か? ちょっとした違和感が残った。 |
来た道を戻る。レポートできるように大体の距離を目測する。それでも多分、いい加減なレポートにしかならない。いつも通りでごめん。 |
沢から離れるところで対岸に渡り、鉄塔への道に取り付く。手入れされていないようで道になっていない。ぬかるんだところは滑る。 |
鉄塔の手前ではススキが刈られていなかった。確かにこの道の存在意義がない。鉄塔は上の林道からたどればすぐだ。20mほどの距離しかない。 |
その林道は以前、積雪期に間違えて入った林道だ。林道の末端から杉林をラッセルして反射板まで登った。かけ出しの頃のほろ苦い失敗談である。 |
林道から登山道を経て御前山に戻る。ランチメニューは今回もうどん。今回は忘れずに写真を撮った。これが私の冬山の定番です。 |
御前山の広場にジャングルジムとブランコが残っている。どちらも壊れていて使えない。これを提案して、作った人はもう行政に関わっていないのだろう。これらはもう忘れ去られてしまって久しい。 |
1時間の休憩後、少し戻って三つ目の道(沢道)を降ってみた。全て歩いてみないと落ち着かない。 ちょっとした広場のようなところに登山道の入口があった。入ってみると広い整備された道だった。こちらが正当な(?)本来の道なのだろう。 |
御前山の鉄塔からの道に合流する。そこから御前山に向かって戻った。だが、この御前山の鉄塔から沢への道が何故残っているのか分からない。 カシミールの地図を見るとこの沢で電線が折れ曲がっている。ここに鉄塔があったようだ。普通、鉄塔は尾根に立てるものだが... |
急登の階段を登り、御前山に戻る。あらためて下から道を作らなかったことが気になった。地図で見る限り、急な斜面はない。下から藪漕ぎで登ってみたくなった。 |
雨乞岩の不動明王は昭和初期に、寺家の石工「谷口又四郎」さんが彫ったもの。石工と仏師は別物だ あの不動明王が変だった理由はそれらしい。 ちなみに初代の不動尊は室町時代に彫られた木造のもので、寺家の「帝龍寺」に祀られているとのこと。 そう言えば「帝龍寺」の入口に立派な観音堂があった。 |