雨乞岩偵察



対岸からも見える滝

所在地富山市大沢野
雨乞岩 アプローチ神通川楡原対岸の大沢野芦生集落
登山口標高130m
最高到達点300m
標高差単純170m 累計350m
沿面距離2.5Km
登山日2020年3月6日
天 候晴れのち曇り
同行者単独
コースタイム 芦生集落(40分)鉄塔<休憩40分>(1時間35分)滝(35分)芦生集落
歩行2時間50分+休憩40分=合計3時間30分



下から登れる可能性がある、みっつのコース


御前山からの登山道と下からの偵察軌跡


始めに鉄塔を経由するAコースを偵察 次に滝を回り込むCコースを偵察


 


 


 ネットで探検隊を募集したら6人が集まった。以前たどったことがあるという松田が参加。ほぼBコースとのこと。出来れば他のコースから登ってみたい。
 事前に下見をすることにした。天候に恵まれず、下見が出来たのは決行日の前日だった。


大沢野大橋からのぞむ御前山

 八尾から大沢野に向かう途中の大沢野大橋付近からのぞむ御前山。その右肩に小ピーク見える。それが、ずーっと気になっていた。
 御前山から雨乞岩へ降りたとき、小さな峠を越えた。地図を見るとピークが載っている。雨乞岩はこのピークの下にあるらしい。


芦生の江戸さん宅前に車を駐めさせてもらう

ここから取り付く


神社かと思ったが違うのか?

 上行寺はJR楡原駅裏(西側)から御鷹山への道を少し登ったところにある。楡原はほぼ全家が法華教の町であり、その本山が上行寺。そのお寺の開山地がここらしい。


上行寺は楡原の日蓮宗のお寺だ

 


神社か?お寺か?

竹藪を行く

 神社だと思って柏手を打って参拝して通過したが、お寺関係の施設だったようだ。罰は当たらないと思うが...


舟倉用水に出る 

いきなりカモシカが迎えてくれた

 舟倉用水に出たところで左に曲がる。下流に向かって180mほどで鉄塔への点検道が見つかった。まずはこれをたどる。


最初に目指すは鉄塔経由のAコース

北電の鉄塔点検道に入る


あまり整備されていない

ここは崩壊したまま

 点検道はかなり荒れていた。点検道の補修は通常4月に入ってからか? それと、ここは急なので、補修が間に合わないのかもしれない。


ここを回り込むと

鉄塔の基礎が見えてきた

 左に50mほどトラバースして、対岸かも見えた点検道を直登する。登り切ったところが鉄塔だった。
 ここにもカモシカがいた。舟倉用水で出会ったカモシカに似ている。「見分けがつくのか?」と言われそうだが雰囲気が似ている。


鉄塔到着

また出たカモシカは先ほどのカモシカと似ている


横を向いているふりをしても

こっちを見ているのはバレバレだぜ(目を見れば分かる)


その先に行けるかが問題

 問題は鉄塔から先だ。戸隠のアリの塔渡りみたいな尾根が続いている。それも角度がある。
 カモシカは途中で右にそれていった。カモシカでも難しいのかもしれない。


カモシカもこの先に行けずに右にそれて行った


カモシカ止め(カモシカ返し)の岩かもしれない

カモシカ止めの岩から先を覗いてみたが危なそう

 この岩はザイルを巻けば抜けれそうだ。今日は単独でザイルも持ち込んでいない。
 その先も苔が生えた滑りそうな細尾根が続く。鉄塔経由の道はあきらめる。鉄塔まで戻ってランチを取った。


楡原を見下ろしながらランチをとる<40分>


道とは思えないところを降る

藪漕ぎに比べれば舗装道路のようなものだ


舟倉用水から山平(さんでら)〜小佐波御前山への登山道に入る

 急降を舟倉用水まで降ってCコース(実際にはDコース)の下見に向かう。芦生〜山平〜小佐波御前山の登山道が取り付きとなる。
 最初に出会った沢から左の藪に入った。藪と言っても杉林なので灌木も少なく歩きやすい。


最初に沢を渡るところで左の藪に入る

急登のカヤノキの藪漕ぎに手こずる

 左にトラバースしながら登っていくと尾根らしいところに出た。それを直登する。尾根は灌木が密集していて歩きにくい。かといって横に逃げると斜度がきつくなって滑落の危険が増す。


悪戦苦闘の末に出たところは対岸からも見えた滝

 カヤノキが下向きに密集して生えている。ハイマツの藪漕ぎのようだ。我慢して、我慢して登る。引き返す理由が見つからない。
 突然左側が開ける。絶壁が見えた。対岸から見えた滝だ(水流があれば滝)。大きい。写真に撮れたのは上部の3分の1ぐらい。樹木の間から下部が見えるが、かなり下まで続いている。目測40mはありそうだ。


さらに進むと目の前に岩壁が現れる

 滝に沿って登る。前方灌木の間から見えてきたのは岩壁だ。予定の岩壁に違いない。(←実は勘違い)それにしては規模が小さい。
 どちらにしても前に進めない以上、左にトラバースするしかない。岩の下を巻いていくと道が現れた。一瞬、登山道があったのだと思った。だが、10mも進まないうちに消えてしまった。獣道(けものみち)だった。


予定の岩壁だと勘違いして左へトラバースを試みる

 草に捕まりながら進む。進むにつれ、左下にあった灌木が消えていく。滝の真上に出たようだ。滑りやすい足元は危うく、捕まっているのは危うい草だけ。単独ではこれ以上無理。引き返すことにした。


最初にあった獣道のようなものはなくなる

 降りはもうひとつ北側(上から見て左側)の尾根から降った。こちらの方が幅があり、灌木が少ない。
 登るときに付けてきたピンクのテープを見つけて登山道に戻った。
 AコースもCコースもだめだということが分かってよかった。明日はBコースに専念できる。


左下に40mの滝が現れる 落ちたら助からない 単独の限界 引き返す

 帰り道にある石像群。株式会社越州が作ったものだと聞いている。希望者の顔写真を元に中国で作って輸入し、設置したもの。亡くなった人のものではない。(もう亡くなった人がいるかもしれないが)
 初めは真っ白な石像だったが今は黒くくすんでいる。趣味のいい企画だったとは思えない。


国道41号線からも見える石像群 (これは十二支)


希望者が自分に似た石像を作ったらしいが

あまり趣味がいい企画だったとは思えない

 少し北側に離れたところにある石像群。こちらは石仏群(明王も天も含む)。中国の兵馬俑 みたいだ。


少し北側にあるのは石仏群のようだ